戦術講座

ボールスクリーン(ピック&ロール)を止める「タグ」ディフェンス 【バスケ戦術講座 第19回】

こんにちは、三原です。

ボールスクリーン(ピック&ロール)は2対1を強制的に作るプレイです。

これがうまく決まったなら、ディフェンスは2人だけじゃ止められません。

周りからのカバーが絶対に必要です。

そのためのカバーディフェンスを「タグ」と言います。

この記事では、タグディフェンスの考え方を、わかりやすく解説します。

YouTubeでもお話ししています。

音声だけでも学べるので、聞き流しでもぜひどうぞ。

この文章はYouTubeのレジュメだと思ってください。

タグをつける

タグとは、お店の商品についている「値札」のことです。

服とか、新品にはタグがついてるでしょ?あれです。

ピックのプレイに対して、他のディフェンスがカバーに入ることを「タグをつける」と言います。

具体的には

  1. 1と5でピック
  2. 5がダイブ
  3. X2がタグをつける

というディフェンスです。

次のツイートを見てもらうと、さらにイメージができるはず。

ドレイモンドグリーンの、素晴らしいタグです。

 

シングルとダブルのタグ

ダイブするオフェンスの背後からカバーすることをタグという。

ここまではOKですね。

次に考えるのは、「タグできる場所に何人のディフェンスがいるか?」です。

下の図ならば、タグは1人です。

さらにこの図ならば、タグは2人です。

もちろん、1人より2人の方が、ディフェンスは強くなります。

ちなみに、2人のタグは

  • フリースローライン
  • ゴール下

この2ヶ所に並んで立つので、アルファベットの「I(アイ)」に見えることから「アイポジション」と呼ばれたりもします。

マンツーでもゾーンでも、アイポジションは最強のディフェンスポジションなので、ぜひ覚えておきましょう。

ボールマンへのタグ

さらに、ボールマンへのタグ付けもあります。

ドリブルが始まった瞬間に、隣のディフェンスX4が寄るんです。

もちろん、4はノーマークになっちゃいますけど、そこは取捨選択です。

ボールマンの方が怖いのであれば、思い切ってタグ付けすることもできます。

オフェンスはタグを取り除く

以上のように、ボールスクリーンのプレイはタグ付けをすれば、止めることができます。

ということは、逆にオフェンスの立場で考えれば、タグを取り除くことがプレイを成功させますよね。

こんなプレイなら、タグは誰もいないので、スクリーンが成功するでしょう。

ピックを成功させるためには

  • ピックの隣にタグがいるか?
  • いるなら、どう取り除くか?

それを考えるて、戦術を立ててみてください。

以下のツイートは、それをうまくやっているので、バッチリ成功してます。

 

 

要は隣に誰かいるかどうか

ピックを成功させるには、ボールスクリーンの精度に加えて、「隣に誰がいるかどうか」が重要です

三原さん
三原さん

動きを作って、隣に誰もいない。つまりタグが付けられないようにすれば、オフェンスの勝ち。

逆に、隣にポジションを取って、タグ付けができるならば、ディフェンスの勝ち。

タグの人数は、1人よりも2人の方が良い。

こんなことを頭に入れて、戦術を考えてみてください。おもしろいでしょ?

少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。

ありがとうございました。それでは、また。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ