チームづくり講座

ボトムアップ理論でバスケのチームづくりをしよう【チームづくり講座 第1回】

こんにちは、三原です。

わたしはバスケットボール指導者として、今年で18年目になります。

今までいろいろありましたが、一番大切なことは技術を教えることではなく、チームを作ることです。

そして、チームを作るには「ボトムアップ」が最適だと確信しています。

この「ボトムアップ」は、畑喜美夫先生から教わった指導法です。

尊敬する畑先生から教わった指導法を、バスケットボールの現場に落とし込み、日々、試行錯誤しております。

そして、そのプロセスを何回かに分けて発信したいと思います。

  • 人間関係づくりで悩んでいる
  • チームの雰囲気を良くしたい
  • 何か新しい取り組みをしたい

そう考えている熱心な指導者の方は、この記事が役に立つはずです。

YouTubeでも解説しています。

音声だけ聞き流してもOKなので、ぜひチェックしてみてください。

ボトムアップとは

ボトムアップとは「下意上達」で、現場にいる生徒が自ら考え、意見を持ち、主体的に活動していくチームのことです。

ふつうは監督、コーチが独断で決めるであろうことを、選手たちが意思決定します。たとえば

  1. 練習メニュー
  2. 試合に出場するメンバー
  3. チームでの約束事

などです。

トップにいる監督の仕事は、話を聞き、そして承認する。

従来はこの逆の「トップダウン型」が、特に部活動では多いはずです。

  • 練習メニューを先生が決めて
  • メンバーは先生が決めて
  • 選手はそれに従う

というのが、ふつうですよね。

ボトムアップは人間力が育つ

トップダウンが悪いわけではありません。

部分的にトップダウンを融合させることは、むしろ必要なことです。

しかし、ボトムアップ重視でチームを作った方が、わたしは絶対にいいと確信しています。

なぜならば、人間力が育つからです。

まず、自ら考えて決めることが許されてますから、

  1. 自分たちで考える
  2. 意思決定をする
  3. 決めたからには、やり抜く

という行動力が身につきます。

さらには

  1. 意見を言う
  2. 言うからには、相手の話を聞く
  3. 他人の気持ちになって行動できる

というコミュニケーション力も高まります。

そして、

  1. 自分たちで決めたことをやる
  2. 役割を果たそうとする
  3. そのために努力する

という責任感も生まれます。

要は良いことばかりです。

キーワードは「自ら」

ボトムアップ型のチームで、キーワードは「自ら」です。

  • 選手が主役
  • 自ら考え、行動する

こういった言葉が、ボトムアップのキーワードになります。

この記事を読んでいるあなたも、ぜひボトムアップ思考型に切り替えてもらえることを願っています。

 

技術ばかり教えていた時代

こんなわたしも、10年前までは、トップダウンだけで指導していました。

人間力の育成には、まったく力を入れずに、とにかく技術だけを教え込む。そんなタイプの指導者でした。

  • バスケさえうまくなればいい
  • うまくなれば勝てる
  • 勝てれば、みんな満足する

そのことばかり考えて、明けても暮れてもバスケの技術の勉強をして、次から次へと生徒に教え込みました。

もちろん、短期的にはうまくなりましたし、強くもなりました。

ただ、どうしてももう1歩突き抜けないというか、結果も雰囲気も、他の多くのチームとそんなに変わりません。

生徒も、わたしのいるときは練習を一生懸命にやる。でも、職員会議とかでわたしがいないときは、ダラダラやる。

そんなチームになってしまいました。

このままじゃいけない。何かを変えたい。

そう考えているわたしに、ある2人の先生との出会いが、転機となったのです。

新田高校、玉井先生との出会い

  • バスケ技術の上達
  • 主体的なチームの雰囲気

この両立を何とか目指したいわたしは、全国の指導者から学ぶことにしました。

幸いなことに、わたしにはいろいろな先生方とのつながりがあります。なので、合同練習とか、練習試合とか、本当に多くの先生にお世話になることができました。

そんな中、わたしはあるチームに一目惚れします。

それが愛媛県の新田高校です。

 

 

このチームが、技術的に、雰囲気的にも、わたしの理想像に近い感じがしました。

玉井先生とはよく連絡を取らせてもらう間になり、愛媛に遠征にも行かせてもらいました。

新田バスケの特徴である「人とボールが動くバスケ」ももちろん学ばせてもらいましたが、もう1つ、大切なことを教わります。

三原さん、バスケの本ばかりじゃなく、サッカーの本がいいですよ

玉井先生は勉強家で読書家です。そして、サッカーの指導書をたくさん読まれていました。

バスケの本は技術的なものが多いのに対して、サッカーの本は指導理念が書かれたものがたくさんある。

そしてバスケとサッカーは競技特性も似てるから勉強になる。と教えてくれました。

愛媛の遠征から帰った直後、わたしは本屋に駆け込んで、ひたすらサッカーの本を読みました。

そこで知ったのは、ボトムアップ理論の第一人者、畑喜美夫先生です。

「ボトムアップ理論」畑先生との出会い

ボトムアップのチームづくりは、わたしが考えたものではありません。

畑喜美夫先生から、わたしが教わったものです。

→畑先生のホームページはこちら

畑先生は広島県立高校の先生で、サッカーの指導者です。

広島観音高校では、全国制覇を成し遂げるなど、日本を代表するチームづくりをされています。

そして現在は、講演家として、ご活躍されています。

畑先生の本を読み、わたしは直感的に思いました。

三原さん
三原さん

あっ!わたしが探していたのはこれだ!これがやりたかったんだ!

 

ボトムアップ理論に関する教材を書い、そして畑先生に直接連絡をとって教えてもらいました。

今でも、Zoomではありますが、定期的に勉強会をさせてもらってます。

 

具体的なアクションプランは、今後書いていきます

この記事では、ボトムアップの概要と、わたしがそれに至るエピソードをご紹介しました。

今後、具体的にどうやってバスケットボールチームに導入していったのか。

その手順を記事にして紹介していきます。

ぜひ楽しみにしていてください。

最後までお読みくださり、感謝しています。

あなたが、ボトムアップ思考型に興味を持ってくれたら、とても嬉しいです。

ABOUT ME
三原学
三原学(みはらまなぶ)。1981年東京都生まれ。安田学園中学校高等学校教諭。同校高校男子バスケットボール部ヘッドコーチ。「ボトムアップ思考」による選手主体のチームづくりを目指す。また、YouTubeやブログでわかりやすく戦術を解説する「バスケの大学」を運営。日本バスケットボール協会公認B級コーチ、B級審判員。早稲田大学大学院修士課程(人間科学)修了。
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