こんにちは、三原です。
耳で聞きたい方は、こちらをどうぞ!
マッカビモーションオフェンス。
最近話題のオフェンスです。名前を聞いたことがある人も多いはず。
もともとはマッカビ・テルアビブというチームが始めたモーションが元になったプレイです。
マッカビのオフェンスはすばらしい。デビッド・ブラットにまたNBAのコーチやってくれないかな。人とボールが動くオフェンスと、チェンジングディフェンスが得意な、わたしの大好きなコーチです😃🏀
pic.twitter.com/4ERHgl0rfF— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 25, 2021
けっこういろんなチームがやってます。
これがそのひとつ。
わたしはバックドアが好きです。バックドアができるチームって、教わってる証拠だし、よく考えてる証拠。何より見ててかっこよく、スカッとします🏀pic.twitter.com/B9FG6aZqwJ
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 23, 2021
このプレイの良さは
- 流れるようなパス
- 連続性のある動き
- 2対2のボールスクリーン
これらがバランスよく含まれていることです。
3アウト2インでの基本を紹介
マッカビは、3アウト2インのプレイです。
4と5がスクリーナーで、スクリーナーは2人必要です。
一番かんたんなエントリーは、
- ウイングにパスをして
- 逆サイドのコーナーにカット
という動きです。
「ボールサイド2」が基本
ここからが攻めが始まります。
基本は「ボールサイド2」。
ボールサイドを2人にするってことです。
- 1がボール
- 5がピック
という2対2をします。
- 1がドライブ
- 5がダイブ
どちらでもいいのですが、必ずペイントアタックしましょう。
ペイントアタックをすると、ディフェンスが収縮して、逆サイドの3人が誰かノーマークになります。
そうするとクローズアウトが発生するので、アドバンテージが取れますね。
アドバンテージの詳しくは、こちらもどうぞ。
バックカットで中抜け
1がペイントアタックをしても、アドバンテージが取れなければ、トップの4にパスを返しましょう。
ここはディフェンスがそんなについてないはずで、かんたんにパスができます。
で、ここがポイントです。
4がボールを持ったら、3がバックカットしましょう。
これには「中抜け」という効果があり、ボールサイドを広くする意味があります。
うまくいけば、バックカットにパスが通ります。
1試合に1回でも決まれば、バックカットはチームが盛り上がります。
いつでもがんばってダッシュしましょう。
再びボールサイド2
中抜けでスペースができたら
- 2がウイングにミート
- 4がパス
- ピックの2対2
とプレイを続けます。
中抜けで「ボールサイド2」にして、広くなってるのがわかりますね。
逆サイドのビッグマン、5はリフトして、スペースを保ちましょう。
止めるな、止まるな
基本の動きは以上です。
これをくり返します。
ずっとくり返せます。
実際は、2回目か3回目のピックで敗れることが多いです。
しつこくやるのがポイント。
合言葉は
「止めるな、止まるな」と声をかけて、流れるようなオフェンスをしてみてください。
必ずペイントアタックできるはずです。
エントリーのやり方
全日本の女子も、似たようなオフェンスをしてますね。
日本代表のモーションオフェンス面白いですね〜。これがこの試合のコアオフェンスとなっているようです。 pic.twitter.com/M0GlXQNOzV
— ゆうや (@PickRole_0718) June 14, 2021
上のツイートは、すごくエントリーがスムーズですよね。
どんなオフェンスでもそうですが、エントリーを準備しておかないと、相手のディフェンスが強くなったときにスムーズにボールが運べず、せっかくのセットオフェンスが使い物になりません。
この記事で紹介したプレイをぜひ参考にしてください。
- 3アウト2イン
- 1−4
- トランジションから
この3つを紹介いたします。
3アウト2イン
1が3にパスをします。
パスをしたらその逆のコーナーに1がカットします。
こうすると、ディフェンスは1のカットについて行くので、ピック&ロールの周りにスペースが広く作れます。
これと同時に、逆サイドのセンター4は「リフト」といって、高いハイポストの位置にフラッシュします。
高くリフトするのがポイントで、3ポイントラインの外まで出ましょう。
このように動くと、全員が3ポイントラインの外に広がるのがわかります。ディフェンスはこれについていけば、ペイントエリアが広く開くので、ドライブでペイントに侵入しやすくなるはずです。
- ウイングにパス
- コーナーにカット
- センターはリフト
というシンプルながら効果的なエントリーです。
1−4
ハイポストに2人とも立つセットです。
これはウイングにパスしたら、1のガードがUCLAカットを使ってカットしましょう。
こうすると、1がノーマークになるかもしれないので、チャンスがもう1つ増えます。
UCLAカットについて詳しく知りたい方はこちら
パスがもらえなければ、そのまま1はカットして行って、先ほどと同じようにマッカビモーションに入ります。
名門のデューク大学も、これを使ってます。
トランジションから
速攻の流れからオフェンスに入る方法です。
トランジションの走るコースについては、こちらの記事で確認してください。
- 1がボール運び
- 2、3がウイングを走る
- 5がリムランナー
- 4がトレーラー
というオーソドックスな形です。
この形から1がパスを飛ばしたら、逆サイドのコーナーにカットします。
トレーラーの4は、そのままハイポストにステイ。スペースを取ります。
こうして、ディフェンスがマッチアップしきれないうちに、マッカビモーションに入ることができます。
こうしたエントリーを2、3こ用意しておくだけで、オフェンスの入りがスムーズになるはずです。
エントリーをまったく用意しなければ、ディフェンスのプレッシャーに対応できずに、自信を失うことでしょう。そのくらいエントリーは大事です。
ぜひ、あなたのモーションオフェンスに、エントリーの大切さを考えるヒントになれば幸いです。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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