戦術講座

ボールスクリーン(ピック&ロール)の守り方【バスケ戦術講座 第18回】

こんにちは、三原です。

ボールスクリーンは、強制的に2対1を作るプレイです。

そしてディフェンスは、なんとかして2対2の状態をキープすることが目的になります。

この記事では、ボールスクリーンのディフェンス方法をわかりやすく解説します。

YouTubeでも解説しています。

音声だけでも学べますので、聞き流しでもぜひどうぞ。

この文章はYouTubeのレジュメだと思ってください。

ボールマンのディフェンス

ディフェンスの方法は、いろいろあります。

相手オフェンスの状況に合わせて、どんな守り方をするのか、それを選択するわけです。

まず、ボールマンの守り方は3つあります。

  1. オーバー
  2. アンダー
  3. アイス

1つずつ見ていきましょう。

オーバー

ボールマンがシュートがうまければ、ボールを離してはいけません。

オーバーで、スクリーンの上を通って、ついていきましょう。

抜かれる可能性は高くなりますが、楽なシュートはできないはずです。

アンダー

逆にシュートが下手だったら、アンダーですね。

スクリーンの下を通って、ショートカットします。

外からはかんたんに打たれますが、抜かれることはないでしょう。

アイス

アイスとは、比較的最近行われるようになったディフェンスです。

最初からサイドライン方向に行かせるように、極端に体の向きを変えて守ることを言います。

そして、スクリーナーのディフェンスX5はリング下に下がって、レイアップを守るという方法です。

NBAではアイスで守り、ミドルドライブをさせない方法が主流になっています。

スクリーナーのディフェンス方法

以上がボールマンの守り方ですが、今度はスクリーナーのディフェンス方法です。

  1. ドロップ
  2. アップ・トゥ・タッチ
  3. ハードショウ

と3つあります。

ドロップ

レイアップさせないために、下がっちゃう方法です。

ボールマンがアンダーするときは、スクリーナーはドロップするといいでしょう。

アップ・トゥ・タッチ

逆に、ディフェンスが上がる方法です。

どこまで上がるかというと「アップ・トゥ・タッチ」で、「背中に触れるところまで」あがります。

こんな感じ。

こうすると、X1がオーバーで守るときと相性が良くなります。

ハードショウ

最後はハードショウ。

「激しく体を見せる」ってディフェンスです。

ドリブルコースに体を見せて、ボールマンがスクリーンを使えないようにしてしまいましょう。

どれを選ぶかが、戦術です

ここで紹介してない方法も、いろいろあります。

もっと他に、新しいディフェンス方法が考え出されるかもしれません。

でも、結局は何を身につけて、試合でやるかどうかが大事になります。

一通り練習することは大事だと思いますが、それよりも大切なのは

三原さん
三原さん
「どのディフェンスを」「何のためにやるか」

という戦術的な判断です。

たとえば、具体的に選手たちが

安田くん
安田くん
相手のガードはシュートが下手だから、アンダーしようぜ

みたいな戦術的な判断ができるように、「なぜ」を大切に練習しましょう。

そして、「今日はこの守り方でいこう」と決定したら、そのディフェンスを徹底できるように、日頃の練習をがんばってください。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ