こんにちは、三原です。
ハンドオフ、つまり手渡しパスってとても使えます。
ピックは中高生には難しい。なぜならドリブルがうまい選手がいないから。たしかに一理ありますが、だったらハンドオフを使えばいい。同じ効果のプレイができます。バスケの基本は1人で2人を引きつけること。同じ目的でも、手段は無数にあるはずです。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 22, 2020
同じようなプレイにピック&ロールがありますが、わたしはピック&ロールよりもハンドオフの方がやりやすいと思っています。
その理由は次の3つ。
- ボールマンが長くボールを持たない
- ドリブルよりもスピードがある
- 裏をつきやすい
ということで、1つずつわかりやすくお話しします。
この話はYouTubeでもしています。
音声だけでも学べるので、聞き流しだけでもぜひどうぞ。
この文章は動画のレジュメだと思ってください。
ピックプレイの難しさとは
ピック&ロールは、ボールマンのディフェンスにスクリーンをかけて、強制的に2対1を作るプレイです。
しっかりかかれば、ノーマークを作ることができます。
ピック&ロールを使うと、すぐにパスを狙いがちです。でも、まずはシュートが基本。タイミングはピックがかかった瞬間です。ピックは「背中にノーマークができる」という大原則を忘れずに!
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 18, 2020
これはもちろん、やるべきナイスプレイなのですが、1つだけ難しい点があります。
それは、ひとりがボールを長く持つ必要があるってことです。
ボールマンにピックに行くので、ピックが来るまでボールを持ってないといけません。
ドリブルをずっとしていたり、そういうことになります。
なのでドリブルのスキルがどうしても必要です。こんな感じに。
これを見た人の多くは、ドリブルやシュートのうまさに注目するでしょう。でもわたしはハワードの献身的なスクリーンをほめたい。一度もボールに触らず、スコアシートにも残らない。でも完全にナイスプレーですよね。こういうプレイを逃さずほめられるコーチでいたいです。
pic.twitter.com/oIqKjcShhV— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 27, 2020
じゃあ中学や高校生に、そんなにドリブルがうまい子がいるかっていうと、そうでもないですよね。
だから、けっこう難しかったりします。
そこでハンドオフです
同じようなスクリーンプレイでも、ハンドオフならドリブルキープする必要がありません。
そういう意味で、ハンドオフの方がやりやすいんです。
ということで、より具体的にメリットを解説していきます。
ボールマンが長くボールを持たない
パスして走る。これであれば、1人がボールを長く持つ必要がありません。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2021/04/Page-077-1.jpeg)
たとえば、こんな感じです。
ドリブルで進んでいるとき、ディフェンスに追い込まれた。
なのでハイポストの5にパス。
そして走り込んでハンドオフパスをもらう。
スクリーンがかかる。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2021/04/Page-078-1.jpeg)
これをピックにするとなると、1が長い時間ドリブルキープしないといけないですね。
ミスする可能性が高まるわけです。
でも、ハンドオフを使えば、そのミスを減らすことができます。
ドリブルよりもスピードがある
パスして走る。ということはドリブルよりもスピードがあります。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2021/04/Page-081-1.jpeg)
ぱぱっと走れば、ドリブルよりも絶対に速いです。
これとか見てもらうと、かなりスピード感ありますね。
デンバーナゲッツ「ピストル5」
・ハンドオフからドライブ
・これをピストルという
・センター5がボールを持つので
・「ピストル5」なのです
・逆サイドはハンマー
・コーナーでノーマークつくる
・カギは5のパスセンス「ポイントセンター」は現代バスケの象徴です🏀
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) July 3, 2020
ということは、それだけディフェンスしにくいってことです。
パスしてどんどん走りましょう。
裏をつきやすい
ボールを手渡しパスすると見せかけて、実は自分が攻める。
こういう裏をつきやすいのもハンドオフのメリットです。
#バスケ
2対2のトリックプレー
・ドリブルでハンドオフ
・もらいに味方が寄ってくる
・手渡しでパス
・すると見せかけて
・自分で攻める!これ、めちゃくちゃ引っかかりますよ。毎回の練習でアップがわりにこの動きをやっとくと、すぐに試合で2点とれます。pic.twitter.com/L6A0J6yJj0
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 1, 2020
ハンドオフもらう側のバックカットももちろんあります。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2021/04/Page-079-1.jpeg)
◆ヨキッチの遅さ
ハンドオフでパスを出す時に
・ドリブルの継続
・バックカットへのパス
などの余裕を残せる丁寧さスローダウン=丁寧さ
#バックカットの体系化 pic.twitter.com/gyJpLhyu0F— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) March 14, 2021
ピックよりも裏のプレイがしやすいのも、大きなメリットです。
パスして走ろう
パスして走ることは、バスケの基本です。
最近はドリブルが主体のプレイが流行っていますが、パスアンドランの重要性を忘れてはいけません。
難しいピックよりも、かんたんなハンドオフをぜひ使ってください。
このブログよりもうちょっと詳しい話や、ちがった話もしてるので、動画の方もよかったらぜひ!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。