オフェンス

ホーンセットからフレックス フレックスオフェンスのよくあるエントリー

こんにちは、三原です。

フレックスオフェンス、昔も今も最高のオフェンスです。

フレックスはもともと1980年代に流行ったのですが、現代バスケでも多くのチームが使っています。

この記事では、最新バスケに合わせたフレックスの使い方を紹介します。

YouTubeでの動画もありますので、ぜひそちらもご覧ください。

音声だけでも聞き流せるので、お好きなように学習してくださいね。

ホーンセットからのエントリー

ホーンセットは、牛の角みたいな形のセットです。

  • トップにガード
  • ハイポストにセンター
  • コーナーにシューター

というセットです。

この立ち位置からいろんなプレイが考えられるんですが、その1つがフレックスオフェンスだということです。

では、具体的な動きをみていきます。

ホーンウィークからフレックスへ

1はハイポストの5にパスをします。

その後の動きは「ウィーク」といって、ボールの逆サイドにカットします。

つまり、1と4のスクリーンプレイから始めるってことです。

ちなみにボールサイドの方(1と5)からプレイを始めるのを「ストロング」といいます。

1は5にパス

その直後、4が1にバックスクリーン

かんたんに引っかかってレイアップ

まずはこのスクリーンプレイをします。

「ボールをさっきまで持っていた人に、バックスクリーン」は、一番かかりやすいスクリーンプレイです。

なぜなら、ディフェンスはさっきまでボールを一生懸命に守っていたわけですから、パスを出された瞬間にふっと気を抜くわけです。

その隙に背後からガツン!です。引っかからないわけがありません。

ここにパスが通らなければ、1はそのまま走り抜け、ショートコーナーまで行きます。

それと同時に、5は4にパスを流します。

ここまで行くと、フレックスの形になっていますね。

はい。1が2にバックスクリーンして、フレックスカットです。

これまたとてもかかりやすいスクリーンなので、ゴール下でレイアップになりやすいですね。

レイアップにならなくても、フレックスの動きを続けましょう。

5が1にダウンスクリーンして、1がハイポストからジャンプシュートです。

ゴールに近い、かんたんなシュートが連続するようにデザインされています。うーん、すばらしい。

エントリーを決めとくとチャンスが増える

エントリーとは、オフェンスの始め方を決めておくってことです。

今回紹介したプレイだと

  • ホーンセットに立つ
  • バックスクリーンから始める

という約束がエントリーなわけですね。

エントリーが決まっていると、5人が迷わず、サーっとスムーズにオフェンスが始められます。

そして、そのエントリー自体にもシュートチャンスが計画されているので、効果的なわけです。

  • 逆にエントリーを決めないと
  • フレックスやろう!と誰かが言い出す
  • バラバラと立ち位置につく
  • 誰がどこに立てばいいのか、迷う

こんなギクシャクした始まりになります。

そして、時間のムダが生まれますし、プレイが始まるまでシュートチャンスがありません。

どんなオフェンスをするにしても、エントリーは決めておきましょう。

フレックスの復習はこちらから

フレックスオフェンスの基本や、メリットについては、こちらの記事でまとめています。

フレックスオフェンス バスケットボールでもっとも守りにくいセットオフェンスを解説フレックスは、世界中で使われている最高のバスケ戦術です。もっとも守りにくいスクリーンとパスの連続なので、時代を超えて使われています。戦術に悩む人は、フレックスを学べば、必ずヒントが見つかります ...

また、全体像を説明した動画講義もありますので、そちらもよかったらぜひ!

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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