こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。
指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。
- みんなが主役
- みんなで成長
- いきいきした組織
をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。
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さて、2023年1月に大会がありました。そしてそれはわたしにとって一生の学びになる試合でした。
あの有名な赤羽雄二さんの「ゼロ秒思考」を直接教わり、実際のバスケットボール指導に生かすことができたからです。
この記事では、その時の実体験をそのまま記します。
ゼロ秒思考との出会い
ゼロ秒思考は、38万部も売れているビジネス書です。
あなたも読んだことがあるかもしれませんね。
ブログやYouTubeで三原を知り、わたしとコミュニケーションをとっている方には、全員におすすめしている本です。
ちょうど9年前に出版された『ゼロ秒思考』、2万部増刷で38万部(シリーズ52万部)を突破しました。帯も一新!https://t.co/i6LeMIpPXA pic.twitter.com/WT8yEaIIVB
— 赤羽雄二 (@YujiAkaba) February 14, 2023
わたしがゼロ秒思考を知ったきっかけは、次の動画でした。2年くらい前ですね。
(下をクリックすると、ゼロ秒思考のところから話がスタートします)
また、中田敦彦さんの動画も有名ですね。
ゼロ秒思考とは、「頭の中のもやもやを紙に書き、思考を整理する習慣」のことで、やり方はとてもかんたんです
- A4用紙を横におく
- 上にタイトルを書く
- その下に4~6行を書く
- 1行は20~30文字で書く
- 1分で書く
という方法です。
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バスケットボールの指導法で頭を悩ませることが多かったわたしは「これだ!」と思い、さっそくメモ書きをやってみました。
最初は1日3~5枚くらい書くのがやっとでしたが、それを続けるうちに、習慣になっていきました。
赤羽さんの本には、巻末にメールアドレスがあり「本を読んだ発見、感想、質問などをメールください。すぐに返事しますので」と書いてあります。
わたしはメモ書きを数日続けてみて、その感想をメールしてみました。
すると、まさにゼロ秒で返信が来ました。これには感動でした。
普通こういうのって、なかなか返事来ないじゃないですか。でも赤羽さんは即答でした。
それ以来、2年間以上、わたしはA4メモ書きを続けています。
- バスケの指導法
- どうしたら生徒主体のチームになるのか
- この選手はいまどんな気持ちか
- ブログ・YouTubeのタイトル
- 5年後のなりたい自分
こんなものはすべてA4メモ書きにして書き、今の自分があるのはメモ書きのおかげです。
わたしの実際のA4用紙です。
ブレークスルー講座に申し込む
2022年の年末、下の記事を見ました
本気で成長したい人、集まってください。『ゼロ秒思考』赤羽雄二のブレークスルー講座が/720(水)から始まります。https://t.co/ZSs7LKTOvs
365日対応の徹底的かつきめ細かいフィードバック、具体的なアクション提案と実行支援で、「成長する自信がつくまでの支援」します。— 赤羽雄二 (@YujiAkaba) July 12, 2022
わたしは今まで、赤羽さんの本しか読んだことがなく、セミナーやオンラインサロンなどには参加したことがありませんでした。
でも「本気で成長したい人、集まってください」の一言にビビっときて、この講座(第3期)に申し込みました。
ここから、わたしのバスケ指導者としてのブレークスルーが始まります。
ビジョンこそ最も大事
ブレークスルー講座は2022年11月末から始まりました。
まずは今までのA4メモ書きなど、基本をおさらい。
そして、今後のなりたい自分について、目標設定をするところから始めます。
↓の各項目、レベル10を目指します。
A4メモ書き、アクティブリスニング、ポジティブフィードバックについてのスキル成長段階の目安を作成しました。 pic.twitter.com/C4Jm1GVUdp
— 赤羽雄二 (@YujiAkaba) May 5, 2021
そして、赤羽さんとの個別ミーティングで、このような話になりました。
今のチームの目標はありますか?
それに対してわたしはこう答えました。
はい。1月8日に試合があります。それに勝ちたいです
1月8日は東京都の新人戦本大会です。
330校のうち、40校しか出られない上位大会です。
その組み合わせで、国学院久我山という超名門と対戦が決まっていました。
右上のブロックです
1月7日(土)
新人戦本大会兼関東新人大会東京都予選の結果です。https://t.co/hSw2uR4nxI pic.twitter.com/91gBTdV5pN— 東京都高体連バスケ男子専門部 (@tokyo_basket) January 7, 2023
久我山は全国区の強豪で、とくに長身者の多いことで有名です。
全国大会のウインターカップ2022も出場しています。
東京都内では、勝って当たり前のチーム。
そんな久我山との試合、過去の自分なら「まあ、負けてもしょうがないか」と心のどこかで考えてしまい、本気の準備をしなかったかもしれません。
しかし、赤羽さんはこう言います。
なるほど。いいビジョンですね。絶対に勝ちましょう
達成方針で「これならいける」と思わせろ
しかし、赤羽さんはさらにこうつけ加えました。
三原さんの話は、具体的なものがありません。
ビジョンを掲げたら、「これならいける」という達成方針も必要です
A4用紙にそれを書いてください
「具体的なものがない」という言葉は、とても突き刺さりました。
なるほど。今までの自分はそうだったんだ。
目指す方向だけ伝えて、「これならいける」という具体的なものがなかったんだ。
そう痛感しました。
たとえば「エベレストにのぼろう」と言われたら、「そんなの無理でしょ?」と思いますよね。
でも達成方針として
- プロのシェルパがあなたを完全にサポート
- 世界最先端の酸素ボンベ
- そのために10億円の資金調達に成功した
- スケジュールは最も安全なこの日に設定
と言われたら「これならいけるかも」と思うでしょ?
それをつくるのがリーダーです。
組織は、リーダーのビジョン以上に成長しませんよ。
このわかりやすい例え話に、わたしこそが「これならいけるかも」と思いました。
さらにスポーツの事例として
2015年のラグビーW杯、エディジョーンズが最高の例です。
「世界一の南アフリカに勝つ」というビジョンを掲げる。
それだけなら「そんなの無理でしょ」となる。
そこに
- 南アフリカは姿勢が高い。徹底した低いタックルで倒せる
- 南アフリカはラインアウトがうまくない。獲得率を上げれば勝てる
という達成方針を打ち出すと、選手は「これならいけるかも」と思う。
納得したらあとは地獄の特訓。
そしたら勝った。これが日本スポーツ史上、最も感動を与えた試合になりました。
三原さんも、これをやるんですよ!
こう後押ししてくれました。
わたしはすぐにエディジョーンズの本を買い、ビジョンと達成方針をパワーポイントで書き上げます。
「走り負けしては絶対にいけない、という意味が分かった」
ビジョンと達成方針については、赤羽さんのインスタに例があります。
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ちなみに、インスタの内容はVoicyでも聞くことができます。なんて便利なんでしょう。
A4用紙の左側にビジョンを、その右側に達成方針を書きます。
そして必ずパワーポイントで行うことです。
なぜなら、何度も見直して、書き直すからです。
赤羽さんに何度もメールして、5~6回の出し直しになりました。
「ここはもっと具体的に」
「この表現はわかりにくい」
そんなアドバイスをもらいながら、作り上げたのが次の1枚です。
いっけん、なんてことのない用紙ですが、かなり心を込めて作りました。
キーワードは「走り勝つ」です。
- オフェンスもディフェンスも、とにかく相手より先にポジションを取る。
- ディフェンスで相手を困らせる。
- オフェンスではリングにドライブを仕掛ける。
そのためには走り負けたらダメなんです。
この達成方針をもとに、毎日の練習を生徒たちと作っていきました。
また、選手たちにA4メモ書きもやらせてみました。
わたしたちは生徒主体のチーム作りを目指していますが、このメモ書きを書いて、お互いに話をして、それから練習に入るというミーティングは、とても効果的でした。
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年末の練習試合でも、効果はてきめんでした。
わたしのチームでは、練習の最初と終わりにミーティングをするのですが、その時に「走り負けしない」というキーワードが多く出てきます。
赤羽さんにメールで報告し、わたしも成長を実感できました。
努力の方法がわかった
むかえた試合当日。2023年1月8日です。
結果からいえば試合に勝つことはできませんでした。
国学院久我山に65-82で負けました。
でも、グッドゲームでした。
こちらの変則ディフェンスとスクリーンを多用したオフェンスで善戦し、1Qは同点。
相手の主軸にファウルを重ねることにも成功します。
2Qは少し高さの差があって10点のビハインド。おもしろい展開になりました。
後半の5分が勝負と思っていましたが、さすが全国区の久我山。
ディフェンスが良くてディナイを振り切れずミスが出ました。
苦しいシュートが続き20点差に。
最後の4Qは「ボトムアップミーティング」で、タイムアウトの度に良いプレイが増え、点差をつめることができました。
負けたので悔しいですし、満足してはいけませんが、試合を通して成長できたことは確かです。
また、試合の組み合わせが決まってからの1か月半、控えのメンバーも本気で毎日の練習に取り組み、レギュラー陣とともに成長しました。
ビジョンを掲げたからこそがんばれました。
達成方針どおりの時間帯は、安田のバスケができました。
もうすこし詳しい内容は、下のインスタをご覧ください。
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本当は勝たないと、成果が出たとは言えません。
でも、そこに向かっての努力の方法がわかった。
それがわたしにとっての成果でした。
さらなるブレークスルーを起こす
- ビジョンを掲げて、達成方針を示す
- それを具体的なプランに落とし込む
- 現場の声を聴きながら進めていく
- タスクの進捗状況を確認する
- 成果が出るまでやり続ける
こういった企業経営で行われていることは、学生スポーツの指導にそっくりそのまま当てはまります。
そして、1つ1つの積み上げが圧倒的な成長(ブレークスルー)につながるのだと実感しました。
生徒たちは高校を卒業し、やがて社会に出ます。そしてバスケも引退します。
そのときにバスケの技術は役に立ちません。
バスケを引退した後も役に立つのは、ブレークスルーを起こす成功マインドです。
今回はわたし自身も大いに学びましたし、生徒たちにとってもすばらしい体験になりました。
赤羽雄二さんにお礼の気持ちを込めて、今日もA4用紙にメモ書きするところから始めていきます。
わたしのブレークスルーは、まだまだこれからです!
ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
追記
なぜあえてこのことをブログ記事にしたかというと、昨日赤羽さんにお会いしたからです。
赤羽さんは東京の竹橋で月に1回、ワークショップを行っています。
昨日のテーマは「ビジネスパーソンの超速文章術」でした。おもしろかった!
3/6(月)19:00-21:00に「ビジネスパーソンの超速文章術」対面ワークショップ
を開催します。(東京 竹橋の毎日文化センターにて)https://t.co/ll4hOZRAgs素早く的確な文章を書けると、仕事がどんどん進みます。むずかしい内容のメールも、こみいった報告書も躊躇することなく書けます。 pic.twitter.com/0Z39yin2W4
— 赤羽雄二 (@YujiAkaba) March 3, 2023
この講座で「体験をブログにするすばらしさ」を改めて感じたので、即行動したのです。
ぜひあなたも、赤羽さんの本やワークショップに参加してみてください。
「バスケの大学」を日頃見ている方で、ゼロ秒思考に興味がある方は、わたしに直接メールください。ご紹介しますので!
メールアドレス ysdbbc@gmail.com
安田学園の練習に来てください
わたしたちは東京都墨田区にある私立の進学校です。
- 平日は月・水・木の16時から
- 土曜日は午後
- 日曜日は午前か午後のどちらか
週5日間活動しています。
活動内容はこちらのページもご覧ください。
https://coach-mm.com/yasuda/
「高校で勉強もバスケもがんばりたい」、「ボトムアップ理論で成長したい」という中学生とその保護者の方。
また「ボトムアップ理論を学びたい」という指導者の方が、おかげさまで日本中から見学にいらしています。
あなたもぜひ、お気軽に安田学園バスケ部に遊びに来てください。
最後にお知らせ
無料のメルマガ講座やっています。
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そちらもぜひお聞きください。
質問、相談も受けつけています。
メルマガも、ラジオもすでに知っているあなたには、バスケの大学「研究室」がおすすめです。
日本全国の指導者が集まるオンラインコミュニティです。
- 三原の頭の中を共有する記事
- あなたの質問に動画で答えるコーナー
- 月に1回のオンライン勉強会
などをしています。ぜひ案内ページをのぞいてみてください。
最後までお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
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