こんにちは、三原です。
今まで、バスケのファンダメンタル講座を連載してきました。
そして、今回から戦術講座です!
第1回目の今日は「バスケの試合はどこを見ればいいか」です。
専門家になるための視点を、わかりやすくお伝えします。楽しんでください。
YouTubeでもお話ししています。
音声だけでも学べるような動画ですので、聞き流しだけでもぜひどうぞ。
戦術=分析
さっそく結論ですが、コーチの視点は「分析」です。
バスケットボールは他のサッカーとかに比べてコートは小さいし、人数も少ないです。
なので、試合を見れば、すべてのことが理解できると思いがちです。
ところがどっこい。そんなことはないんです。
実は、1つ1つのプレイって驚くくらい見えてないものなんですよ。
これを実感するために、ちょっとした有名な実験をやってみてください。
この動画では、白チームと黒チームがボールをパスし合っています。
白チームが何回パスをしたか。それを数えてください。では、どうぞ!
数えられましたか?
実はこの動画、パスの回数はどうでもよくて。
途中に出てきた黒いクマに気づきましたか?
おそらく、ほとんどの人が見逃したと思います。
「え?クマ?」と思った人はもう一度見てみてください。
このくらい見えないものを分析する
バスケットボールの試合に置き換えてみると、「クマ」がたくさんあるってことです。
- 自分のチームを見ると、相手チームは見えない
- ボールを見ると、オフボールは見えない
- 1人を見ると、9人が見えない
こういうものなんです。
ファンが試合を楽しむだけだったら、ぜんぜんOKです。ダンクが決まって盛り上がる。それでいいですよね。
でも、専門家のコーチになりたいなら、話は別です。
すべてのプレイをとらえて、バラバラに認知できないと、本当に見えてるとは言えません。
まずは「戦術とは、分析するもの」ということを理解しましょう。
そして、思った以上に、わたしたちはプレイが見えてないと自覚しましょう。
このプレイを分析すると
ということで、実際にプレイを見てください。
少し前に、わたしのチームの試合からとってきました。
どうですか?チャンクできました?
実はたった10秒に、これだけ多くのプレイが含まれていました。
- 5アウト
- ダウンスクリーン
- リプレイス
- ハイロー
- バックドア
まず、5アウトのセットです。
コーナーにパスをします。
そして、2がダウンスクリーン。
1は2のスペースを埋めるリプレイスをします。
パスが1に渡ったタイミングで、4と5がハイローします。
4がハイポストフラッシュ。5がローポストシールです。
そして5がゴール下でシュートですが、さらに1がバックドアに走り込んでます。
リターンパスがもらえるかもしれないし、リバウンドに備えるためです。
いかがですか?
最初は「なんとなくパスがつないで、ゴール下でシュートしてる」しか見えない人がほとんどだったと思います。
ぜひもう1回見てみてください。
「たしかに。言われてみれば」って思ってもらえるはずです。
専門家とは「チャンク」する人
まとめます。
専門的なコーチとは、プレイを分解、つまり「チャンクダウン」できる人です。
プレイを分解し、そしてプレイに名前をつけましょう。
それができてはじめて専門家と言えます。
わたしも含めて、なんとなく試合を見ちゃうものです。
楽しむだけならそれでOKですが、専門的に試合を学ぶなら「チャンクダウン」する訓練をしましょう、というお話しです。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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