『常に攻撃的であれ』 バスケットボールコーチ・三原学のブログ

スリーポイントは打つべき?

 
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三原 学
高校のバスケットボールコーチ。中学高校の教諭。 日本バスケットボール協会公認B級コーチ、およびB級審判員。 東京都を中心にバスケットボールの普及、強化にあたる。 バスケットボール、子育て、教育に役立つ情報をブログで発信。 座右の銘は「即断・即決・即行動」。バスケットボールにおけるモットーは「常に攻撃的であれ」。

こんにちは、三原です。

お読みくださり感謝しています。

今回は「スリーポイントは打つべき?」と言うお話をさせていただきます。

バスケットボールの最高峰NBAのプレーオフが面白い時期になってきました。イースタンカンファレンスはミルウォーキーバックスとトロントラプターズの、ウェスタンカンファレンスはゴールデンステイトウォーリアーズとポートランドトレイルブレイザーズの試合が行われています。

私はもう25年以上NBAのファンとして毎年試合を見ることを楽しみにしています。今この文章を書いている2019年5月22日現在、私はニュージーランドにいますが、NBAを始めとするアメリカのスポーツの人気はこちらでも高く、NBAのプレイオフはテレビで放送されています。

さて、私が最近のNBAを見て強く感じる事は「過去最高にスリーポイントの数が多い」ということです。現在2連覇中のウォーリアーズはもちろん、ほとんどのチームがスリーポイントシュートを多用しています。

なぜなぜこれほどまでにスリーポイントシュートを打つのか?答えは簡単で、

「入れば3点もらえるから」

と言うことです。

しかし、今私たちが指導対象としている中学生高校生の皆さんが同じようにスリーポイントを多く打つべきなのかを考えてみたときに、

「たくさん打たないほうがいい」

そう私は思っています。

そもそも、なぜ遠くからのシュートは3点なのかということを考えたときに、理由はいたって簡単で「難しくて滅多に入らないから、入ったら3点あげる」ということです。

逆に、なぜゴール近辺の制限区域は3秒以上いてはいけないと言うルールがあるのかを考えたときに、理由はいたって簡単で「ゴール下が圧倒的に有利だから」と言うことです。

つまり「ゴール下の方がシュートが入りやすく、スリーポイントシュートはあまり入らない」と言う大前提を忘れてはいけません。

しかし、世界最高峰のNBA選手たちは、ゴール下はもちろんですが、スリーポイントシュートもよく入る実力の持ち主たちです。

具体的に数字で言うと、もし2点シュートが60%の確率で入るのならば、

2点× 60% = 1.2点

という計算になります。

また、3点シュートが40%の確率で入るのならば、

3点× 40% = 1.2点

と言う計算になります。

つまり、2点の60%と3点の40%が同じ価値ということになります。言い換えれば

40%以上入らないスリーポイントは打てば打つほど損をする

と言うことになります。

2点の60%と言うのは比較的簡単です。例えば速攻でのランニングシュートやゴール下での1対1のシュートはおそらく60%もし確率で決めることができるはずです。

しかしスリーポイントシュートの40%は非常に難しいです。私の経験上、高校生のレベルであれば3本に1本、つまり33%でスリーポイントが入ればかなり優秀なシューターだと思っています。

NBA選手のスリーポイントは40%以上を超えているので、ゴール下のシュートを打つのと同じ位の価値がスリーポイントシュートにはあり、だから多く打つべきだということになります。しかし、どんなに優秀でも30%ほどの高校生のシューターは、スリーポイントシュートを多く打てば打つほど損をするということが言えるのです。

確かにスリーポイントシュートは見栄えもしますし決まるとチームも盛り上がります。そしてシュートしている本人も楽しいです。しかしながら、必ずしも確率の高いシュート、価値の高いシュートとは言えません。それであれば、いかにしてゴール下にボールを進めるか、そしてゴール下でのシュートを増やすのかということを突き詰めて考えプレイする方が勝つ可能性が高まると思います。

強いチームほど速攻増やしたり、ポストでのプレイを増やしたりして、ゴール下のシュートを多く作り出します。そういったことを指導者を教える必要がありますし、選手たちも理解をしてプレイをするとチームは強くなるでしょう。

NBAのバスケットは参考になる部分も多くありますが、スリーポイントを多用する最近のプレイに関しては安易に真似するのではなく、よく考えて取り入れるべきだと思います。

最後までお読みくださり感謝しています。

ありがとうございます。

三原学でした。それでは、また。

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三原 学
高校のバスケットボールコーチ。中学高校の教諭。 日本バスケットボール協会公認B級コーチ、およびB級審判員。 東京都を中心にバスケットボールの普及、強化にあたる。 バスケットボール、子育て、教育に役立つ情報をブログで発信。 座右の銘は「即断・即決・即行動」。バスケットボールにおけるモットーは「常に攻撃的であれ」。

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