こんにちは、三原です。
オフボールのスクリーン、つまりボールのないところのスクリーンは、大切です。
というのも、うまくかかればかんたんにシュートチャンスが作れますからね。
絶対に2点取れるスクリーン「サイクロン」
・プレイヤーがエンドライン沿いに交差する
・パスがコーナーに通る
・逆サイドのバックスクリーンがかかるディフェンスの背後にスクリーンをかけるので、めちゃめちゃ引っかかりやすいです。こんなにきれいにノーマークになるのは、これしかないです。 pic.twitter.com/Gm1OslwYBB
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) September 29, 2020
最近はボールにスクリーンに行くプレイが多いですが、オフボールスクリーンが必要ないわけじゃありません。
むしろ中高生には、ボールスクリーンよりも、かんたんかも。
ということで、オフボールスクリーンの基本について、わかりやすく解説します。
YouTubeでも同じような話をしています。
この文章はYouTubeのレジュメみたいな感じです。
聞き流しでも学べるので、音声だけでもぜひどうぞ。
スクリーンの呼び名
スクリーンにはいろんな種類があります。なので、それらに名前をつけておくことが大事です。
名前をつけておけば、選手とコミュニケーションが取りやすいですからね。
よくある例は、スクリーンの「枚数」で呼ぶことです。
シングル
1人だけのスクリーンですね。もっとも多く行われるスクリーンです。

ダブル
お次はダブル。2人のスクリーンです。
シューターをノーマークにするために使われたりします。
スローインとかでも多いですね。

トリプル
あんまり多くはないですが、可能性としてはあります。
3人のトリプルスクリーン。豪華ですね。

スタガード
もう一つ、枚数じゃないけど覚えておきたいのは、スタガードスクリーンです。
スタガード。もともとは「ふらつかせる」とか、そんな意味です。
わたしは「時差スクリーン」と呼んでいます。

ダブルスクリーンと似てるんですが、少し離れたところに立って、時間差でディフェンスをぶつけるスクリーンです。
ダブルスクリーンと最大の違いは、2人の間をカールカットできるってことです。
つまりオフェンスの選択肢が多いんですね。

時間差のスタガードスクリーン。ぜひ覚えておきましょう。
代表的な3つのプレイ
では、具体的な3つのプレイです。
- ダウンスクリーン
- バックスクリーン
- クロスコートスクリーン
オフボールスクリーンは、この3つのどれかに、必ず分類できます。
ダウンスクリーン
ダウンスクリーンは、上から下へのスクリーンです。
トップからリング方向へのスクリーン。

試合中に、一番かんたんに行うことができるスクリーンです。
ディフェンスからするとスクリーンが来るのがバッチリ見えるので、かかりにくいスクリーンでもあります。
でも、かかると「わかっているけど止められない」となって、相手ディフェンスに相当なプレッシャーを与えること間違いなしです。
ローポストにボールを入れたら、逆サイドはハイポストフラッシュするのが一般的です。それをたんにフラッシュするんじゃなくて、ダウンスクリーンにすると、ホントにノーマークになりやすい。シューターに一本打たせたいときはこの形を覚えておくといいですよ。
pic.twitter.com/eogbHMqvI9— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) November 20, 2020
バックスクリーン
ダウスクリーンの逆、下から上へのスクリーンです。

バックスクリーンの魅力は、なんといってもノーマークになりやすいこと。
ガチっとかかれば、イージーシュートになりやすいです。
ホーンセットといえば、ガードとハイポストでピック&ロールをするのが普通の形。なので時にはウラをついて、バックスクリーンが効きます。マイアミヒートの頭脳プレイです😃🏀
pic.twitter.com/fNHC9VMDKH— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 23, 2020
オフェンスのきっかけ作りに使われる「UCLAカット」もバックスクリーンです。

UCLAカットされると、レイアップされちゃうのでディフェンスは下がらざるをえません。
そうするとハイポストを使ったプレイがかんたんにできるんですよね。ぜひ覚えておきましょう。
ふつうUCLAカットはガードが飛び込むプレイですが、ヨキッチみたいにセンターがボール運びができるなら、ポジションを逆転させるのも面白いですね。パワープレイもできるし、寄ったらアシストもさばける。かなりレレベルの高いプレイです。pic.twitter.com/uiofQAmj5K
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 26, 2021
クロスコートスクリーン
最後はクロスコートスクリーン。
コートを横切るスクリーンですね。
センター同士が使うことが多いです。

スパーズのモーションウィーク
・速攻の流れのまま
・ガードが逆サイドへ
・パスを展開
・オフボールのセンターにスクリーン
・さらにダウンスクリーン
・ディフェンスに休ませないセット
・2014年から流行
とてもよいのでブログでも解説してますhttps://t.co/3p4t3atEzt— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 30, 2020
また、フレックスオフェンスの動きも、クロスコートスクリーンが入ってます。

フレックスオフェンスって昔からあるけど、今でもすごくよく使われてます。ホーンセットからフレックスが今の流行り。やっぱりいいものはいい。 pic.twitter.com/OoIqaF5GWX
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) October 11, 2020
コートを横切るクロスコートスクリーンは、ゴール下でノーマークができやすいので、おすすめです。
ディフェンスをずらせ
ということでスクリーンのやり方をいろいろと紹介してきました。
大事なのは「何のために」という目的なんですが、それはディフェンスをずらすためです。
ディフェンスが遅れる状況を作れば、楽にシュートしたり、1対1したりすることができます。
ディフェンスをずらして、楽なオフェンスをするためには、スクリーンが欠かせません。
この記事で紹介したものを参考に、ぜひあなたのチームで取り入れてみてください。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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