こんにちは、三原です。
今日はプレスディフェンスのお話です。
オフェンスの選択肢は消せる?
早速ですが、クイズです。
クイズ。オフェンスの選択肢を消すことはできるのでしょうか? pic.twitter.com/vrYuarsdmt
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 26, 2023
オフェンスって、シュートもドリブルもパスもできるから、守るのが難しいんですよね。
これが「次は絶対にパスだ」みたいにしぼれたら、圧倒的にディフェンスの方が有利です。
でも、そんなことできないでしょ?と思うのがふつうですが、それができるんです。
答えはダブルチームすればいい。
答:ダブルチームをしましょう pic.twitter.com/JbWyvugt8u
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 26, 2023
ダブルチームされたら、ふつうはシュートしません。
そしてドリブルで抜いていくこともできにくくなります。
なので、賢い選手ならば反射的に「ダブルチームされたからパスしよう」となるのです。
言い換えると、ダブルチームする目的はボールを奪うことではなく、ボールマンの選択肢をパスだけに限定することなのです。
これがプレスディフェンスの基礎になる考え方です。
なぜプレスがいいのか?
以下のツイートにまとめました。
プレスディフェンスが良い理由 pic.twitter.com/jClIf6DAx6
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プレスディフェンスは、オフェンスの選択肢を限定させる。
なので、自分たちの力を集中発揮させられる。
もし相手チームの方が能力が高くても、プレスをすることでこちらが優位に立てる。
試合の後半で負けていても、プレスが成功すれば、もう一度勝負ができる。
このようなメリットから、わたしはすべてのチームはプレスディフェンスを練習すべきだと考えています。
すべてのプレスは2-2-1になる
ここが今回の主張です。
あまり他の人は言ってないのですが、わたしの経験上、すべてのプレスは2-2-1の形に結局なります。
- マンツーマンでも
- ゾーンでも
- 1-2-2でも
- 2-2-1でも
- ハーフコートプレスも
- オールコートプレスも
どの形でも、です。
ひとたびボールをダブルチームすれば、2-2-1の形以外にコートをカバーする方法はありません。
ツイートの図を見てください。
すべてのプレスは結局2-2-1になります pic.twitter.com/BuLjYQeiMO
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ダブルチームすれば、必ず2-2-1になる pic.twitter.com/c4fUTB64EL
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すべてのプレスは2-2-1になる pic.twitter.com/LdXcTuQu8o
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ボールマンから数えて
- ダブルチーム2人
- ミドル2人
- ゴールキーパー1人
必ずこうなります。
続きを見てください。
ゾーンプレス。横にパスされたときのローテーション pic.twitter.com/vAuiIwIP1h
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ゾーンプレス。縦にパスされたときのローテーション pic.twitter.com/gLHfnlDKUz
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というように、結局は2-2-1の形になる。
その意味がお分かりいただけたと思います。
この理解をすると、選手はプレスをするときに迷子になることが減ります。
ボールマンから数えて
- ダブルチーム2人
- ミドル2人
- ゴールキーパー1人
必ずこうなるということが、イメージできれば選手は自分からポジション取りができます。
この原則を教えてあげてください。
違いは最初だけ
あなたはきっと、こうも思われたはず
じゃあ、1-2-2とか2-2-1とか、いくつか種類があるのは何で?
わたしはこれについて、「最初の入り口を変えて相手を迷わせる」だと思っています。
1-2-2と2-2-1の違いは最初だけ pic.twitter.com/deFbxFzR1q
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相手のガードが、あまりボール運びに自信がないとします。
こんなときは、1-2-2にしてガンガンプレッシャーをかける。
一方で、相手のガードが落ち着いてボールを運べる選手だとしたら。
今度は2-2-1にしてスピードを出させない。
こんなふうに使い分けるのです。
ただし、ひとたびダブルチームしたら、結局は「2-2-1」になる。
入り口を相手によって使い分ける。
ということです。
練習方法
プレスを練習するときは、ディフェンスの方が1人多い「逆アウトナンバー」がおすすめです。
2対1とか3対2とかの練習ってよくやりますよね。
あれってふつうはオフェンスの方が人数多いでしょ?
それを逆にして、ディフェンスの方が人数を多くするんです。
最初は1対2。
ドリブルをひたすら追いかける練習です。
プレスの練習方法① ドリブル1対2 pic.twitter.com/3x6MO9CvD6
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プレスディフェンスの練習、ドリブル1対2 pic.twitter.com/P71KYdkOLa
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まずはこれをたくさんやりましょう。
次は2対3。
ダブルチームから出されるパスをスティールする練習です。
プレスの練習方法② 2対3 pic.twitter.com/MWjbjr7X7L
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この練習で一番ダメなのが、真ん中にパスをつながれること。
プレスディフェンスで、コートの真ん中にパスされることはNGなのです。
ここは強調しましょう。
プレスの練習方法② 2対3
練習のポイント pic.twitter.com/jbw0v2cM5x— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 26, 2023
あと2つ教えておきたいことがあります。
1つは、スティールを狙うコツ。
ちょっと空けておいて、わざとパスさせる。
この感覚を選手に身につけさせたいです。
プレスディフェンスのコツ。 pic.twitter.com/PbkDhueh8J
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もう1つは、ダブルチームの感覚です。
- まだドリブルをついてないときは、ルーズに
- ドリブルをついたら、タイトに
- ドリブルが止まったら、べったり
という間合いを教えましょう。
ダブルチームにも2種類ある pic.twitter.com/1ya2cItJpp
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練習の最終段階は、ゲーム形式です。
その手前に「4対5」をやりましょう。
ディフェンスが成功体験を得やすいので、おすすめです。
プレスの練習方法② 4対5 pic.twitter.com/tXq7AczjO3
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プレスは必ず練習しよう
プレスは戦術的に優れています。
試合の駆け引きには欠かせません。
格上の相手に勝つには、プレスが必須になりますし、
後半で負けているゲームをひっくり返すのも、プレスです。
練習としても脚力向上に優れています。
すべてのチームはプレスを必ず練習しましょう。
そして、選手がプレスを理解しやすくなる合言葉。それが
すべてのプレスは2-2-1になる
です。
あなたのお役に立てばうれしいです。
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ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
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