戦術講座

スローインで大切なこと 【バスケ戦術講座 第29回】

こんにちは、三原です。

スローインは、1試合にだいたい10回くらいあります。

このときに毎回ミスをするのと、毎回いいシュートにするのと、えらい違いですよね?

こんなスローインが決まるといいですよね!

この記事では、スローインをするときの考え方、コツのようなものをわかりやすくお伝えします。

YouTubeでも動画講義をしています。

こちらの方もわかりやすいので、ぜひどうぞ。

エンドスロー

エンドスロー最大のメリットは、バックボードの裏側にボールがあるってことです。

ふつうのオフェンスじゃ、こんなところにボールを運べません。

できるだけゴールの近くにボールを運ぶのがバスケットであり、それをさせないのがディフェンスですよね?

それなのに、こんなにリングの近くからパスをしていいなんて!とっても有利な状況なんです。まずはそれを自覚しましょう。

で、ここにボールがあるメリットは、たんにリングに近いだけではありません。

それは「ディフェンスの視野が保てない」ってこと。

わかりやすくいうと

ボールを見ると、マークマンが見えない

マークマンを見ると、ボールが見えない

ということ。これが最大のメリットです。

上の図だと、ボールマンを守るX1は後ろの状況が見えません。

また、X3はボールに背を向けているので、ボールが見えません。

具体的にプレイを示すと、こんな感じになります。

 

  1. 4と5がスタガードスクリーン
  2. 3がスクリーンを使う
  3. コーナーでパスをもらって、シュート

こんなプレイをしたとしましょう。

このとき、ディフェンスはボールを見ると、マークマンが見えません。

だからこんなふうに、スリップするとゴール下でもらえることが多いです。

ディフェンスの視野が保てないというのは、こういうことです。

もう1つ、具体例をあげましょう。

  1. 1がスローイン
  2. 4と5がダブルスクリーン
  3. 3がゴール下

こんなセットです。

  1. 4と5がダブルスクリーン
  2. 3もスクリーン
  3. 2がコーナーでパスをもらって、シュート

こんなプレイをしたとします。

このとき、ディフェンスの視野は、マークマンを見ると、ボールが見えません。

なので、意外や意外。3に直接パスを出すと、シュートに行けたりします。

これ、ホントに使えますよ。

以上のように、ディフェンスの視野をあざむくプレイはたくさんできます。

これこそがエンドスロー最大のメリットです。

なお、具体的なエンドスローは、過去の記事にまとめてありますので、そちらもぜひどうぞ!

【バスケ】エンドのスローイン プレー解説こんにちは、三原です。 今回は「エンドのスローイン プレー解説」というお話です。 試合中、エンドのスローイン、けっこう回数あ...

 

1つ1つの詳しい記事はこちらです。

 

確実に2点取れるバスケのエンドスローイン ボックスセットこんにちは、三原です。 エンドスローは、得点チャンスです。 センターがしっかりしているチームは、この記事で紹介するボックスセ...

 

ゾーンによく効く エンドのスローイン「ライン」セットこんにちは、三原です。 エンドのスローイン、縦1列に並ばれると、ディフェンスは困るんですよね。 どうついていいか、わからなく...

 

横に並ぶ「フラット」 バスケのエンドスローを解説しますこんにちは、三原です。 エンドのスローインって、得点チャンスなんですよね。 でも、意外とみんなセットを組まずに、ただパスを入...

 

 

サイドスロー

続いて、サイドスローです。

これははっきり言って、エンドスローほどのメリットはありません。

だって、そこまでリングに近くないし、ディフェンスの視野もふつうに保てますからね。

なので、ここはこう考えましょう。

サイドスローは、45度にボールがある

だから45度にボールがあるつもりで、

ふつうのセットプレイをすればいい

具体的にプレイを見てみましょう。

  1. 3がスローイン
  2. 1がゴール下
  3. 2がトップ
  4. 4と5がエルボー

こういうセットだとします。

プレイとしては

  1. 2と4でUCLAカット
  2. 1と5でダウンスクリーン
  3. どちらか空いた方にパス

ということができます。

UCLAカットも、ダウンスクリーンも、どちらもふつうのハーフコートオフェンスでやるプレイですよね。

こんな感じで、ふつうのプレイを、45度にボールがあるつもりで、デザインすればいいんです。

もう1ついきましょう。

  1. 3が1にパス
  2. 4と5がスタガードスクリーン
  3. 3がアイバーソンカット

こういうサイドスローができます。

このプレイはまさに、前回の記事でお伝えした「ループ」そのものですね。

こんなふうに、ふつうのセットプレイをそのままやればいいんです。

ちなみにループはこちら。同じでしょ?

これがサイドプレーの考え方です。

具体的な方法は、こちらの過去記事にまとめてあります。

【バスケ】サイドのスローイン プレー解説こんにちは、三原です。 今回は「サイドのスローイン プレー解説」というお話です。 これをお読みのあなたは ...

 

ボックスセットはこちら。

サイドのスローイン「ボックス」 バスケのスローインをわかりやすくこんにちは、三原です。 サイドのスローイン、なんとなくパスだけ入れるのはもったいないです。 計画的に動きを作れば、即シュート...

一列に並ぶラインはこちらから。

バスケのサイドスローイン 「ライン」 接戦の試合で使えますこんにちは、三原です。 1点差を争う試合。このときのスローインってめちゃくちゃ重要ですね。 そして、サイドスローインで「ライ...

 

そして、スローインに対する特殊なディフェンス方法を紹介した記事はこちらです。

ミニと中学では「禁じ手」になっちゃうかもしれませんが、考え方はプラスになるはずです。

接戦はこれで勝ち切れ!! スローインの特殊な守り方こんにちは、三原です。 1点差で勝った、負けた。そんな経験ありますよね? わたしにはたくさんあります。その中で、 「1...

 

 

 

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ