戦術講座

アクションを組み合わせる 【バスケ戦術講座 第24回】

こんにちは、三原です。

バスケットボールには、オンボール、オフボール共に、いろいろな動きがあります。

それらは1つだけでも効果がありますが、組み合わせて行うと、さらに効果的です。

そんな「アクションの組み合わせ」を具体的に、わかりやすくお伝えします。

この記事で紹介するプレイは、次の通りです。

  1. ラム(RAM)
  2. チン(CHIN)
  3. スクリーン・スクリーナー(STS)
  4. ダブルアウェイ

この話はYouTubeでもしています。

音声だけでも学べるので、聞き流しでぜひどうぞ。

この記事は、YouTubeのレジュメって感じです。

 

ラム(RAM)

安田くん
安田くん
先生、ラムってなに?
三原さん
三原さん
「ピックに行く人に、スクリーンする」ってプレイだよ

ということです。わかりますかね?

上の図では、5が1にピックに行ってます。

これだけだと、ディフェンスは対応がかんたんですね。

なので、5が1のところに行く前に、3が5にダウンスクリーンするわけです。

5のディフェンスはピックの対応の前に、3に「こつん」とぶつけられるわけですから、ちょっと遅れます。

ピックの対応を遅らせるために、5に3がスクリーンする。これをラムって言います。

チン(CHIN)

チンは「あご」という意味です。もともとは有名なプリンストンオフェンスのセットプレイから、その名前がつきました。

プリンストンオフェンス 「チン・シリーズ」 バスケのセットオフェンス解説バスケットボールでもっとも有名なセットオフェンスに、プリンストンオフェンスがあります。そのパターンの1つが「チンオフェンス」です。オフボールで連続のバックスクリーンをするチンは、ミニや中高でも使えるプレイです...

具体的には、5が3にバックスクリーンをかけるプレイです。

このスクリーンはとてもかかりやすく、パスが通ればイージーな2点シュートになります。

このスクリーンに対応しようとすれば、当然ディフェンスは警戒して下がりますね。

すると結果的に、5から1にかけるピックへの対応が遅れるわけです。

先ほどのラムスクリーンの、バックスクリーン版みたいなものですね。

スクリーン・スクリーナー(STS)

STSと呼んだりしますが「スクリーナーにスクリーンをかける」プレイです。

「Screnn  The  Screener」だからSTSなんです。

こんな感じのプレイがよくあるパターンですね。

  1. まずは3が2にバックスクリーン
  2. そのあとすぐ
  3. 5が3にダウンスクリーン

ということで、「スクリーナーだった3に、スクリーン」というプレイです。

ディフェンスは対応が遅れるので、すごく引っかかりやすいプレイになります。

スローインとかでもよく使われますね。

 

ダブルアウェイ

最後はダブルアウェイ。

ダブルってのは、2人そろってスクリーンに行くことです。

ボールマンの1に、4と5がダブルでピック(ドラッグスクリーンとも言います)。

そのあと、そのまま2人してアウェイ。

ボールから遠ざかるように動いて、ダウンスクリーンです。

2人のかたまりがそのまま動くので、まあ外しにくい。

ガツンと引っかかってノーマークを作ることができます。

 

三原さん
三原さん
やり方はいろいろ紹介したけど、大事なのは目的。

目的は「ディフェンスの対応を遅らせること」だよ!

安田くん
安田くん
「何のために」が大事なんですね!

このように、スクリーンプレイを1つだけじゃなく、2つ組み合わせてプレイすると、また違った効果があります。

もちろんこの4つ以外にも、もちろんたくさんあります。

あなたのチームに合ったアクションの組み合わせ、ぜひ作ってみてください!

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ