こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。
指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。
- みんなが主役
- みんなで成長
- いきいきした組織
をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。
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さて、2023年5~6月に東京都の高校バスケ「全国大会予選」が行われました。
この大会で3年生は引退となります。
この記事では、わたしたちの取り組みを余すところなく振り返ります。
ぜひ最後までお読みください。
専大附属に敗れて
わたしたちは春の大会で、専大附属に敗れました。
インターハイ予選に向けて、まずはそこの改善からです。
1対1は通用したけど、カバーに来てつぶされちゃったよね。
サポートがうまくできれば、もっと得点が取れるよね。
という課題がわかり、映像とともにブレイク局面の整理をしました。
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またディフェンス面でも、専大附属から学びがありました。
上位のチームはディフェンスで我慢することができる
自分たちも日頃から、我慢強くディフェンスしよう
そういった声が、この日から出るようになりました。
フィジカルなゴール下
わたしは、最も大事なプレイがひとつあるとすれば、ローポストの1対1だと思っています。
ゴール下でシュートすれば
- シュートの確率が高い
- ファウルももらえる
- ディフェンスが収縮してクローズアウトができる
と良いことばかりだからです。
なので年間を通じて、ゴール下のフィジカルな1対1は練習しています。
多くの指導者が安田学園の練習を見学に来ますが
思った以上に、ゴリゴリやるんですね。驚きました
と言ってもらうことが多いです。
ゴール下は、大事ですよ。
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どの練習も本気で
日々の練習は、生徒たちがミーティングで決めています。
「量より質」を合言葉に、少しでも良いものにしようと、みんな考えながら練習する。
そんな習慣がちゃんとついてきました。
そのひとつの例がフリースローです。
今まではただ打っていたのですが
せっかくだからリバウンドも本気でやろうよ
となり、一石二鳥の練習になっています。
このあたりの気づきが、ボトムアップ理論の強みかもしれませんね。
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3S活動で心みがき
安田の特徴と言えば、3S活動です。
- 整理(すてる)
- 整頓(ならべる)
- 掃除(きれいにする)
の頭文字をとって「3S」です。
練習メニューの1つめはいつも3S活動。
心を磨いて、自分から気づき、動く習慣を身につけています。
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ホワイトボードミーティング
練習は5対5のゲーム形式が多いです。
その中で大事なのはミーティング。
必ずプレーを話し合い、振り返り、改善していきます。
大事なのはホワイトボードに書くこと。
これにより、話し合った言葉が可視化されて、改善力が高まるからです。
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60人の大応援団
いよいよ大会が始まりますが、このインターハイ予選から嬉しいことがあります。
それは「観客の制限がなくたった」ことです。
かれこれ4年間、無観客をはじめ、ずっと応援が制限されていました。
それが今までの雰囲気に戻った。なにより嬉しかったです。
安田の部員数は60名。
全員が声をからして、楽しく大応援団です。
保護者の方もたくさん来てくれますし、クラスの友達や先生たちも見に来てくれます。
安田サイドだけで100人くらい来てくれます。
「日本一応援されるチーム」 を目指しているので、応援の制限なしは本当に感謝です。
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バスケは後半 2回戦 安田85-63筑波大駒場
インターハイ予選が始まりました。
引退がかかっている試合です。
どこのチームも必死。
必ずと言っていいほど、前半は競ります。
バスケは後半だよ
とわたしはずっと言い続けてきました。
粘り強くプレーして、後半に突き放す。
理想の試合で初戦を突破です。
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深刻にならず、真剣に 3回戦 安田67-43國學院
続く3回戦は、4月にも戦った國學院高校。
能力があり、強いチームなことはわかっていました。
きっと対策もしてくるはず。
そんな試合を前に、わたしがかけた言葉は
深刻にならず、真剣になろう
です。
この言葉は大好きで、いつも自分にも言い聞かせています。
接戦を楽しみながら、真剣にプレーし、3年生も全員出場の勝利でした。
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グッドゲームの追求 4回戦 安田67-62国士館
4回戦は国士館。
はじめて対戦するチームでしたが、良く走り、能力が高いチームでした。
この試合に向けて多くの生徒が言っていたのは
今までの筑駒、國學院のためにもがんばろう
です。
生徒同士だと、同じ中学の友達が対戦校にいたりもします。
インターハイ予選ですから、なおさら「相手のためにも」という気持ちが高まります。
こういった感謝の気持ちが持てるときは、よいパフォーマンスが発揮できるものです。
グッドゲームを追求して、4回戦も突破です。
この勝利で東京都32となり、次の新人戦支部大会のシード権を獲得しました。
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バスケットボールを超えて 5回戦 安田63ー109国学院久我山
この日はダブルヘッダー。
1月の新人戦で戦った国学院久我山との再戦です。
ずっと目標にしてきたこの試合は、結果的には大敗でした。
全国屈指の高さを誇る久我山に、終始ゴール下を支配された。
そんな試合内容です。
もちろん安田らしいプレーも表現できました。
しかし、3年生はこれで引退となります。
常に改善。失敗はチャンス!
と合言葉にしてきたわたしたちにとって、次の試合ができない「引退」という事実は、とても悲しいものです。
でも、今までの価値が消えてなくなるわけではないよ
とわたしは言いました。
ボトムアップ理論を通じて身につけたものがあります。
「自分の意見を持つ、他人の意見を聞く、常に改善を楽しむ。」
そういった生き方そのものは、そのまま使えるはずです。自信を持ってください。
マネージャーさん、ありがとう。あなたのおかげで、選手たちはプレーに集中できました。本当に感謝しています。
キャプテンのおかげで、ぼくたちはまとまったチームになることができました。あなたがキャプテンでよかった。本当にありがとう
という話を最後のミーティングで生徒たちにさせてもらいました。
涙と笑顔の試合後でした。
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友情は最高の戦術
久我山に負けた翌日から、新チームがスタートです。
- 3年生が後輩に熱いメッセージを送る
- 3年生が新キャプテンを任命する
- 全員リーダー制の希望を取る
という流れが、例年のスタートになっています。
最後のメッセージでは、全員が思いを込めて話をしてくれました。
「最後まで続けることが大事」
「絶対に成長できるから、がんばれ」
「あっという間だから、悔いのないようにね」
などのメッセージを聞き、後輩たちの目つきは真剣そのものです。
ある3年生が、こんな言葉を言っていました。
「友情は最高の戦術です。みんな仲良くなってね。そしてただ仲が良いだけじゃなくて、何でも言い合える、お互いに高めあえるチームになってください」
この言葉を聞いて、わたしは思いました。
ああ、今年の3年生たちは、これができていたんだな。
だからすばらしいチームになったんだな。
こうやって伝統は受け継がれていくんですね。
新チームも、さらにすばらしいチームになること間違いなしです。
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この記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
そして、いつも安田学園高校男子バスケットボール部の応援、本当にありがとうございます。
またこれからもよろしくお願いします!
安田学園の練習に来てください
わたしたちは東京都墨田区にある私立の進学校です。
- 平日は月・水・木の16時から
- 土曜日は午後
- 日曜日は午前か午後のどちらか
週5日間活動しています。
活動内容はこちらのページもご覧ください。
https://coach-mm.com/yasuda/
「高校で勉強もバスケもがんばりたい」、「ボトムアップ理論で成長したい」という中学生とその保護者の方。
また「ボトムアップ理論を学びたい」という指導者の方が、おかげさまで日本中から見学にいらしています。
あなたもぜひ、お気軽に安田学園バスケ部に遊びに来てください。
最後までお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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