戦術講座

オフェンスを成功させる「アフタータイムアウト(ATO)」という考え方 【バスケ戦術講座 第30回】

こんにちは、三原です。

アフタータイムアウト(ATO)という言葉、聞いたことありますか?

「タイムアウト明け、1回目のオフェンス」という意味です。

セットオフェンスを、ノーコールでプレイできるメリットがあるのがこのATO。

NBAとかの世界では、かなり重視されているのですが、わたしが活動している高校生のカテゴリーでは、そんなにATOは大切にされてません。

たぶん、ミニバスや中学生も、こんなことは考えてない人が多いんじゃないかな。

そう思って、ブログにまとめておきます。

YouTubeでも解説をしています。

音声だけでも学べるようになっているので、ぜひどうぞ。

サインを出すとバレる

ATOの考え方の大前提は、

三原さん
三原さん
慣れ親しんだオフェンスはミスが少ない。

慣れてないオフェンスはミスしやすい

ということです。

自分たちのオフェンスは、毎日毎日練習している形で、試合でもしょっちゅうプレイしているフォーメーションをやる方が、迷いもなくてミスがないわけですね。

だから「次はこれで行こう」という全員の意思統一をして、しかもそのオフェンスがみんな慣れているプレイならば、一番いいってことです。

ということで、NBAとかではサインを出すことが多いんですね。

でもどうでしょう。ここで一つ問題があります。

自分たちが毎回やっているオフェンスってことは、相手も毎回見てるんです。

しかも手でサインを出したりすれば、「ああ、またあれね」となって、相手にもバレバレなんです。

安田くん
安田くん

本当は慣れてるプレイだけをやりたい。

意思を統一するため、サインで確認したい。

でもそうするとバレて、かんたんにディフェンスされちゃう。

というジレンマが生まれるわけですね。

そこでアフタータイムアウト

そこで、アフタータイムアウトです。

タイムアウトをとる場面は、いろいろあるでしょうが、最後の数秒間にこう話すんです。

三原さん
三原さん
じゃあ、次のオフェンスは〇〇で行こうな!

そしてコートに出て、プレイ再開。

実際にプレイを始めるときは、サインをしたり、プレイの名前をコールをしたりしないから、バレないんです。

  • 自分たちはわかっている
  • 相手にはバレてない

という理想的なオフェンスができる。それがATOの魅力です。

ATOの実例

わたしが好きなツイッターアカウント「HalfCourtHoops」では、ATOのセットがたくさん紹介されています。

ATOで検索すると、わんさか出てきます。いくつか貼っておきますね。

このアカウントはホントすごいですよ。ぜひフォローをおすすめします。

 

10回くらいのATOが勝敗をわける

相手にバレず、こっちは息を合わせてプレイできるATO。じゃあ試合中に何回くらいあるんでしょうか?

わたしは自分の経験上、10回くらいあると思っています。

まず、各クォーターの始まり。これは必ずできますね。

「最初のオフェンスはこれで行こう」と話をしておけばいいんですから。

クォーターが始まる前は、タイムアウトではありませんが、タイムアウトみたいなものですよね。だからATO扱いにします。

1から4クォーターの開始で、4回は確定。

あとは自分たちと相手がタイムアウトを何回取るかによりますね。

現在(2021年)で、日本のルールだとタイムアウトは最大5回。

自分たちも5回とる。相手も5回とる。

こうなるとタイムアウトは合計10回です。

そしてクォーターの始めが4回。

ということは合わせてATOは14回が最大です。

ただ、タイムアウトをフルで使い切ることは多くないと思うので、だいたい3回ずつくらいをお互いに取るとしましょう。

そうするとタイムアウトが両チームで6回。

クォーターの開始と合わせると、10回あります。

だいたいこれくらいの回数が、ATOのチャンスになるんです。

10回のオフェンスがすべて決まったら・・・

ということで、この10回のオフェンスをなんとなくやるのか。それともきっちりと決めておいて、プレイを成功させるのか。えらい違いです。

極端な話、それだけで20点ちがいます。

そりゃ勝ち負けに影響しますでしょ?だからATOは大事なんです。

接戦時ほどタイムアウトの回数は多くなりますから、

三原さん
三原さん
タイムアウトの時には次のオフェンスを話し合う習慣をつける

これがめちゃくちゃ大事になるってことです。

さらに強いチームであれば、タイムアウトじゃなくても、ちょっとした時間に集まって会話をすることもします。

ハドルを組むって、大事です。

こういう習慣があれば、たとえば相手にフリースローが与えられた時とかにちょこっと集まってハドルを組み「次はあれやろうぜ」とか言えます。

こうなるとさらにオフェンスの成功率は増すでしょう。

相手ボールのときにタイムアウトを取るな

1つだけ注意点があるとすれば、タイムアウトを取るときは、できるだけマイボールのときに取りましょうってことです。

相手ボールのときにタイムアウトを取ると、相手にATOのチャンスをプレゼントしちゃうことになります。

もちろん、ディフェンスからスタートの時にも「この後のオフェンスはこれね」と決めておくことは可能ですが、一度ディフェンスをはさむと、忘れやすくなったりしがちです。

だからマイボールのときにタイムアウト。これが基本ですね。

試合の流れとかもあると思うんですが、できるだけ相手ボールのときにタイムアウトを取らないようにしたいものです。もったいないからね。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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