戦術講座

ダイブ、フロッピー、ループ 【バスケ戦術講座 第28回】

こんにちは、三原です。

前回はスパーズのモーションオフェンスを紹介しました。

そして今回もNBAで流行のセットを紹介します。

具体的には

  1. ダイブ
  2. フロッピー
  3. ループ

この3つです。

どれも単純かつ、とてもかかりやすいスクリーンプレイなので、きっとあなたのチームでも使えるはずです。

YouTubeでも解説しています。

音声だけでも学べるので、移動中の聞き流しなどでもぜひどうぞ!

もくじ(クリックでジャンプします)
  1. ダイブ
  2. フロッピー
  3. ループ
  4. 基本は3アウト2イン

ダイブ

ダイブは高い位置でピックをかけて、センターがゴール下に走り込むプレイです。

昔からセンターは、ゴール下に立ち止まってポストアップをするのが多いのですが、最近はピックからダイブすることが増えてきました。

例えばこんな感じ。

で、NBAで流行っているダイブのセットは、こういうプレイになります。

まず4がハイ、5がローです。

1がドリブルでハイポストの4に近づきます。

ここで4が1回目のダイブ。

同時に5がリフトします。

もちろん4にパスが通せれば、レイアップでおしまいです。

続くプレイとしては、ドリブルの方向変換をして1に5がピック。

ディフェンスからすると準備できない角度でピックが来るので、すごく守りにくいです。

5がピックから2回目のダイブ。

4はスペースを取るために、コーナーへ広がると良いでしょう。

もし4がアウトサイドシュートできない人だったら、コーナーに広がっても意味がないですね。

そんなときは「スペイン」をしましょう。

また3と4が「ピンダウン」スクリーンをしても良いですね。

いずれにしても5のダイブにパスが通しやすくするために、スペースを作ることです。

フロッピー

フロッピーは、両サイドのローポストにセンターを置いて、それをスクリーンにするプレイです。

もうずーっと昔からあるプレイですが、永遠に効果がある魔法のセットですね。

こちらはコーチK。うーん、かっこいい。

ポイントガードがトップにいて、2と3がスイング。

4と5がダウンスクリーンをかけます。

絶対に45度でパスが受けられます。

 

2がすごくいいシューターだった場合、「シングルダブル」といって、1枚と2枚のスクリーンのどちらを使っても良いですよ、みたいにするのもおもしろいです。

45度にパスエントリーしたあとは、センターも良いポジションにいるので、インサイドにパスを入れましょう。

パスした後の3はいろんな動きをすると良いですが、一番かんたんなのは1へのスクリーンですね。

エルボースクリーンとも言われます。

試合はやっぱりインサイドが大事なので、とにかく、インサイドを攻めるチームにおすすめなセットが、このフロッピーです。

ループ

これはアイバーソンカットを使ったプレイです。

3がエースの選手だとします。

その子に4と5がハイポストでスタガードスクリーンをセットします。

この動きが「アイバーソンカット」ってやつです。

これに合わせて2が逃げるようにクリア。

2と3の、2人の動きがぐるっと回るので「ループ」と呼ばれます。

3がボールを持ったあとは、基本的にはアイソレーションの1対1がいいでしょう。

すごくスペースが広く作れるはずなので、フォワードに攻めさせたい時はおすすめのセットです。

基本は3アウト2イン

以上がNBAでよく使われているセットになります。

ダイブ、フロッピー、ループ。これらに共通していることは何でしょうか?

それは「3アウト2イン」だということ。

つまりセンターを2人ちゃんと置くってことです。

最近のバスケはドリブル主体だったり、ガードが目立つようなプレイが多いです。

それも一つのやり方なんですが、わたしはやっぱり3アウト2インをおすすめしたい!

  • バランスが良く
  • インサイド、アウトサイドともに攻めることができる
  • そして確率の高いゴール下を第一優先で狙える

これが一番いいです。間違いなく3アウト2インをやりましょう。

こちらの記事で、セットについてはお話ししています。

ぜひあわせて読んでみてください。

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三原学
三原学(みはらまなぶ)。1981年東京都生まれ。安田学園中学校高等学校教諭。同校高校男子バスケットボール部ヘッドコーチ。「ボトムアップ思考」による選手主体のチームづくりを目指す。また、YouTubeやブログでわかりやすく戦術を解説する「バスケの大学」を運営。日本バスケットボール協会公認B級コーチ、B級審判員。早稲田大学大学院修士課程(人間科学)修了。
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