こんにちは、三原です。
オールコートのバスケって、大切なんですよ。
今日のレイカーズの勝因は、トランジションオフェンスの多さだったようですね。プロでも高校生でも、バスケは「切り替えのスポーツ」なので、速攻は試合を大きく左右しますね。ディフェンスが戻る前に得点するほうが楽だし、勝率もあがります。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) September 19, 2020
試合のほとんどはハーフコートの攻防になるのがバスケなんですが、ときどき決まる「速攻」は、たんなる2点ではありません。
速攻の2点は勇気をくれます。チームが盛り上がり、試合の流れが大きく変わるのです。
戦術を考えるときは、ハーフコートばかりではなく、オールコートからまず考えていきましょう。
この記事を読めば、良い速攻のイメージがつかめるはず。
ちなみに、YouTubeでも解説しています。
音声だけでもある程度学べるようになってるので、聞き流しでもぜひどうぞ。
速攻とアーリーの分け方
速攻には大きく2種類あります。
- いわゆる速攻
- アーリーオフェンス
最初の「いわゆる速攻」は、ディフェンスがほとんど戻って来てないときの攻めです。
具体的には
- 1対0
- 2対1
- 3対2
この状況を「速攻」と呼びましょう。
一方で、アーリーオフェンスは、ディフェンスが戻ってきたけど、マッチアップが不完全な状態のことです。
たとえば
- 4対3
- 5対4
- マークをまだつかまえてない5対5
こんな感じです。
試合を見ていると、3対2くらいでシュートまで行けなかったら、もうあきらめて、セットオフェンスにしちゃうチームがけっこう多いんですよね。
これ、もったいないです!
5対5になっても、マッチアップがあいまいなうちはまだ速攻!というつもりで、アーリーオフェンスまで狙いましょう。
そのほうがディフェンスも嫌なはずです。
走るコース
では、具体的に走るコースです。
選手のポジションは
- ①がガード
- ②と③がフォワード
- ④と⑤がセンター
だとしますね。
速攻の合言葉は、この3つです。
- リムラン
- ワイドラン
- サイドアウト
まず、センター。
センターはリバウンドをどちらかが取ります。
そしたら、とってない方の人は、リングに向かってまっすぐ走りましょう。
これを「リムラン」といいます。
フォワードの2人は、サイドラインいっぱいに広がって、コーナーに向かって走ります。
これを「ワイドラン」といいます。
ガードは、コートの真ん中でボールを運びます。
リバウンダーからパスをもらうときは、真ん中でもらえるならそれが一番いいです。
でも、コートの真ん中は、ディフェンスが戻るエリアでもあります。
ごちゃごちゃしててボールがもらいにくければ、一度サイドライン沿いの広いところでパスをもらいましょう。
これを「サイドアウト」と言います。
- リムラン
- ワイドラン
- サイドアウト
これが速攻のコース、合言葉です。
パスで飛ばせ!
そして、できるだけパスでボールを運ぶこと。これ大事です。
速攻を成功させる3要素
1️⃣リバウンドを取る
2️⃣ファーストパスが速い
3️⃣ファーストパスが長いセルビア出身のヨキッチほどパスがうまいセンターはいないですね。
・ボールをもったらリング見る
・パスできるときはドリブルするなという基礎が完ぺきにできてます☺️🏀
pic.twitter.com/G4ccFxS0Fo— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) July 26, 2020
ドリブルよりもパスの方が早いからです。
コーナーまでパス2つで行けると、いい速攻になります。
質の高い速攻🏀
・リバウンドが取れる
・ファーストパスが速い
・ファーストパスが長い
・パス2つでコーナーまで行く
・ボールが一度も床に落ちないたんに走る練習より、試合と同じ形でやったほうが楽しいし効果も高まります☺️
pic.twitter.com/oxq8DlW5JZ— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 7, 2020
速攻のシュートの決め方
- リムラン
- ワイドラン
- サイドアウト
この3つをちゃんとやって、パスでボールを飛ばした。
めでたく速攻が出ました。
では今度は、シュートの場面を深掘りしますね。
- 2対1
- 3対2
それぞれ分けて考えます。
もっとも大事なことは、レイアップシュートで終わることです。
ジャンプシュートで終わることは、「ディフェンスの勝ち」みたいなものだと思ってください。
2対1
2対1はかんたんに考えましょう。
- ボールを持ってる人とリングを結ぶ
- その直線が空いてたら、ドリブルで行く
- ディフェンスがいるなら、パス
という判断基準ですね。
ディフェンスがいなかったら、自分で行け。
ディフェンスがいたら、パスさばけ。
これだけです。
必ずレイアップに行けるはずなので、ディフェンスをよく見て、状況判断しましょう。
基本的に、競り合ったシュートになったらNGです。
判断がまずかったと思ってください。
3対2
3対2は、まずコーナーにパスを飛ばします。
2がシュートを狙えば、ディフェンスは必ずクローズアウトしてくるでしょう。
こんな感じに。
こうなると、エルボーが必ずノーマークです。
1はエルボーにミートします。
ここでシュートを狙います。
ほんとに打っても、もちろんOKです。
でも、X1がクローズアウトしてきたら、3にパスを落としてあげましょう。
完ぺきにゴール下でレイアップになるはずです。
また、1がエルボーで止まるのではなく、「もらえそうだ」と思ったら、カッティングしてもいいでしょう。
パスが入れば、レイアップですからね。
で、カッティングしたけどパスが入らなかったら、どうするか?
1はそのまま、逆サイドのショートコーナーまで抜けてください。
そして、3がエルボーまでミートです。
こうすると、ほら。さっきと同じでしょ?
3対2はこんなふうにすると、ゴール下のシュートで終われます。
ディフェンスがうまく守っても、エルボーではフリーになるので、これまた高確率のシュートが期待できますね。
コーナーに落として、カット
これが合言葉です。
アーリーオフェンス
最後は、アーリーオフェンスです。
- 4対3
- 5対4
- マッチアップが不完全な5対5
このときはまだまだチャンスです。攻め続けましょう。
まずは、走るコースのおさらいから。
- リムラン
- ワイドラン
- サイドアウト
でしたよね。
1はパスが飛ばせるところまで、ドリブルプッシュ。
そしてリムランは、がんばって先頭を走りましょう。
大きな「ひし形」をイメージします。
理想は、ゴール下にズドン!とパスです。
リムランに直接アシスト。
リムランがちゃんと走ってくれると、ディフェンスは必ずそこに収縮します。
すると、2が楽にパスをもらえるはずです。
2がシューターなら、3ポイントを打ってもいいです。
また、4にパスできるなら、ポストに入れてあげましょう。
ここまでのところでシュートに行けなければ、トップの1はカッティングしましょう。
止まっていると、スペースが悪くなるからです。
そして最後に、リバウンドを取った5が、パスをもらいます。
追いかけて来るので「トレーラー」と呼んだりします。
このトレーラー5にパスを出して、ここからセットオフェンスにつなげます。
コーナーにパスして、カット
こんな感じで走ると、常に攻撃的な速攻ができるはずです。
覚えてほしいのは、まず走るコース。
- リムラン
- ワイドラン
- サイドアウト
この3つです。
そして、攻めの合言葉は
コーナーにパスして、カット
これだけできれば、すごくいい速攻が決まります。
パス&ランは「2人目」のカットをオススメします。
✅1人目が走る
✅ディフェンスにパンプされる
✅走った後ろにスペースができる
✅2人目が走る
✅ノーマークにパスが入る
特に速攻ではドリブルよりパスの方が早いので、コーナーまでパスを飛ばして2人目まで走り込めば必ずノーマークになります🏀 pic.twitter.com/Q7ZTtsDUl6— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 26, 2020
速攻は勇気をくれるので、ワクワクがんばって走りましょう!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。