オフェンス

【バスケ】エイトオフェンス 小さいセンターを生かすマンツーマンオフェンス

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日の動画はこちらです!

わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。

指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。

  • みんなが主役
  • みんなで成長
  • いきいきした組織

をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています

さて、今日はオフェンス戦術の話です。

わたしが高校生を長年教えてきて、もっともよいと信じているオフェンスを紹介します。

それがエイトオフェンスです。

個人で点が取れなければ、点が取れるプレーを作りなさい

わたしは尊敬する星澤純一先生にそう教わりました。

なのでわたしのチームでは、スクリーンプレーで1対0をつくることを大切にしています。

この記事を最後までお読みいただければ、点を取るプレーの作り方がわかります。

ぜひじっくりとお読みください。

 

なぜエイトオフェンスなのか?

エイトオフェンスとは、オフボールスクリーンをくり返して、「8の字」のように動くオフェンスです。

NBAでも、広く使われているオフェンスです。

わたしはこのオフェンスが、とても効果的だと信じています。

以下にその理由を述べます。

 

バスケは背が高い方が有利なのは間違いありません。

でも、小さくても逃げずにインサイドで戦いたい。

そうしないと勝てないからです。

「小さいセンターが活躍する」と考えたとき、このエイトオフェンスはとても効果的なオフェンスになります。

基本の動き

では、基本となる動きを解説します。

まずはこの動画をご覧ください。

わたしのチームでのプレーです。

スペーシングは4アウト1インです。

シュートの期待値から考えて、これが最もバランスの良い配置になります。

そして、ボールの動きと逆方向に動いて、オフボールスクリーンをかけます。

チャンスがなければ逆サイドにパスを展開。

そして、スクリーンをくり返します。

このくり返しが、「8の字」です。

これを基本の動きとしますが、スクリーンがかかると、うまいディフェンスはスイッチしてきます。

このときに落ち着いて、スイッチディフェンスの代償を払わせましょう。

また、動きの中でオンボールスクリーンをかけることもできます。

ショットクロックの残り時間が少ないときは、オンボールスクリーンでチャンスを作るのがおすすめです。

ローポスト1対1がとても重要

エイトがうまくいくと、ローポストにボールが集まりやすくなります。

そこで1対1ができるかどうかが、このオフェンスの成否を分けます。

ポジションに関係なく、ローポストで1対1をすることは、圧倒的に大事です。

ぜひ練習しましょう。

5アウトでより広くする

以上がエイトオフェンスの基本です。

しかし、さらにスペーシングを広くする方法があります。

5アウトからエントリーするのです。

5アウトにすると、ペイントの中にスペースが広くできます。

「リムプロテクター」とは背の高いブロックショットが得意なディフェンスのことです。

リムプロテクターがゴール下にいる限りは、どんなにフィニッシュスキルが上手な選手でも、シュートが難しくなります。

そこで、5アウトにしてリムプロテクターをどかすことが重要です。

エントリー

5アウトからのエントリーには2種類あります。

基本はコーナーにパスしてカット。

これがうまく行くと、ディフェンスは必ずや45度をディナイしてきます。

そしたら、コーナーからバックスクリーンです。

これは効きます。

パスエントリーをした後は、基本のエイトと一緒です。

  1. オフボールスクリーンをかける
  2. チャンスがなければパス展開
  3. 逆サイドでまたオフボールスクリーン

という流れです。

 

オプション

5アウトのオプションとして「コーナーを使う」というプレーがあります。

下の図は、5がローポスト止まるのがふつうです。

そこをコーナーまで抜けてパスをもらいます。

こうするとスペースが広くなるので、5がドライブするチャンスができます。

まさに、小さいセンターの仕掛け方です。

さらに、コーナーにボールがあると、ディフェンスはボールとマークマンの両方を見ることが難しくなります。

なので、カッティングの合わせがとてもしやすいくなります。

いかがでしょうか。

わたしはこのエイトオフェンスを長年指導してきて、その効果を信じています。

サイズはないけど、動きでインサイドを制したい。

そういうチームは、ぜひ取り組んでみてください。

最後までお読みくださり、感謝しています。

ありがとうございました。

三原学でした。それでは、また!

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最後までお読みくださり、感謝しています。

ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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