オフェンス

サンアントニオスパーズのボールムーブメントが美しすぎる

こんにちは、三原です。

NBA史上、いや世界のバスケ史上、もっともオフェンスがうまかったチーム。それは2014年のサンアントニオスパーズでまちがいないでしょう。

 

とくにこのチームの武器は、ボールムーブメント。

ボールをパンパンと回して、ディフェンスをゆさぶり、ノーマークを作る。

指導者なら一度は「こんなオフェンスを教えたい」と頭に描いたことがあるでしょう。

この記事では、そんなボールムーブメントをわかりやすく解説します。

  • オフェンスの教え方がうまくなりたい
  • チームの得点力を高めたい
  • チームでプレイする大切さを教えたい

そんなあなたはぜひ最後までこの記事をお読みください。

YouTubeでも解説していますので、そちらもぜひどうぞ。

音声だけでも学習できます。聞き流しでもOKです。

サンアントニオスパーズのボールムーブメントが美しすぎる

ボールをどんどん回すと、何が起こるでしょうか。

答えはかんたん。ディフェンスが絶対に追いつかなくなります。

どんな人が走るよりも、ボールを投げた方が早いからです。

  • ボールは人より早い
  • ボールは疲れない
  • だからどんどんパスしよう

これがボールムーブメントの最大の狙いです。

しかし、ただなんとなくボールを回せばいいってもんじゃないです。

スパーズのオフェンスには3つの要素で成り立っています。

なお、このスパーズのオフェンス、今や世界の常識になっています。

ミニや中高生でも絶対に理解すべき、チームオフェンスの基礎です。

 

3つの要素

それらは

  1. スペーシング
  2. ピックでズレを作る
  3. 2ドリブル+パス

です。

ひとつずつ解説していきます。

スペーシング

スペースは、できる限りひろく取るべきです。

隣の味方が近くにいると、ディフェンスが邪魔で、ドライブできないからです。

一般的なスペーシングは、味方同士の距離が5mくらいと言われています。

しかし、ドライブを仕掛ける場合は、これをさらにひと回り広くします。

こんな感じ。

これならば、お互いに邪魔にならず、リングに向かってドライブで割れるはずです。

ピックでズレを作る

さらに、ボールマンにピックに行くことで、強制的にズレを作ります。

ピックを使ってリングに一直線にドライブです。

そのままレイアップの勢いで行けば、当然ディフェンスは収縮します。

そうしたらアウトサイドの味方にパスアウト。完全にノーマークができます。

これに反応して、ディフェンスがクローズアウトになれば、さらにパスを回してディフェンスをゆさぶります。

このプレイはドリブルのドライブだけでなく、ピックした人がダイブしても同じことになります。

2ドリブル+パス

  1. クローズアウト発生
  2. パスアウト
  3. またクローズアウト
  4. ドライブで抜く
  5. ディフェンスが収縮

このサイクルを何度もくり返すと、ディフェンスは嫌になっちゃいます。

1回のオフェンスで2回以上のクローズアウトが発生できたら、合格です!

そして、クローズアウトの発生のために、ドリブルを2回するのがコツです。

ドリブル1回だけでパスをさばくと、ペイントに侵入できません。

ペイントまで行かないと、ディフェンスが寄ってくれないので、クローズアウトが発生しないんです。

逆に2回以上ドライブをして、ペイントタッチしてからパスを出せば、ディフェンスはクローズアウトになります。

この「2ドリブル+パス」というのをぜひ覚えておきましょう。

まとめ

ボールムーブメントのコツ

人よりボールが早い

ボールは疲れない

スペースを最大に広く

ピックでズレを作る

ドライブはドリブル2回以上

必ずペイントタッチする

ディフェンスをクローズアウトにさせる

1回のオフェンスで2回以上クローズアウトさせれば合格

というお話しです。

ぜひ美しいボールムーブメント、やってください!

こちらの記事を合わせてどうぞ!

より指導法に目を向けて、書いてあります。

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ABOUT ME
三原学
三原学(みはらまなぶ)。1981年東京都生まれ。安田学園中学校高等学校教諭。同校高校男子バスケットボール部ヘッドコーチ。「ボトムアップ思考」による選手主体のチームづくりを目指す。また、YouTubeやブログでわかりやすく戦術を解説する「バスケの大学」を運営。日本バスケットボール協会公認B級コーチ、B級審判員。早稲田大学大学院修士課程(人間科学)修了。
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