こんにちは、三原です。
わたしは、高校バスケットボールの指導者ですが、畑喜美夫先生に教わった「ボトムアップ」の手法でチームづくりをしています。
で、よく聞かれるんですが「最初は何から始めたんですか?」という質問に対して、今日は答えたいと思います。
ボトムアップのチームづくりをするなら、最初は人づくりです。
- 挨拶
- 返事
- 3S(整理・整頓・掃除)
これからやるといいですよ。
YouTubeでも解説しています。
音声だけ聞き流してもらってもOKなので、ぜひどうぞ。
人づくりとチームづくり
ボトムアップのチームづくりをするためには、大きく2つに分けて考えましょう。
- 人づくり
- チームづくり
この2つです。
「人づくり」は、個人の心構えをつくるイメージです。
その3つが
- 挨拶
- 返事
- 3S
ですね。
一方、チームづくりとしては
- 全員リーダー制
- 信頼と絆(2冊のノート)
- 学び合い
になります。
この記事では「人づくり」について詳しく見ていきましょう。
挨拶
挨拶はコミュニケーションの基本です。
まず、挨拶から入るべきですね。
大人でもそうですが、いきなり話の本題から入る人って、失礼じゃないですか?
いきなり「ねえねえ」みたいな。
そうではなくて、きちんと「こんにちは」と挨拶する。
「お世話になってます」とか「ご無沙汰してます」とか。状況に応じて挨拶を使い分ける。
こういう指導が大事ですね。
挨拶をすると、まず自分が気持ちよくなりますね。
バスケのコート上でもそうですが、「あの人は元気だから声が出てる」のではありません。
順番は逆です。
「声を出すから、元気になる」この順なんです。
だから挨拶をすることで、自分も元気になれるんですね。
そして、元気な人の周りには、人が近寄ってきます。
- 陽気には人が集まる
- 陰気には人が離れる
ということで、陽気な人は仲間が増えるんですね。
つまり、挨拶は幸せを呼ぶ。
まずはここをしっかりと子供たちに教えてあげたいですね。
ちなみに、この話はぜひお聞きください。説得力があります。
https://youtu.be/Jh9ktDAnb_I
返事
挨拶と共に、幸せを呼ぶのが返事です。
反応のない人って、いっしょにいたくないですよね。
逆に、反応がいい人って、いつまでもしゃべっていたいじゃないですか。
だから、ニコニコとした返事って、すごい大事です。
ただし、ちょっと注意すべきことがあります。
運動部の返事というと、とりあえず機械的に「はい!」ということ。
これは気をつけましょう。
もちろん、大きな声で「はい!」というのはOKです。
とても気持ちいいですしね。
でも、わからないときは「いいえ」と言える。この雰囲気をチーム内で作っておくことが、すごく大事なんです。
「いいえ」って、考えてる証拠なんですよね。例えば
先生「今日の作戦はこうだ! わかったな!?」
生徒「いいえ。それじゃ今日はダメだと思います」
先生「何言ってんだ。とにかくこれをやれ!」
生徒「・・・はい」
みたいなやりとりがあったとしますね。
このときの「いいえ」って、自分なりの意見をもって考え、それを発言する勇気ある行動なわけです。
でも、時として先生という立場は「いいえ」を嫌います。
そうではなくて、「いいえ」がいつでも言える。安心感のある雰囲気。そんなものを作っていくことも大事です。
3S
これは整理・整頓・掃除です。
「一流はどこから見ても一流」という言葉があります。
三流は、試合だけがんばる
二流は、練習からがんばる
一流は、日常生活からがんばる
わたしはこう思っています。
そして、3S活動で場をきれいにすることは、いろんな意味があります。
- 自分で見て、気づく
- 心を整える
- 用具が必要なときに、効率よく取り出せる
これって、すべてバスケに直結することじゃないですか?
ナポレオンの有名な言葉に「人は、その人が着ている服の通りになる」とありますが、まさにそれ。
どんなコートで、どんな部室で活動しているのか。そこにチームのすべてが現れます。
バッシュのひもをキュッと結んだら気持ちが引き締まるように、チーム全体でも練習前に整理整頓を心がけると、その日は必ずいい練習ができます。コートの中と外はリンクするので、こういうことは大切にしています。だいいち、キレイに並んだバッグは見てて気持ちがいいですしね☺️🏀 pic.twitter.com/0VvRtmDeLq
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 2, 2020
試合前に整理、整頓、掃除をして、選手たちでミーティングする。自分たちで決めたメンバー、戦術だからこそ、真剣に取り組めるし、反省もできる。勝っても負けても常に成長!「選手が主役」のボトムアップでチームをつくるのは本当に楽しいです🏀 pic.twitter.com/5XiOCezOCj
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) September 6, 2020
注意点としては、3S活動を「練習メニュー」に組み込むことです。
わたしのチームでは、練習メニューの1つめを必ず3Sにしています。
こうしないと、継続ができないんですよね。
「今週は3Sの強化週間だ!」とか決めて、集中的にやっても、毎日の継続の方が大事です。
だからそういう「運動」にしないで、練習メニューの1つとして組み込んで、毎回続ける方が大事です。
「やり方」よりも「あり方」
以上がボトムアップの導入、人づくりです。
まずはこれから始めてみることをオススメします。
わたしも、チームにボトムアップを取り入れるときは、ここから始めました。
そして、すべてに言えることですが、大事な考え方は
やり方よりも、あり方
です。
要は「何のために」これをやるのか。
「どんな思いで」それをやるのか。
ただ挨拶や返事、3Sをやるのではなく、「何のために」を先生が教えてあげて、それをいつでもみんなで共有しましょう。
やり方よりも、あり方。ぜひ覚えておいてください!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
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同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。