こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

高校2年生の選手から、こんな相談をいただきました。

「チームの雰囲気がよくありません。センターの選手を中心に攻める方針ですが、なかなかうまくいかず、2年生の中でも愚痴が出ています。キャプテン的な立場として、新人戦に向けてチームの雰囲気をよくしたいです」

高校生でありながら、本気でチームをよくしたいと思って悩んでいる。その気持ちは本当にすばらしいと思います。

ただ、こういうときこそ気をつけたいことがあります。

「誰かのせい」にしない

まず1番大事なのは、センターの選手に矢印を向けないことです。

「あいつがミスするから」
「あいつばかりボールをもらっているから」

そういう空気になってしまうと、チームは簡単に崩れてしまいます。

特に大きな選手は、成長に時間がかかることがあります。

今はミスが多く、頼りなく見える選手でも、使い続けていくことで3年生になったときに大きく伸びることがあります。

だから選手にも、チームメイトにも、そして指導者にも忍耐が必要です。

「お前のせいだ」ではなく、

「この選手も含めて、どうすればみんなでよくなれるか」

そういう雰囲気をつくることが、チームを立て直す最初の1歩だとわたしは思います。

チームの約束ごとをはっきりさせる

もう1つ感じたのは、オフェンスの約束ごとが少し曖昧なのではないか、ということです。

「センターにボールを入れる」

ここまでは決まっていても、

  • 入れた後に周りはどう動くのか
  • センターが攻められなければどうするのか
  • どこを第2、第3の狙いにするのか

ここが決まっていなければ、選手は迷います。

これは本来、監督やコーチが整理する部分です。

わたしはチームオフェンスを役者の「台本」にたとえることがあります。

台本だけを読んでいてもいい芝居にはなりませんが、台本がまったくない状態で「自由にやって」と言われても困ります。

チームとしてやるべきことを示し、その中で選手が自分の持ち味を発揮する。

この両立が必要です。

だからキャプテンとしてできることがあるとすれば、仲間だけで愚痴を言うのではなく、

「先生、センターに入れた後は、チームとしてどう攻めるのがいいでしょうか」

と相談してみることだと思います。

センターを「得点役」だけにしない

具体的なオフェンスとして、わたしなら3つ考えます。

1. アーリーオフェンスを増やす

セットしてから苦しい1対1をするのではなく、相手が戻る前に走って攻める。

特にセンターの選手が毎回ゴール下まで全力で走るだけでも、得点のチャンスは増えます。

2. ポストに入れた後、バックドアカットする

センターが自分で得点を取るだけでなく、パスの中継役になる。

ポストにボールが入るとディフェンスは収縮します。その瞬間に周りの選手がゴールへ切れ込めば、新しいチャンスが生まれます。

3. 周りの4人がポジションチェンジする

スプリットやフレアなどを使い、センターにボールを入れたら、周りの4人も動き続けます。

入れ替わったり、スクリーンをかけたりする。

そうすれば、

「センターの選手が決めるか、ミスするか」

というオフェンスではなくなります。

みんなでボールをシェアし、みんなが得点に関わるバスケットになります。

チームの雰囲気が悪くなったとき、誰かを責めても、なかなか前には進みません。

「誰が悪いのか」ではなく、

  • わたしたちの約束ごとは明確か
  • みんなが関われる仕組みになっているか

ここに目を向けてみてください。

キャプテン1人ですべてを解決する必要はありません。

でも、愚痴を言う方向ではなく、先生や仲間と「どうすればよくなるか」を話し始める。

その1歩は、キャプテンだからこそできることだと思います。

応援しています。頑張ってください。


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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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