オフェンス

1-4の具体例 バスケのセットオフェンスをわかりやすく

こんにちは、三原です。

今回は1−4セットを紹介します。

オフェンスをもっとうまく教えたい

効率よく点数を取りたい

セットプレイのバリエーションを増やしたい

そんなあなたに向けてこの記事を書きました。

動画の方が学びやすいという方は、YouTubeをどうぞ。

音声だけでも学べるように作ってあります。

 

ちなみに、セットオフェンスの全体像については、こちらの記事をぜひどうぞ!

セットオフェンスの種類 基本となる形 7選 【バスケ戦術講座 第10回】こんにちは、三原です。 セットオフェンスとは ハーフコートで攻めるときに 誰が どこに立つか という立ち位置の約束のことを言います。 もちろん、選手はドリブルとパス、スクリーンとか、いろんなプレイをしていくわけですが、最初の「立ち位置」をどうするかを決めておくことは、ものすごく大事です。 迷子にならないための「地図」みたいなものですね。 そんなセットオフェンスの代表例を、わかりやすく解説します。...

 

もくじ(クリックでジャンプします)
  1. 1−4の具体例
  2. ユタ
  3. アイバーソンカット
  4. デメリット
  5. まとめ

1−4の具体例

1−4は、フリースローラインよりも上に全員が並ぶセットです。

ゴール下に広いスペースが作れるのが特徴です。

センターは本来、背の高い選手が努めるべきです。しかし、センターの身長に恵まれないチームも多いことでしょう。

そんなときは1−4を使って、高さよりもスペースを作るといいでしょう。むしろ背が低いことが武器にすらなります。

その意味で、すべてのセットの中で、一番守りにくいのは1−4かもしれません。

今日紹介する具体的なプレイは2つです。

  1. ユタ
  2. アイバーソンカット

ユタ

1990年代、NBAでとても強かったユタジャズが武器としていたセットです。

とてもシンプルですが、だからこそ守りにくいプレイになります。

  • ガードがUCLAカットで切れ込む
  • そのまま逆サイドまで切れる
  • 逆サイドでダブルスクリーンを作る

こうすることで、ボールサイドに広いスペースを作るわけです。

そして、作られたボールサイドでピック&ロールをします。ヘルプが誰もいないので、とてもやりやすいはず。

ジャズではここがストックトンとマローンという殿堂入りプレイヤーだったので、このピック&ロールで得点を量産していました。

ちなみに、2から1へ、逆サイドにパスを展開してもOKです。

ノーマークなら1がシュートしてもいいですし、4がポストアップして攻めてもいいでしょう。

ユタのプレイはこの記事でも紹介してます。よろしければぜひ!

【NBA】ユタジャズの1−4セット【セットオフェンス解説】フリースローラインよりも高い位置に全員が上がるオフェンスが1ー4です。このセットを使うと、ゴール下の広いスペースを使って攻めることができます。...

 

アイバーソンカット

続いて、アイバーソンカット。

これは超トップスコアラー「アレン・アイバーソン」のために作られたスクリーンプレイです。

アイバーソンは183cmで得点王になった伝説の選手。身長はないので、スペースを与えるセットですね。

アイバーソンのように、小さくても得点力のあるエースガードがいるチームはやってみましょう!

  • 2がアイバーソン
  • 3がクリア
  • 2が時差スクリーンを使って逆のウイングへ

この時差スクリーンのことを「アイバーソンカット」と呼んでいます。ちなみに、時差スクリーンとはわたしが名前をつけただけで、正式にはスタガードスクリーンといいます。

アイバーソンカットを使った後、2の目の前にはとても広いスペースができています。

この一瞬を逃さずに1対1です。基本的に、カバーは誰も来れません。

もしカバーが来るとすれば、逆サイドのコーナーがノーマークになります。ここにシューターを置いておけば、さらに効果的になるでしょう。

 

デメリット

1−4は非常に守りづらいセットで、スペースを広げるために計画されています。

計画されているからこそ、完全なセットプレイであることがデメリットでしょう。

速攻から流れの中で、フリーランスに攻めていくようなオフェンスではありません。

いちいちポジションを取り直して、セットに入る必要があります。

そのため、ミニや中学生だと難しさを感じたり、1対1を伸び伸びやる感じではなくなってしまうかもしれません。

システマチックだからこそ、型にはまってしまうデメリットがあります。

まとめ

今日のまとめ
  • 1−4は広いスペースが特徴
  • センターが小さくてもできる
  • オススメのセットは「ユタ」
  • UCLAカットとダブルスクリーンでスペースを作る
  • そこをピック&ロールで得点
  • エースがいるなら「アイバーソン」
  • 時差スクリーンでノーマークを作る
  • 1−4はシステマチック
  • だからこそ型にはまりやすいデメリットもある

というお話です。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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