こんにちは、三原です。
2022年4月17日から5月5日まで東京都では、高校バスケの関東大会予選が行われました。
春季大会兼関東大会東京都予選のプログラムが完成いたしました。
会場や日時など、詳細はホームページにてご確認をお願いいたします。 pic.twitter.com/dZsctWK0Kc— 東京都高体連バスケ男子専門部 (@tokyo_basket) April 1, 2022
わたしたち安田学園高校は、この大会を「ボトムアップ理論」で戦い、すばらしい経験をさせていただきました。
この記事では、感謝の気持ちと共に、その記録を残しておきたいと思います。
大会の始まり
わたしたちはノーシードだったので、初戦から試合がありました。
バスケが大好きな子たちの集まりなので、試合ができることが幸せです。ワクワク。
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オンライン合宿「ハンズアップキャンプ」で戦術を固める
実はわたしたちの学校はコロナの影響で1月と2月、まったく活動ができませんでした。
練習を再開したのが3月11日。実に大会の1か月前にようやくバスケの練習ができるようになったのです。
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しかし、この2か月間、わたしたちは何もしなかったわけではありません。
むしろ、ふつうに練習をするよりも、プラスになるような時間の過ごし方をしました。
転機となったのは「ハンズアップキャンプ」です。
一般社団法人「スポーツを止めるな」さんが企画した、コロナ禍ならではのオンライン合宿です。
一流の講師をお招きして、朝9時から夜9時まで、Zoomで行う「知の合宿」です。
そして、2日目では生徒たちがプレゼンします。
ハンズアップキャンプの目的は
自分たちの戦略・戦術を、根拠のある形で、自分たちの言葉で発表する
これです。
これはかなりレベルの高い要求ですが、わたしたちはこれに挑戦しました。
朝日新聞社さんにも取り上げていただいたこの企画、様子はこんな感じです。
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このハンズアップキャンプで、
- わたしたちのあり方
- なぜバスケ・部活をやるのか
- 強みを生かした戦術とは
について徹底的に話し合い、答えを出すことができました。
ハンズアップキャンプの関係者のみなさんに感謝しています。
また、ハンズアップキャンプは安田学園だけの単独で行ったのではありませんでした。
帝京高校さんにお声がけして、2チームで行ったのです。
帝京さんも勝ち上がり、ベスト8で関東大会出場を決めましたね。
おめでとうございます。さすが!
わたしたちは「ボトムアップ」のチーム
さて、わたしたちはボトムアップ理論を採り入れていて、かんたんに言うと「選手が主役」のチーム作りなんです。
たとえば
- 練習メニュー
- 試合に出るメンバー
- 戦術
こういったことをすべて選手たちが主体で決めています。
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ボトムアップ理論は「みんなが主役、みんなが成長」というキーワードです。
広島県の畑喜美夫先生に2年前に教わり、それから安田学園は生まれ変わりました。
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ボトムアップ理論は、令和スタイルの新しい部活動のあり方と思っています。
この安田学園バスケ部が、日本の部活動のモデルチームになりたい!と日々活動しています。
活動のようすは、この動画を見ていただくとわかります。ぜひぜひ見てください。
試合会場校としても一流になりたい
4月24日は、わたしたちの学校が会場になりました。
ボトムアップのチームで大切にしているのが「3S」活動。
- 整理
- 整頓
- 掃除
です。
これらをやることで、心を整えて、気づく力を身につける。
それをわたしたちは大事にしています。
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そしてこの日は会場校です。
最高のおもてなし、挨拶、そして3S活動で、会場校としてのつとめを果たしました。
そして試合も最高の内容です。
メンバーチェンジも事前に決めていて、選手にまかせています。
ハーフタイムでは、ヘッドコーチのわたしも話をしますが、メインは生徒だけの「ボトムアップミーティング」です。
やらされている戦術、ではなく、自分たちが決めた戦術。
この方が何100倍もよいプレイにつながります。
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一流はどこから見ても一流
この言葉、畑先生から教わった、わたしの好きな言葉です。
コートの中でも外でも、一流は一流である。
プレイだけじゃなくて、すべての面で一流である。
いい言葉です。
4月29日は他校の会場で試合でした。
実は前日の夜に急きょ連絡があり、「第1試合のオフィシャル、安田学園さんで入ってもらえませんか?」と言われました。
時代はコロナ禍。いろんな事情があり、大会の日程なども変化します。
うちは部員が50人いるので、できるかぎりのお手伝いをしたくて、「わかりました。お任せください」と即答。
すぐに生徒に連絡を取ると「オッケーです!やります」と即答。
朝一に集合して、テーブルオフィシャルを務めさせてもらいました。
この日の試合は、最終試合だったので、急に朝早く来ることになったのですが、嫌な顔一つせず、しかもレギュラーの3年生がオフィシャルに入ってくれました。
「一流はどこから見ても一流」だな。と感じた瞬間でした。
もちろん、この日の試合内容も最高です。
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ボトムアップ理論は強く「も」なります!
大会はこの日が山場でした。
シード校の駒澤大高との対戦です。
過去には全国にも出ている、伝統の好チーム。
ここに勝ってベスト16に入り、シード権を取りたい!
メインコートの武蔵野の森に立ちたい!
その一心でチームがまとまり、過去最高の試合をしました。
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わたしが2年前に、ボトムアップ理論を導入したのは、決して勝ちたかったからではありません。
部活を、バスケを、子どもたちの成長につなげたい。
わたしも毎日の部活をワクワク楽しみたい。
そんな気持ちから、スタートしたボトムアップ理論でした。
でも、それを積み重ねると、結果的に強く「も」なる。
それを体験することができました。
共学、進学校になってからは、一度も入れなかったベスト16。
トップダウンで「ああしろ、こうしろ」と強制的な指導をしていたころは、何が何でも試合に勝ちたかった。でも、ぜんぜん勝てませんでした。
それを、ボトムアップ理論に切りかえたら、試合にも勝てました。
この事実は、すべての悩める指導者の方にお伝えしたいです。
手に入れた新しい「基準」
5月3日は、ベスト8決定戦。
安田学園が勝てば、実に26年ぶりの関東大会出場です。
相手は実践学園。東京の王者です。
結果は62対86で、敗れました。
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しかし、安田「ボトムアップ」学園は、自分たちのあり方をメインコートで表現しました。
プレイ的にも、戦術的にも、チームプレイに徹してノーマークを作るバスケットをやりきりました。
ハーフタイムでのボトムアップミーティングも。
荷物整理も。
応援メンバーとの一致団結も。
みんながチームに貢献しました。
負けて悔しい気持ちは、もちろんあります。でも「後悔」はありません。
実践学園さんの基本に忠実なバスケットは、さすが全国レベルでした。
「このレベルになれば、自分たちも全国に行ける」
安田学園は新しい全国への「基準」を手に入れました。
その基準で、また新しい練習のスタートです。
本当にワクワクしますね。
5/3(火)関東大会予選、ベスト8&ベスト4決定戦の結果です。 pic.twitter.com/VrLQFVr5ZW
— 東京都高体連バスケ男子専門部 (@tokyo_basket) May 3, 2022
感謝の気持ちでいっぱいです
コロナ禍にもかかわらず、無事に大会ができたことをうれしく思います。
高体連のみなさん、関係者のみなさんに感謝です。
そして、保護者のみなさん、チームを応援してくださったみなさんに、心から感謝しています。
もちろん、自分の家族にも感謝です。ありがとう。
「バスケの大学」を見て三原を知り、大会の期間はフェイスブックなどでたくさんの応援メッセージをいただきました。本当にありがとうございます。
大会後、選手たちとの交換日誌(バスケノート)にこう書いてありました。
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令和スタイルの部活動、そのモデルチームになるために、安田学園高校バスケ部はこれからも自分たちの活動を発信していきます。
今後とも応援よろしくお願いします!
追記
もし安田学園バスケ部の練習を見学、体験に来たいという方、ぜひ下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
- 受験を考えている中学生
- その保護者の方
- ボトムアップを学びたい指導者の方
どなたでも大歓迎です。お待ちしています!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
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