戦術講座

オフェンスを成功させる「アフタータイムアウト(ATO)」という考え方 【バスケ戦術講座 第30回】

こんにちは、三原です。

アフタータイムアウト(ATO)という言葉、聞いたことありますか?

「タイムアウト明け、1回目のオフェンス」という意味です。

https://twitter.com/coach_manabu/status/1295667837382451201?s=20

セットオフェンスを、ノーコールでプレイできるメリットがあるのがこのATO。

NBAとかの世界では、かなり重視されているのですが、わたしが活動している高校生のカテゴリーでは、そんなにATOは大切にされてません。

たぶん、ミニバスや中学生も、こんなことは考えてない人が多いんじゃないかな。

そう思って、ブログにまとめておきます。

YouTubeでも解説をしています。

音声だけでも学べるようになっているので、ぜひどうぞ。

サインを出すとバレる

ATOの考え方の大前提は、

慣れ親しんだオフェンスはミスが少ない

慣れないオフェンスはミスしやすい

ということです。

自分たちのオフェンスは、毎日毎日練習している形で、試合でもしょっちゅうプレイしているフォーメーションをやる方が、迷いもなくてミスがないわけですね。

だから「次はこれで行こう」という全員の意思統一をして、しかもそのオフェンスがみんな慣れているプレイならば、一番いいってことです。

ということで、NBAとかではサインを出すことが多いんですね。

でもどうでしょう。ここで一つ問題があります。

自分たちが毎回やっているオフェンスってことは、相手も毎回見てるんです。

しかも手でサインを出したりすれば、「ああ、またあれね」となって、相手にもバレバレなんです。

本当は慣れてるプレイだけをやりたい

意思を統一するため、サインで確認したい

でもそうするとバレて、かんたんにディフェンスされちゃう

というジレンマが生まれるわけですね。

そこでアフタータイムアウト

そこで、アフタータイムアウトです。

タイムアウトをとる場面は、いろいろあるでしょうが、最後の数秒間にこう話すんです。

じゃあ、次のオフェンスは〇〇で行こうな!

そしてコートに出て、プレイ再開。

実際にプレイを始めるときは、サインをしたり、プレイの名前をコールをしたりしないから、バレないんです。

  • 自分たちはわかっている
  • 相手にはバレてない

という理想的なオフェンスができる。それがATOの魅力です。

ATOの実例

わたしが好きなツイッターアカウント「HalfCourtHoops」では、ATOのセットがたくさん紹介されています。

ATOで検索すると、わんさか出てきます。いくつか貼っておきますね。

このアカウントはホントすごいですよ。ぜひフォローをおすすめします。

10回くらいのATOが勝敗をわける

相手にバレず、こっちは息を合わせてプレイできるATO。じゃあ試合中に何回くらいあるんでしょうか?

わたしは自分の経験上、10回くらいあると思っています。

まず、各クォーターの始まり。これは必ずできますね。

「最初のオフェンスはこれで行こう」と話をしておけばいいんですから。

クォーターが始まる前は、タイムアウトではありませんが、タイムアウトみたいなものですよね。だからATO扱いにします。

1から4クォーターの開始で、4回は確定。

あとは自分たちと相手がタイムアウトを何回取るかによりますね。

現在(2021年)で、日本のルールだとタイムアウトは最大5回。

自分たちも5回とる。相手も5回とる。

こうなるとタイムアウトは合計10回です。

そしてクォーターの始めが4回。

ということは合わせてATOは14回が最大です。

ただ、タイムアウトをフルで使い切ることは多くないと思うので、だいたい3回ずつくらいをお互いに取るとしましょう。

そうするとタイムアウトが両チームで6回。

クォーターの開始と合わせると、10回あります。

だいたいこれくらいの回数が、ATOのチャンスになるんです。

10回のオフェンスがすべて決まったら・・・

ということで、この10回のオフェンスをなんとなくやるのか。それともきっちりと決めておいて、プレイを成功させるのか。えらい違いです。

極端な話、それだけで20点ちがいます。

そりゃ勝ち負けに影響しますでしょ?だからATOは大事なんです。

接戦時ほどタイムアウトの回数は多くなりますから、

タイムアウトの時には次のオフェンスを話し合う習慣をつける

これがめちゃくちゃ大事になるってことです。

さらに強いチームであれば、タイムアウトじゃなくても、ちょっとした時間に集まって会話をすることもします。

ハドルを組むって、大事です。

https://twitter.com/m07t01/status/930107467828097024?s=20

こういう習慣があれば、たとえば相手にフリースローが与えられた時とかにちょこっと集まってハドルを組み「次はあれやろうぜ」とか言えます。

こうなるとさらにオフェンスの成功率は増すでしょう。

相手ボールのときにタイムアウトを取るな

1つだけ注意点があるとすれば、タイムアウトを取るときは、できるだけマイボールのときに取りましょうってことです。

相手ボールのときにタイムアウトを取ると、相手にATOのチャンスをプレゼントしちゃうことになります。

もちろん、ディフェンスからスタートの時にも「この後のオフェンスはこれね」と決めておくことは可能ですが、一度ディフェンスをはさむと、忘れやすくなったりしがちです。

だからマイボールのときにタイムアウト。これが基本ですね。

試合の流れとかもあると思うんですが、できるだけ相手ボールのときにタイムアウトを取らないようにしたいものです。もったいないからね。

参考文献

最新のバスケ戦術をまとめた電子書籍です。スマホでサクッと読めますし、図が多いからわかりやすいです。

Kindleアンリミテッドの方はいつでも無料で読めます。

バスケの大学ではアンリミテッドの本をたくさん出してますので、これをきっかけにアンリミ会員になるのもありですね。

ABOUT ME
三原学
1981年東京生まれ。小5からバスケを始める。早稲田大学では主務としてインカレ第3位に貢献。卒業後は、母校である安田学園高校の男子バスケットボール部を指導している。常に攻撃的なバスケットボールがモットーで「やって、見て、教えて日本一楽しいバスケ」を日々追及している。特にパス&ランのオフェンス指導には定評があり、選抜チームなどのコーチも歴任。ライセンスはJBA公認B級コーチ、B級審判。「5アウトのモーションオフェンス」「ドリブルドライブモーションオフェンス」など著書多数。運営ブログ「バスケの大学」はYouTube版も好評。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

バスケの指導は不思議なもので、やればやるほど何が正解か、わからなくなります。

そういうわたしがそうでした。

最初は自信満々で指導を始めたものの、悩みが生まれ、やればやるほど難しく感じます。

でも、だからこそ学び続けることが大事なんです。

わたしは指導歴18年ですが、これだけやっていると、昔は悩んでいたけれど、今はもう解決していることが、けっこうあります。

「このことを10年前に知りたかったな」が、いろいろあるんです。

なので、それをあなたにお伝えしたいと思います。

  • メールは2日に1回配信
  • バスケの指導者向けの講座です
  • わたしのチームづくりのノウハウを
  • できるだけ短く
  • わかりやすくお届けします
  • わたしから課題を配信したり
  • あなたの質問、相談にものります

わたしといっしょに、チームづくりの勉強をしませんか?

もちろん完全に無料なので、ご安心を。

今なら、特典教材「練習メニューの作り方」もプレゼントしています。

ぜひメルマガ講座でお会いしましょう!

いつでも解約できますので、お気軽にどうぞ。

ありがとうございました。それでは、また。

メルマガ講座を受講する