こんにちは、三原です。
ボールスクリーン(ピック&ロール)は2対1を強制的に作るプレイです。
これがうまく決まったなら、ディフェンスは2人だけじゃ止められません。
周りからのカバーが絶対に必要です。
そのためのカバーディフェンスを「タグ」と言います。
この記事では、タグディフェンスの考え方を、わかりやすく解説します。
YouTubeでもお話ししています。
音声だけでも学べるので、聞き流しでもぜひどうぞ。
この文章はYouTubeのレジュメだと思ってください。
タグをつける
タグとは、お店の商品についている「値札」のことです。
服とか、新品にはタグがついてるでしょ?あれです。
ピックのプレイに対して、他のディフェンスがカバーに入ることを「タグをつける」と言います。
具体的には
- 1と5でピック
- 5がダイブ
- X2がタグをつける
というディフェンスです。
次のツイートを見てもらうと、さらにイメージができるはず。
ドレイモンドグリーンの、素晴らしいタグです。
ディフェンスは「常に攻撃的に」が合言葉だと思いますが、それって要は、細かい動きの回数なんです。ドレイモンドグリーンが、いかに細かい足や手を出しているか、ぜひ見てください。
pic.twitter.com/pMYGRgF8Ac— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) January 11, 2021
シングルとダブルのタグ
ダイブするオフェンスの背後からカバーすることをタグという。
ここまではOKですね。
次に考えるのは、「タグできる場所に何人のディフェンスがいるか?」です。
下の図ならば、タグは1人です。
さらにこの図ならば、タグは2人です。
もちろん、1人より2人の方が、ディフェンスは強くなります。
ちなみに、2人のタグは
- フリースローライン
- ゴール下
この2ヶ所に並んで立つので、アルファベットの「I(アイ)」に見えることから「アイポジション」と呼ばれたりもします。
マンツーでもゾーンでも、アイポジションは最強のディフェンスポジションなので、ぜひ覚えておきましょう。
ボールマンへのタグ
さらに、ボールマンへのタグ付けもあります。
ドリブルが始まった瞬間に、隣のディフェンスX4が寄るんです。
もちろん、4はノーマークになっちゃいますけど、そこは取捨選択です。
ボールマンの方が怖いのであれば、思い切ってタグ付けすることもできます。
オフェンスはタグを取り除く
以上のように、ボールスクリーンのプレイはタグ付けをすれば、止めることができます。
ということは、逆にオフェンスの立場で考えれば、タグを取り除くことがプレイを成功させますよね。
こんなプレイなら、タグは誰もいないので、スクリーンが成功するでしょう。
ピックを成功させるためには
- ピックの隣にタグがいるか?
- いるなら、どう取り除くか?
それを考えるて、戦術を立ててみてください。
以下のツイートは、それをうまくやっているので、バッチリ成功してます。
ミシガンステイト UCLAピック
・uclaカット
・ガードはダッシュでいなくなる
・ピックをかける
・2メンゲーム
・逆サイドはダブルスクリーンピックの成功にはピックそのもののスキルより、他の3人がどこにいるか、どうスペーシングしてるかの方が大事です。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 12, 2020
要は隣に誰かいるかどうか
ピックを成功させるには、ボールスクリーンの精度に加えて、「隣に誰がいるかどうか」が重要です。
動きを作って、隣に誰もいない。つまりタグが付けられないようにすれば、オフェンスの勝ち。
逆に、隣にポジションを取って、タグ付けができるならば、ディフェンスの勝ち。
タグの人数は、1人よりも2人の方が良い。
こんなことを頭に入れて、戦術を考えてみてください。おもしろいでしょ?
少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。
ありがとうございました。それでは、また。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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