こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。
指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。
- みんなが主役
- みんなで成長
- いきいきした組織
をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。
この投稿をInstagramで見る
さて、バスケットボールは結局シュートです。
最後はシュートを入れられないといけません。
この記事をお読みのあなたは、おそらく次のような悩みを持っていることでしょう。
- シュートがうまく入らない
- シュートがうまく指導できない
- 練習してきたことが試合で止められてしまう
そんな悩みを解決しましょう。
ぜひ最後までお読みください。
なお、本日の参考文献はこちらです。
(画像がクリックできます)
動画で学びたい方はこちらをどうぞ。
音声だけの聞き流しでも学べるようにつくってあります。
定義は「期待値の高い選択をする」こと
まずは、ゲームモデルのフィニッシュ局面を見ていきましょう。
フィニッシュ局面とは何か?
以下のツイートをご覧ください。
バスケのゲームモデル【フィニッシュ局面】
シュートを決めることが最大の目的です。
・自分で打つか、パスか
・ショットブロッカーは誰か
・どこでステップを踏み切るか
を選択的に考え、期待値の高いシュートを打ちます。クリエイトやサポートはあれど、最終的には個人のフィニッシュが勝負を決める pic.twitter.com/hjKWqpSKry— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 22, 2023
1対1で相手をやっつけて、シュートする。
その選択の定義は「期待値の高いシュートをする」です。
まずはここをおさえましょう。
期待値とは何かは、このツイートをどうぞ。
【シュートの期待値】
シュートセレクションは次の順です。
①ゴール下でシュート
またはフリースローをもらう
②フリーの3ポイント
③ハイペイント(エルボー)
④原則、ロング2は打たない
わたしのチームも統計的にこうなります。きっとあなたのチームもそう。分析と効率こそが現代バスケ pic.twitter.com/L6YhTkJJlw— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 22, 2023
フィニッシュ局面の年代別スキル
U12はノーマークをしっかり入れる。そしてミドルシュートを入れることです。
近い距離を正確にすることです。
U14からは3ポイントがあります。
最終的には全員が3ポイントを打てるように指導しましょう。
また、ゴール下はぶつかり合いがあります。
小さい選手も体のぶつかりに強くなり、コンタクトフィニッシュの練習が必要です。
【育成カリキュラム「フィニッシュ局面」】
シュート力は近いところから確実に入れられるようにします。「近くは入るけど、遠くは入らない」子はいても、その逆は絶対にありません。U14以降はコンタクトフィニッシュも取り入れ、乱れに強いシュート力を育てたい。競争を楽しむ環境づくりも大切 pic.twitter.com/9LDirTlN7R— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 26, 2023
1対1は3つのエリアに分けよう
ここからは具体的なスキルの話です。
鈴木良和さんが「3つのエリアに分ける」という考えを提唱されていて、わたしはそれが一番わかりやすいと思っています。
【1対1のスキルはエリアで整理】
・エリア1
間合いを見てドリブルを突き出す
・エリア2
ディフェンスが抜けてるかどうか、駆け引き
・エリア3
最適なショットを選択
(参考文献)https://t.co/0TMTAHGPPM pic.twitter.com/PLggevO4Hi— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 22, 2023
エリア1
エリア1は、ディフェンスと向かい合い、1対1を始める場面です。
間合いがどうかによって選択肢を変えます。
エリア1には大きく分けて3つの状況があります
- ドリブルドライブ
- フェイスドライブ
- キャッチドライブ
間合いがつまっていたり、ノーマークだったらすぐに突き出すキャッチドライブです。
1対1【エリア1】
これはキャッチドライブ。1対1の突き出しは
・ドリブルドライブ(ドリブルしながら)
・フェイスドライブ(まだドリブルしてない)
・キャッチドライブ(キャッチしてすぐ)
の3つがあります。 pic.twitter.com/s6qpwtEs3m— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
ディフェンスが離れていれば、シュートを構えます。
打てたら打つ。
ディフェンスがチェックに来たら、ドリブルで抜く。
シュート「フェイク」というより、途中で止まる「キャンセル」という感覚の方が、試合で使える技術になります。
1対1【エリア1】
シュートフェイクしてディフェンスを引きつけて、ドライブ。フェイクというより「キャンセル」という感じで、本当のシュート動作がディフェンスを引きつけます。 pic.twitter.com/KusOSUohUZ— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
これはフェイスドライブ。
間合いが1アームの時です。
ジャブステップなどでディフェンスをゆさぶります。
1対1【エリア1】
これはフェイスドライブ。1対1の突き出しは
・ドリブルドライブ(ドリブルしながら)
・フェイスドライブ(まだドリブルしてない)
・キャッチドライブ(キャッチしてすぐ)
の3つがあります。 pic.twitter.com/R3wfx7Y2Xj— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
ドリブルドライブは、最初からドリブルをついて始める1対1です。
相手が強くなると、これが多くなります。
この子は10歳。アメリカでこの年齢だと徹底的にドリブル1対1から教えるとよく聞きますがこれ見ると納得。ただドリブルうまいだけでなく、ちゃんと駆け引きしてる。そしてレイアップはオーバーハンド。この年代で身につけるべきを着実にやってるのがアメリカの強さかも。
pic.twitter.com/R4gj9CO09k— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 5, 2021
エリア2
エリア2は、抜けるか抜けないかの場面です。
ディフェンスが真横にいるときは、スピードで振り切るよりは、緩急をつけるといいです。
1対1【エリア2】
ヘジテーション。緩急をつける。行かないふりして、行く。 pic.twitter.com/j1U8sGBS2y— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
正面に入られたら、ステップバックしてスペースをつくるのもいいでしょう。
1対1【エリア2】
ステップバック。ディフェンスが正面に入ったら、下がってスペースを作る pic.twitter.com/K0ob8690nT— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
また、自分のディフェンダーだけでなく、カバーが来ていることもあります。
なので、パスフェイクが有効です。
1対1【エリア2】
パスフェイク。カバーディフェンスをさせないために有効なスキル pic.twitter.com/tBVjbiQ8tF— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
1対1【エリア2】
パスフェイク。ブレイク1のコーナーヘルプにはパスフェイクが有効です pic.twitter.com/um14qtlf6d— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
ただスピードで振り切るのではなくて、緩急やフェイクを使いこなすのがエリア2です。
エリア3
エリア3はゴール下。
多くはシュートをする場面です。
わたしは理想のフィニッシュを
- キラースポットを
- 1ステップで踏む
だと考えています。
キラースポットとは、ノーチャージセミサークルの頂点です。
実践的なレイアップのフィニッシュは、2ステップより1ステップ。しかもその一歩目をノーチャージセミサークルを踏めば、ほとんどブロックされません
pic.twitter.com/Bbchc9d0sB— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) February 14, 2023
ぜひワンステップのシュートを身につけてください。
1対1【エリア3】
1ステップシュート。キラースポット(ノーチャージセミサークルの頂点)を1歩目で踏むと、フィニッシュしやすい pic.twitter.com/AUZBT3xXCX— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
なぜワンステップがいいのか?
それは2歩目を「保険」として使えるからです。
ディフェンスが反応してきたら、ステップを変えてシュートします。
1対1【エリア3】
ステップイン。カバーディフェンスではなく、自分のマークマンと対峙するときはステップインが有効 pic.twitter.com/yiy00QNSg5— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
左右に振るユーロステップも、最初はワンステップ狙いだからこそできる技です。
1対1【エリア3】
ユーロステップ。1ステップフィニッシュを狙い、ディフェンスが対応してきたら2歩目を踏む。はじめから2歩でシュートするつもりではなく、1歩で仕留めるつもりがいい。2歩目は「保険」として使いましょう。 pic.twitter.com/aoFBkbGwoV— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
もしヘルプが早めの場合は、 スピンをします。
ワンステップ目を踏む前にヘルプが来た。
そのときの対処法がスピンです。
1対1【エリア3】
スピン。早めのヘルプが来たら、コースを変えてかわす。 pic.twitter.com/5HAKISlvK8— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
逆に遅めのヘルプに対しては、フローターシュートをします。
空間のノーマークです。
1対1【エリア3】
フローター。遅めのカバーディフェンスに対しては、空間のノーマークを生かす pic.twitter.com/7i0mTzHpJx— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
このように、エリアごとにディフェンスの状況を整理すると、必要な技術がわかりやすいです。
コンタクトフィニッシュ
どんなフィニッシュにしても多くの場合は、ディフェンスとのぶつかり合いが発生します。
自分から接触を好むようにして、コンタクトフィニッシュしましょう。
試合のレベルが上がれば上がるほど、コンタクトは多くなります。
1対1【エリア3】
コンタクトフィニッシュ。相手と接触して、動けなくなる一瞬のスキにフィニッシュ。 pic.twitter.com/hQbF6ChDiz— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
そして、ポストアップも大事です。
センターも3ポイントを打つように、ガードもポストアップの練習をするべきです。
1対1【エリア3】
ローポストムーブ。最初はミドル側にアタックする。ディフェンスが止めたら、ベースライン側にスピン。 pic.twitter.com/F5WctxvFI2— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
ローポストアタックは、カバーされる時間を与えないのが大事です。
- ミドルにアタック
- ディフェンスが止めに来た
- ドロップステップを切る
という手順が黄金のパターンです。
ぜひ練習しましょう。
フィニッシュはリバウンドまで含めよう
以上がシュートについてですが、フィニッシュ局面はリバウンドまで含めましょう。
【育成カリキュラム「フィニッシュ局面」】
フィニッシュ局面はシュートで終わりじゃなく、リバウンドまで考えます。
・ヒットファースト(まずぶつかる)
・ステップスルー(向きを変える)
・ムービング(動き続ける)
が合言葉。年齢が上がればセフティとの関係など、戦術的負荷を高めていきます pic.twitter.com/AIECL7Y5rq— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 26, 2023
このツイートにあるように
- まずぶつかる
- からだの向きを変える
- 動き続ける
というのを一連の流れで行い、相手をボックスアウトします。
上質なリバウンド
1)ヒットファースト
2)ステップスルー
3)キープムービング pic.twitter.com/sMJLX7apLT— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 15, 2023
リバウンドの理論としてはこちらの通りです。
予測に役立ちます。
リバウンドの理論 pic.twitter.com/1N9MoVsfXX
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 15, 2023
そして、最後にも書いてありますが、意欲が9割です。
リバウンド王、デニスロッドマンの名言。「リバウンドは取るものじゃない。触るものだ」
pic.twitter.com/YtgXJuCXx0— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) September 9, 2022
安田学園の練習に来てください
わたしたちは東京都墨田区にある私立の進学校です。
- 平日は月・水・木の16時から
- 土曜日は午後
- 日曜日は午前か午後のどちらか
週5日間活動しています。
活動内容はこちらのページもご覧ください。
https://coach-mm.com/yasuda/
「高校で勉強もバスケもがんばりたい」、「ボトムアップ理論で成長したい」という中学生とその保護者の方。
また「ボトムアップ理論を学びたい」という指導者の方が、おかげさまで日本中から見学にいらしています。
あなたもぜひ、お気軽に安田学園バスケ部に遊びに来てください。
最後にお知らせ
無料のメルマガ講座やっています。
わたしから直接あなたにメールでアドバイスします。
最初の1通目で、限定の動画もプレゼント中です。
無料なのですぐに解約もできます。お気軽にご登録ください。
また、YouTubeのサブチャンネルで、毎日更新のラジオもやってます。
そちらもぜひお聞きください。
質問、相談も受けつけています。
メルマガも、ラジオもすでに知っているあなたには、バスケの大学「研究室」がおすすめです。
日本全国の指導者が集まるオンラインコミュニティです。
- 三原の頭の中を共有する記事
- あなたの質問に動画で答えるコーナー
- 月に1回のオンライン勉強会
などをしています。ぜひ案内ページをのぞいてみてください。
最後までお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。