こんにちは、三原です。
オフェンスをする上で、「アドバンテージ」という言葉を絶対に覚えておくべきです。
アドバンテージは、オフェンスの方が有利な状況って意味で、具体的には「クローズアウト」を作るってことです。
オフェンスの状況判断は4つに分けて考えましょう。
1️⃣ディスアドバンテージ
トラップされてる
2️⃣ニュートラル
1対1
3️⃣スモールアドバンテージ
1つのクローズアウト
4️⃣ビッグアドバンテージ
連続クローズアウト動画のような4️⃣ビッグアドバンテージを作るのが理想的なオフェンスです。 pic.twitter.com/ANOXhOzTNA
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 25, 2020
ただ攻めるのではなくて、
という気持ちでオフェンスするかどうか。それだけでプレイがガラッと変わります。
アドバンテージについて、いっしょに詳しく考えていきましょう。
YouTubeでも解説しています。
音声だけでも理解できると思いますので、とりあえず聞き流しだけでもどうぞ。
現代バスケは「クローズアウト」を発生させろ
クローズアウトは、ディフェンスを「後追い状態」にするってことです。
現代のバスケにおいて「クローズアウトを発生させる」が最も重要です。
・リングに攻める
・ディフェンスが収縮
・クローズアウトが発生という理論。このためには広いスペーシングが大切、という「ドリブルドライブモーション」はこの上なく説得力がある。過去のわたしに教えてあげたい🏀 pic.twitter.com/I3u3KqZB3T
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 19, 2020
ディフェンスって、左右の動きには強いんですよね。
ドリブルから始めて、左右にフェイントかけても、あんまり抜けません。
たとえば、こんな感じ。
ところが、これが左右じゃなくて、前後になると、とてもかんたんに抜けます。
この前後の状態をクローズアウトって言い、クローズアウトを作れば、かんたんに1対1で抜けるよって話です。
クローズアウトは
・オフェンスにとって最高の状況
・オフェンスは絶対に攻め切るチャンス
・ディフェンスにとって危機的状況
・ディフェンスは絶対に止める場面なので、攻守ともに練習すべきです。
こんなドリルで意識づけをしてから5対5すると、うまくなりますよ。pic.twitter.com/mNYUMuAtLR— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) July 18, 2020
1回のオフェンスで2回クローズアウトを作る
そして、ここからがさらに重要なんですが、1回のオフェンスで、2回以上のクローズアウトを発生させましょう。
この、クローズアウトを何回もさせてる状態を「アドバンテージ」って言います。オフェンスがとっても有利な状況ですね。
下のツイートでは、レイカーズのディフェンスに注目しましょう。
ほら、何度もクローズアウトさせられてるでしょ?これがアドバンテージです。
現代バスケの目的は「クローズアウトを発生させる」ことです。
1️⃣ズレをつくる
2️⃣ゴールにアタック
3️⃣まわりはスペーシングこの3つがそろえば、クローズアウトが発生です。ディフェンスは後追いになり、オフェンスは楽になる。どんな戦術も、結局はこれがすべて。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 7, 2021
スペーシングが超重要
アドバンテージ状態を保つには、周りの味方がどこにいるかも重要です。
要は「スペーシング」ってやつです。
一般的には
- コーナー
- ウイング
- スロット(ガードポジション)
- ボールと逆サイドのポスト
などに大きく広がってあげることですね。
ドリブルドライブモーションは、この理論が完璧で、現代バスケの最高傑作と言われています。
現代バスケの目的は「クローズアウトを発生させる」ことです。
1️⃣ズレをつくる
2️⃣ゴールにアタック
3️⃣まわりはスペーシングこの3つがそろえば、クローズアウトが発生です。ディフェンスは後追いになり、オフェンスは楽になる。どんな戦術も、結局はこれがすべて。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 7, 2021
ボールを持つのは0.5秒
スペーシングのイメージとしては、こんな感じです。
まず1がバーンとドライブしますよね。とりゃ。
それに対してX2がカバーします。
そうしないとレイアップされちゃいますからね。
すると、2がコーナーでノーマークです。
このとき、2がコーナーにいないで変に動いちゃったりすると、パスが出せないんですよね。これがスペーシングなんです。
で、2がコーナーからシュートしようとして、X3がクローズアウトしてきたら、すぐに3にパスを出す。
こうすると、どんどんクローズアウトが発生させられます。
大事なのは、スペーシング。
そして、ボールを持った人の判断です。
ボールを持った人は0.5秒以内に
- シュートするか
- ドライブするか
- パスするか
それを判断しましょう。
わたしのチームでのナイスプレイはこちら。
ナイスボールムーブメント!人とボールが動くバスケは見ててやってて楽しいから、大好きです。 pic.twitter.com/FlMO1cOmmp
— 安田学園高校バスケットボール部 (@yasudabasket) April 13, 2021
練習はアドバンテージドリルがおすすめ
最後に、アドバンテージの感覚を覚えるためのドリルを紹介します。
はじめから抜けてる状態でスタートする「アドバンテージドリル」がおすすめです。
アドバンテージを作り、それを維持できるのがよいオフェンスのコツです。だから一度ディフェンスを抜いたら、追いつかれちゃいけない。この感覚を身につけるには、あえてディフェンスが負けてる状態から始めるドリルが良い。最初からふつうの対人は抜くのが難しいからです。pic.twitter.com/XVIWcmxgIt
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 4, 2020
バスケではアドバンテージをつくることが大切です
・ディフェンスを抜いた
・カバーが来る
・味方がノーマーク
・パスをさばく
という一連の流れをアドバンテージといいます。あえてオフェンスが勝ってる状態から練習をはじめて判断力を高めましょう。
pic.twitter.com/IS0UPoRmlA— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 13, 2020
これは1対2ですが、同じように3対3、4対4をやることもできます。
けっこうたくさんのチームがやっている印象です。
こちらは、わたしのチーム・安田学園での練習風景です。
いい練習してますねww
4対3クローズアウトゲーム
🏀オフェンス数的優位
🏀20秒間
🏀ペイントアタック4回目標
どんなオフェンス戦術も目的は「クローズアウトを発生させる」ですから、この練習で感覚を養うのはとても有効です。シュートの成否より、中身を理解するための練習として、おすすめのドリルです。 pic.twitter.com/O2NEzVAast— 安田学園高校バスケットボール部 (@yasudabasket) September 24, 2021
ということで、ぜひあなたのチームにも
という気持ちを根付かせてくださいね!
ありがとうございました。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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