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【バスケ】大事な試合でターンオーバーを減らす「プレッシャーリリース」の技術をわかりやすく解説

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

動画で学びたい方はこちらです。音声の聞き流しだけでも学べるようにつくってあります。

わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。

指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。

  • みんなが主役
  • みんなで成長
  • いきいきした組織

をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。

さて、この記事をお読みのあなたは、こんな悩みをお持ちのことでしょう

  • 強いチームと戦うと、練習通りにプレイできない
  • プレスが思ったよりも強くて、ミスが多発する
  • 速攻ばかりでやられて、ハーフコートディフェンスができない

上には上がいる、とはよく言ったものです。

どんなに強いチームでも、自分たちよりも強いチームがいるもの。

地区大会、県大会、全国大会、世界大会と、次のレベルに行けば必ずぶち当たるカベが「プレスにはまる」です。

言い換えると、プレッシャーリリースはすべてのチームに必要なスキルになります。

この記事が、あなたの悩み解決の一歩になれば幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

 

なお、今回の参考文献はこちらです。

(画像はクリックできます)

プレッシャーリリースが必要なわけ

まずはこちらのツイートをご覧ください。

どんなに強いチームでも、自分たちよりもっと強いチームとやがて対戦することになります。

そんなときに悩まされるのが、

相手のディフェンスが思ったよりひどかった

これです。

ボールにプレッシャーをかけられて、パスミスを誘われる。

ターンオーバーから逆速攻を食らう。

気がつくと大きく点差がついている。

そんな経験は必ずやあなたにもあることでしょう。

  1. ボールが運べない
  2. ターンオーバーする
  3. 逆速攻

という悪循環で一番問題なのは

せっかく練習してきたハーフコートバスケができない

です。

シェルディフェンスとか、ドライブへの合わせとか。

数多くの練習をハーフコートでしてきたはずです。

でもそれがまったく試合で使えない。

その場面が少ない。

こうなったらとても残念ですね。

どんな試合でも、普段通りにプレイする。

一見すると当たり前すぎるこのことが、とっても大事です。

だからこそ、プレッシャーリリースのスキルが必要なのです。

わたしはプレッシャーリリースの技術を次の3つで考えています。

  1. 1対2で困らないドリブルスキル
  2. 対人技能を意識したパス
  3. ボールをつなぐ動き

1つずつ見ていきましょう。

リトリートドリブル

あなたは意外に思われるかもしれませんが、プレスに対してはドリブルが大事です。

プレスされたらドリブルをつくな!

そう選手に指示を出したことはありますね。

わたしもあります。

たしかにそういう場面もあるんですが、とはいえドリブルがつけないことは根本的にプレスに弱いことになります。

逆に言えば、どんなにディフェンスが来ても、ドリブルさえつければプレスにはかかりません。

具体的なスキルとしては、うしろに1歩下がる「リトリート」のドリブルが大事です。

この動画を見てください。

プレスされたらリトリートして、ディフェンスから遠ざかることが必要です。

ドリブルで後ろに下がる練習もぜひしてください。

1対2でも困らない

アイザイアトーマスのように、1対2でもドリブルできれば、最高のプレッシャーリリースになります。

ドリブルの練習はやろうと思えば1人でもできます。

それがドリブル最大の魅力です。

1対2の練習は、ダブルチームを仕掛けるディフェンスの練習にもなります。

ぜひやることをおすすめします。

イメージとして、世界最高峰のドリブラーの動画を選手に見せるのもいいでしょう。

対人技能を意識したパス

パスの基本はチェストパス。

そう聞くこともあると思います。

投げ方の基本としては確かにそうです。

でも、チェストパスは試合になるとそう多くは使えません。

ディフェンスのあたりが強いからです。

ディフェンスがいるときは、

  1. ピボットで相手との間合いを取る
  2. 肩を引く
  3. ワンハンドのプッシュパスを出す
  4. またはオーバーヘッドパスを出す

というパスが有効です。

要はディフェンスの手が届かないパスを出すことです。

また、キャッチする側もたんなるミートではダメです。

  1. 体の接触をしてディフェンスを制御する
  2. ターゲットハンドを出す
  3. キャッチ

というコンタクトレシーブが必須です。

なお、ドリブルとパスについては、以下の記事も参考にしてください。

上質なパス、ドリブル、ディフェンスの定義 バスケットボールのファンダメンタルをわかりやすくこんにちは、三原です。いつもありがとうございます。 動画で学びたい方はこちらです。音声の聞き流しだけでも学べるようにつくってありま...

ボールをつなぐ動き

最後にオフボールの動きについて。

ボールマンが困ったときに、助けに来てあげる動きです。

わたしは大きく2つあると思っていて

  1. レスキュー
  2. ヒーローフラッシュ

です。

レスキュー

ボールマンが困ったとき、隣のプレーヤーが近くまで寄ってあげることです。

救助(レスキュー)です。

  • ボールマンにチャンスがあるときは、離れる
  • ボールマンが困っているときは、近寄る

この考え方で、レスキューを思い出しましょう。

鈴木良和さんの動画がとてもわかりやすいです。

(↓レスキューの説明場面から動画が始まります)

 

ヒーローフラッシュ

ボールをもらいに「パッ」と走り込むことをフラッシュと言います。

リング下から困ったボールマンを助けに上がってくるのが、ヒーローフラッシュです。

ボールマンにとっては「お助けヒーロー」です。

このように、ヒーローフラッシュにパスが通ると、プレスは運べます。

キャスティングで脅威を与える

以上ですが、ひとつ補足です。

速攻で多くの得点を取ることができると、相手はプレスできません。

また走られる

早く戻らなきゃ

という心理になるからです。

なので、トランジション局面(キャスティング)で相手に脅威を与えることは、ある種のプレッシャーリリースになります。

キャスティングについては以下の記事もお読みください。

バスケットボールのゲームモデル【①トランジション(キャスティング)局面】こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。 わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。 指導...

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ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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