こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。
指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。
- みんなが主役
- みんなで成長
- いきいきした組織
をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。
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さて、わたしは今まで、いろいろな年代の、いろいろなレベルの選手と接してきました。
そして、本当に多くの選手たちが、必ずや持つ悩みは、これでした。
ボールをもって、いつ攻めたらいいのかわからない
あなたもきっとそんな経験がありますよね?
また、指導者の方ならば「攻めろ!」と生徒にゲキを飛ばしたことはあるはずです。
しかし、指導者こそ意外と「いつ攻めるべきか」をわかっていなかったりします。
わたしも20代のころはそうでした。
そしていつも「攻めろ!攻めろ!」とばかり言っていました。
そんな過去の自分に向けて、この記事を書きます。
あなたの参考になれば嬉しいです。
動画の解説はこちらです。
チャンスとはゲームの中心
JBAが提唱しているゲームモデルがあります。
これはバスケの1回の攻防(24秒)を5つの場面に分ける考え方です。
バスケの24秒間は5つの局面があります。
①トランジション(配役)
②クリエイト(きっかけ作り)
③チャンス(シュートできそう)
④ブレイク(ディフェンスが崩れる)
⑤フィニッシュ(得点する)
選手と指導者がプレイに共通理解を持つ。そして練習で質を高めるならゲームモデルを理解が必須です。 pic.twitter.com/YtcBKYeMym— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
次のプレイの動画がわかりやすいですね。
チャンスを攻めたら、ディフェンスが崩れたので、得点できたシーン。
【ゲームモデルをわかりやすく】
①ゆっくりボール運び(キャスティング)
②オンボールスクリーン(クリエイト)
③クローズアウトができる(チャンス)
④ドライブにディフェンスが収縮(ブレイク)
⑤サポートにアシスト、決める(フィニッシュ) pic.twitter.com/GvC44Em8XN— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
もうひとつは、個人スキルをいかんなく発揮して、チャンスものにしたシーン。
ゲームモデル わかりやすく
①ボールを運ぶ(キャスティング)
②スクリーンでずれをつくる(クリエイト)
③スピードのミスマッチ発生(チャンス)
④ディフェンスが崩壊(ブレイク)
⑤そのまま決める(フィニッシュ) pic.twitter.com/UgBBDPXp70— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
バスケの効果的な指導、そして上達には、5つのゲームモデルを理解するのがとっても大事です。
その5つの中で、ど真ん中にあるのが「チャンス局面」です。
つまり、チャンスとは何かがわかると、バスケがわかると言っても過言ではありません。
チャンスがど真ん中です。
チャンスには3つある
では、チャンス局面を詳しく見ていきましょう。
バスケのゲームモデル【チャンス局面】
1)ノーマーク
2)クローズアウト
3)ミスマッチ
このいずれかが得点チャンスです。すべてのパスやドリブル、人の動きはチャンスをつくるためであり、チャンスを活かしきるのが勝つためのプレイです。チャンスを見ようとしなかったり、攻めないのはNG。 pic.twitter.com/iYN4PrEnDl— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 22, 2023
原理原則は「機会を生かしきる」です。
その機会とは3つ。
- ノーマーク
- クローズアウト
- ミスマッチ
詳しく見ていきます。
①ノーマーク
ノーマークは、自分とゴールの間に誰もいないことです。
チームで決められた動きがあっても、ノーマークができたらそのチャンスを生かします。
これはノーマークを生かした例です。
【チャンス局面】
ノーマークを見つける pic.twitter.com/2kcuf7PwuR— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
いくらディフェンスが強い相手でも、マークマンを見失っていたり、コミュニケーションのミスがあったりします。
ディフェンスの自滅で、特に何もしなくても多くのノーマークが見るかるものです。
プロの世界になると、一瞬のスキも逃しません。
こういう視点を持った選手を育てたいですね。
のんびりしたカットは、ディフェンスの気がゆるむので、バックドアのチャンスがありますpic.twitter.com/0DO5RoZkbS
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) August 31, 2022
②クローズアウト
クローズアウトは、マークマンが遠くにいる状況です。
クローズアウトは後追いなのでかんたんにドリブルで抜けます。
【トランジション(キャスティング)局面】
走りながらクローズアウトを見つける pic.twitter.com/BBFf0WOSYP— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
スクリーンやパスワークで、できたクローズアウトは見逃さずに攻めます。
【クリエイト局面】
オフボールスクリーンでクローズアウト(チャンス)を発生 pic.twitter.com/WsH0JUSKd5— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
🏀オフェンス戦術の目的は、クローズアウトの発生。
pic.twitter.com/GJ9FmW0cnW— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) October 9, 2021
③ミスマッチ
最後はミスマッチ。
- 身長差があって、ゴール下が有利
- スピード差があって、平面で有利
こういうところは、必ず攻めます。
【チャンス局面】
ポストアップでサイズのミスマッチ(チャンス)を生かす pic.twitter.com/rW70wbd9mJ— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
ミスマッチはスクリーンをして、相手がスイッチしてきたら発生しやすいです。
スイッチされたらあきらめるのではなく、むしろわざとスイッチさせてミスマッチを攻める。
そのくらいたくましくチャンスを生かしましょう。
以下はスイッチでできたミスマッチを攻めた例です。
【クリエイト局面】
オンボールスクリーンでスピードのミスマッチ(チャンス)が発生 pic.twitter.com/J1EXurW1TA— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
【チャンス局面】
ローポストアップでサイズのミスマッチ(チャンス)を生かす pic.twitter.com/k7FbliRrmX— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
【クリエイト局面】
オンボールスクリーンでスピードのミスマッチ(チャンス)が発生 pic.twitter.com/WznlY3L3yF— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
まずはサイズ、次にスピードのミスマッチを攻める
ひとつ覚えておいてほしいのは、順番です。
- まずはサイズのミスマッチ
- 次にスピードのミスマッチ
この順で狙いましょう。
理由は、サイズのミスマッチの方がカバーされやすいからです。
インサイドにポストアップすることでサイズのミスマッチを攻めます。
それは周囲からカバーされやすいのです。
一方でスピードのミスマッチは、少し時間がたっても優位性が変わりません。
サイズ、スピードの順で狙いましょう。
パスを1往復させるブーメランパスでも、スピード差は攻められます。
スイッチとブーメランパス
pic.twitter.com/J8iYPzv4wc— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 2, 2023
チャンスを見つける視点を育てよう
逆にNGは、チャンスを見ようとしないことです。
これとか、ゴール下でシュートできた気がします。
こういうのって、結局スリーで終わるのが残念だなぁって感じるのはわたしだけですかね。ゴール下で打てれば最高なのに。パス回しはあくまで手段。目的は確率の高いシュートをすること。バスケに芸術点はありません。
pic.twitter.com/ZImUN1ua1m— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 16, 2022
サイズのミスマッチを見逃すともったいないですね。
スイッチとサイズミスマッチ
pic.twitter.com/i94uFUnhdj— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 2, 2023
選手は、チャンスを生かしきる視点でプレイしましょう。
そして指導者は、動き方とかフォーメーションとかより、チャンスを見つけられる選手を育てましょう。
適切なフィードバックで、選手の視点は育ちます。
安田学園の練習に来てください
わたしたちは東京都墨田区にある私立の進学校です。
- 平日は月・水・木の16時から
- 土曜日は午後
- 日曜日は午前か午後のどちらか
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https://coach-mm.com/yasuda/
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ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
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