チームづくり講座

【安田学園高校男子バスケ部】ボトムアップ理論®のすべてを紹介します

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

わたしは現在、安田学園高校男子バスケットボール部のヘッドコーチをしています。

バスケットボールの技術指導ももちろんですが、わたしの指導の核となるのは「ボトムアップ理論」です。

ボトムアップ理論とは一言でいうと「選手が主役」であるということ。

すべて指導者の指示命令だけでなく、選手からの発想を大切にして、選手の意見でチームを動かしていく指導法のことです。

2020年から安田学園高校男子バスケットボール部ではボトムアップ理論を行い、すばらしい結果も出ています。

そして日本中の方に見学に来ていただき、「自分もボトムアップ理論をやってみたい!」という指導者の声を多数いただいております。

この記事では、

  • ボトムアップ理論とはなにか?
  • 具体的には何がボトムアップ理論なのか?
  • 自分のチームでは何をやればいいのか?

これらを説明しています。

きっとあなたの悩み解決につながるはずです。

YouTubeの動画を見ていただくことで、詳しく理解ができますので、ぜひ1つ1つ見てください。

 

わたしとボトムアップ理論

この記事を書いている2023年現在、わたしは41歳です。

高校バスケの指導者にあこがれて、22歳で教員になり、一貫してバスケを指導しています。

安田学園を指導し始めたのは2006年。25歳の時でした。

バスケットボールの知識に自信があったわたしは、すぐにチームを強くできると考えていました。

しかし、結果は大失敗。チームは強くなりませんし、生徒との関係もよくできません。

「なんで言った通りやらないんだ!」

「お前たちがいうことを聞かないから負けるんだ!」

そんなことをよく言ってました。

結果を他人のせいにする人が信頼されるはずはなく、わたしは指導者として行き詰りました。

そんななか、たまたまであったのがボトムアップ理論の本だったのです。

著者は畑喜美夫先生。

畑先生は「ボトムアップ理論®」を構築して、全国制覇もされた高校サッカー指導者です。

「これだ!」と直感的に感じたわたしは、畑先生の本をすべて読み、畑先生に連絡をしました。2020年のことです。

時代はコロナ禍となり、オンラインで学ぶ文化が始まったことも、わたしにとっては追い風でした。

わたしたちの学校は東京ですが、Zoomで講演会をしてもらい、わたし自身は畑先生のオンラインセミナーで継続して学びました。

そして現在は、ボトムアップ理論で「日本の部活動モデル校になる」というミッションを掲げて、全国から注目されるチームになりました。

わたし自身もボトムアップ理論のエキスパートコーチとなりました。

 

2022年の年末には畑先生が安田学園に直接来てくださり、指導もしてもらいました。そのようすはこちらの記事をご覧ください。

ボトムアップ理論の畑先生に直接教わりましたこんにちは、三原です。新年明けましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。 さて、今日のテーマは「ボトムアップ理...

これをお読みのあなたも、ぜひボトムアップ理論に飛び込んでみてください。すばらしい成果があることを、わたしが保証します。

ボトムアップ理論とは

この記事を読んでもらえば、ボトムアップ理論の全体がわかるようになっています。

そして動画で、1つずつ詳しく解説しています。

最初に見てほしいのは、こちらの動画です。

ボトムアップ理論とは「みんなが主役、みんなで成長」というのがキーワードです。

そして、ボトムアップ理論がいかにすばらしいかを語っています。

※ちなみにわたしの動画は、音声だけでも理解できるようにつくっています。

倍速再生で、聞き流しでもOKです。

 

トップボトムアップは理想の指導法

ボトムアップ理論は、けっして放任や丸投げではありません。

  • 君たちの好きにやりなさい
  • 自由にやりなさい

という指導法と勘違いされてしまいがちですが、けっしてそうではありません。

  1. トップダウンで理想を示す
  2. 選手がボトムアップで意見を出す
  3. トップダウンで最終決定
  4. 選手がボトムアップで努力する
  5. トップダウンで成長をサポート

という順番で、トップダウンとボトムアップの好循環による成長なのです。

この動画で詳しく述べています。

 

私にもボトムアップができるのか?

この記事を読んでいるあなたは、「私にもボトムアップができるのか?」という悩みを持っているはずです。

その答えは「はい」です。絶対にできます。

たとえ競技の知識や経験がなくても、ボトムアップはできるのです。

なぜできると言えるのか?

それはボトムアップ理論にはやるべき「7つ」が明確にあるからです。

  1. 挨拶
  2. 返事
  3. 3S活動(整理・整頓・掃除)
  4. 量より質の練習
  5. 信頼と絆の交換ノート
  6. 自主自立の精神
  7. 全員リーダー制

この7つを順番に入れていけば、あなたのチームは必ずボトムアップになります。

①から③の3つが「個人育成の3本柱」。

④から⑥の3つが「組織構築の3本柱」。

最後に「全員リーダー制」です。

1つずつ詳しく見ていきます。

個人育成の3本柱

個人育成の3本柱は

  1. 挨拶
  2. 返事
  3. 3S活動(整理・整頓・掃除)

この3つです。

①挨拶

挨拶はコミュニケーションの第1歩。

コミュニケーションが大事なボトムアップ理論では、最初に力を入れるべきなのが挨拶です。

わたしは挨拶を「心を開く」と教えています。

 

②返事

よくある「はい!」という大きな声の返事も気持ちがいいですが、実は大切なのは「いいえ」です。

「いいえ」は考えている証拠であり、「いいえ」を大切にできるチームは、ボトムアップ思考に近づくことができます。

 

③3S活動(整理・整頓・掃除)

わたしはここにとても力を入れています。

荷物整理をすることで

  • 小さなことに気づく
  • 自分から行動する
  • 1ミリにこだわる

というとても重要な習慣を身につけることができます。

「カバンなんかそろえたって、勝てるんですか?」

そう聞いてくる人がいます。

「はい、100%勝率はあがります」とわたしは自信をもって答えます。

3S活動の写真はこちらです。

組織構築の3本柱

組織構築の3本柱は

  1. 量より質の練習
  2. 信頼と絆の交換ノート
  3. 自主自立の精神

この3つです。

④量より質の練習

反復練習が大事なバスケットボールですが、たんなるくり返しに意味はありません。

「どうしたらもっと良くなる?」

「今はなんでうまくいった?」

たえず振り返りをして、1回の質を高めます。

ボトムアップ思考が成長するには、量より質の練習です。

ちなみに安田学園では、コートでバスケットボールの全体練習は120分です。けっして多くはありません。その方が強くなるからです。

⑤信頼と絆の交換ノート

選手の話をよく聞き、理解に徹する。

選手1人ひとりに関心を持つ。

これが指導者の大切な姿勢です。

しかし、部員が多くなればなるほど、個人とじっくり話をする時間がないはずです。

そこで使えるのが交換ノート。これにより、信頼と絆をつくりましょう。

⑥自主自立の精神

ボトムアップ理論の真骨頂は、ここです。

ホワイトボードを使ったミーティングを行い、意見を出し合う。

ベンチメンバーや戦術、チームの約束事も選手たちで徹底的に話し合い、決めていきます。

自主自立の精神を育むには、ミーティングの進め方やホワイトボードの使い方が重要です。

この動画では、その見本を示しています。

 

 

全員リーダー制

最後は全員リーダー制です。

部員が30人いたら、30人それぞれが責任者になりましょう。

得意なこと、チームに貢献できることを考えて、役割を果たします。

今までの部活動では、「雑用は後輩がやるもの」という風習がありました。

しかしそれではもったいない!

1つ1つの仕事に責任を持たせ、権限を与えていけば、子どもたちは成長します。

全員リーダー制で、自立型組織の完成です。

 

ぜひ安田学園に来てください

記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

この記事がおもしろかった、興味が持てたという方は、ぜひ一度安田学園に来てください。

  • 入学を考えている中学生や保護者の方
  • ボトムアップ理論を学びたい指導者の方

練習の見学は、いつでもウエルカムです。

  • 平日は月・水・木の16時から
  • 土曜日は午後
  • 日曜日は午前か午後のどちらか

週5日間活動しています。

活動内容はこちらのページもご覧ください。

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「高校で勉強もバスケもがんばりたい」、「ボトムアップ理論で成長したい」という中学生とその保護者の方。

また「ボトムアップ理論を学びたい」という指導者の方が、おかげさまで日本中から見学にいらしています。

あなたもぜひ、お気軽に安田学園バスケ部に遊びに来てください。

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追記

過去の安田学園の活動の様子は、下記のリンクからご覧ください。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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