オフェンス

バスケットボールのゲームモデル【①トランジション(キャスティング)局面】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。

指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。

  • みんなが主役
  • みんなで成長
  • いきいきした組織

をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。

さて、今回の動画はこちらです。

この記事をお読みのあなたは、きっとバスケットボールの指導者ですね。

そして「トランジション」について悩みをお持ちのことでしょう。

よくある悩み
  • 速攻が出ない
  • 速く走るとミスが増えてしまう
  • 強い相手に走られて負けてしまう

バスケットボールの試合には流れがあります。

その流れを理解しないと、いくら速く走ってもバスケット的な走りになりません。

この記事を読めば、その流れを理解することができます。

ぜひ最後までお読みください。

バスケは混ざり、切り替わるスポーツ

トランジションは、バスケットボール最大の特徴です。

先日、こんなツイートをしました。

このように、4つの局面が絶えずぐるぐる回っている。

それがバスケットボールなのです。

つまり、4つの切り替え(トランジション)を制する者が勝負を制する。

そういっても過言ではありません。

5つのゲームモデル

  1. ハーフのディフェンス(守る)
  2. トランジションのオフェンス(運ぶ)
  3. ハーフのオフェンス(攻める)
  4. トランジションのディフェンス(戻る)

この4つがバスケの「流れ」ですが、これだとちょっと大雑把すぎるのです。

そこで分けられるのがゲームモデルです。

オフェンスであれば、ボールを持ってからシュートに行くまでの24秒間を、5つの局面に分けるという考え方です。

以下のツイートは、ゲームモデルを動画で表しています。

ボールを運び、チャンスをつくり出す。

そのチャンスを生かして、シュートまでいく。

一連の流れがよくわかると思います。

そしてトランジションはその1つめ。

ボールを運び、5人が適切なポジションにつくまでの局面です。

トランジションの原理原則

トランジションはいかにポイントをまとめました。

どの年代の誰がバスケットボールをするにしても、必要なこと。それが原理原則です。

トランジションにおける原理原則は、安全に先手を取る。

この一言につきます。

もう少し詳しく説明すると

①シームレスにクリエイトへ

ディフェンスが戻ってきて、セットオフェンスになったときも、動きを止めることなくクリエイト局面に移れることが大事です。

速く走っても、それぞれの配役がバラバラで、立ち位置を直さないとオフェンスに入れないのであれば、良いトランジションではありません

②ディフェンスの準備が整う前に1対1

ディフェンスが戻る前、マッチアップする前に1対1を仕掛ける。

これを常に狙いながら走るのです。

  • クローズアウトになっている
  • ミスマッチになっている

この状況を探しながら走ってください。

③走りながらいいスペーシングへ

クリエイト局面に移れるためにも、有利な1対1を仕掛けるためにも、スペーシングが最重要です。

とにかく走るのではなく、5人の場所を意識して走ることです。

 

トランジションでNGな行動

逆にNGなことは、この3つです。

①ボールをなくしてしまう

急ぐあまりにボールをなくしてしまうことをよく見ます。

それで「ナイスラン!」とほめてあげるのも一つですが、やっぱりターンオーバーはしたくありません。

ボールをなくさないことは最優先です。

②時間を奪われてしまう

安全性の次は、時間をなるべくかけないことです。

ディフェンスが戻る前にキャスティングをすることが大事で、ボールをなくさない限り、スピードはあればあるほど良いです。

③チャンスを見つけようとしていない

多くのチームがとりあえず走るだけで、チャンスを見ようとしていません。

チャンスとは

  1. ノーマークである
  2. クローズアウトである
  3. ミスマッチになっている

この3つです。

このどれかを探しながらボールを運び、走り込まないと意味がありません。

どのコースを走ればいいか

U12であれば、5アウトのオフェンスが最適です。

そのまま5角形に走るのがいいでしょう。

U14以降は

  1. 右サイド
  2. 左サイド
  3. 真ん中(リムランナー)

の3ユニットがおすすめです。

このコースを走れば、サイドでクローズアウトができるか、ゴール下のミスマッチができるか。そのどちらかが作りやすいからです。

このツイートの図を参照してください。

3対2とか3メンの練習をやるチームは多いと思いますが、とりあえず走るのと、こういったことを理解して走るのとでは雲泥の差になります。

年代別の教え方

U12(ミニバス)は、5アウトのスポットに走ることを求めればいいでしょう。

ドリブルは全員がプッシュできるようにしてください。

U14以降は3レーンを走り、U16以降になったらドラッグスクリーンなどのクリエイト局面に移れる練習も必要です。

JBAの育成プログラムを参照して、小さい子に難しいことを教えすぎないようにだけ気をつけましょう。

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ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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