こんにちは、三原です。
今回は1−4セットを紹介します。
オフェンスをもっとうまく教えたい
効率よく点数を取りたい
セットプレイのバリエーションを増やしたい
そんなあなたに向けてこの記事を書きました。
動画の方が学びやすいという方は、YouTubeをどうぞ。
音声だけでも学べるように作ってあります。
ちなみに、セットオフェンスの全体像については、こちらの記事をぜひどうぞ!
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/03/2da13ae5deb4a40c30b5e846d847b7d8-320x180.jpeg)
1−4の具体例
1−4は、フリースローラインよりも上に全員が並ぶセットです。
ゴール下に広いスペースが作れるのが特徴です。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/6ec863031db80d911bd275a9942dde2e-8.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/6ec863031db80d911bd275a9942dde2e-8.jpeg)
センターは本来、背の高い選手が努めるべきです。しかし、センターの身長に恵まれないチームも多いことでしょう。
そんなときは1−4を使って、高さよりもスペースを作るといいでしょう。むしろ背が低いことが武器にすらなります。
その意味で、すべてのセットの中で、一番守りにくいのは1−4かもしれません。
今日紹介する具体的なプレイは2つです。
- ユタ
- アイバーソンカット
ユタ
1990年代、NBAでとても強かったユタジャズが武器としていたセットです。
とてもシンプルですが、だからこそ守りにくいプレイになります。
- ガードがUCLAカットで切れ込む
- そのまま逆サイドまで切れる
- 逆サイドでダブルスクリーンを作る
こうすることで、ボールサイドに広いスペースを作るわけです。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/83106098b73209993a0e1262295c618e-2.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/83106098b73209993a0e1262295c618e-2.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/7bca8920e13816a2b76847ec3bdded1c-2.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/7bca8920e13816a2b76847ec3bdded1c-2.jpeg)
そして、作られたボールサイドでピック&ロールをします。ヘルプが誰もいないので、とてもやりやすいはず。
ジャズではここがストックトンとマローンという殿堂入りプレイヤーだったので、このピック&ロールで得点を量産していました。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/c2c615f0b191067ce060409a09d49404-5.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/c2c615f0b191067ce060409a09d49404-5.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/c20efb4b4e284dc3739967c2f5984789-4.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/c20efb4b4e284dc3739967c2f5984789-4.jpeg)
ちなみに、2から1へ、逆サイドにパスを展開してもOKです。
ノーマークなら1がシュートしてもいいですし、4がポストアップして攻めてもいいでしょう。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/7f6d834bd5a6e8015bbc14b1284545d2-5.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/7f6d834bd5a6e8015bbc14b1284545d2-5.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/b5c14026d560211abf74ea98a58d7261-2.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/b5c14026d560211abf74ea98a58d7261-2.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/20d4cbd9fde8528a1133d627e5e9dcd2-1.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/20d4cbd9fde8528a1133d627e5e9dcd2-1.jpeg)
ユタのプレイはこの記事でも紹介してます。よろしければぜひ!
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/03/612f43071a2a0f44423b8bcb86c93e1a.jpg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/03/612f43071a2a0f44423b8bcb86c93e1a.jpg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/03/612f43071a2a0f44423b8bcb86c93e1a.jpg)
アイバーソンカット
続いて、アイバーソンカット。
これは超トップスコアラー「アレン・アイバーソン」のために作られたスクリーンプレイです。
アイバーソンは183cmで得点王になった伝説の選手。身長はないので、スペースを与えるセットですね。
アイバーソンのように、小さくても得点力のあるエースガードがいるチームはやってみましょう!
- 2がアイバーソン
- 3がクリア
- 2が時差スクリーンを使って逆のウイングへ
この時差スクリーンのことを「アイバーソンカット」と呼んでいます。ちなみに、時差スクリーンとはわたしが名前をつけただけで、正式にはスタガードスクリーンといいます。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/dd3cd47da56320347e1ef9f3af4753ca-3.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/dd3cd47da56320347e1ef9f3af4753ca-3.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/0859ef114ff5041f80698107b673e05e.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/0859ef114ff5041f80698107b673e05e.jpeg)
アイバーソンカットを使った後、2の目の前にはとても広いスペースができています。
この一瞬を逃さずに1対1です。基本的に、カバーは誰も来れません。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/9d405e3ca78cd93efac8c6cb44397650-1.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/9d405e3ca78cd93efac8c6cb44397650-1.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/f43c168f1f5741f2b3577843924d6162-1.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/f43c168f1f5741f2b3577843924d6162-1.jpeg)
もしカバーが来るとすれば、逆サイドのコーナーがノーマークになります。ここにシューターを置いておけば、さらに効果的になるでしょう。
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/8aefcef0325da83fc68c8d1f443a751b-1.jpeg)
![](https://coach-mm.com/wp-content/uploads/2020/08/8aefcef0325da83fc68c8d1f443a751b-1.jpeg)
デメリット
1−4は非常に守りづらいセットで、スペースを広げるために計画されています。
計画されているからこそ、完全なセットプレイであることがデメリットでしょう。
速攻から流れの中で、フリーランスに攻めていくようなオフェンスではありません。
いちいちポジションを取り直して、セットに入る必要があります。
そのため、ミニや中学生だと難しさを感じたり、1対1を伸び伸びやる感じではなくなってしまうかもしれません。
システマチックだからこそ、型にはまってしまうデメリットがあります。
まとめ
- 1−4は広いスペースが特徴
- センターが小さくてもできる
- オススメのセットは「ユタ」
- UCLAカットとダブルスクリーンでスペースを作る
- そこをピック&ロールで得点
- エースがいるなら「アイバーソン」
- 時差スクリーンでノーマークを作る
- 1−4はシステマチック
- だからこそ型にはまりやすいデメリットもある
というお話です。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。