2026年バスケ戦術

セットオフェンス8選。選手の得意技を消さない形の選び方

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

セットオフェンスを選ぶとき、流行っている形や強豪チームが使っている形を、そのまま取り入れたくなることがあります。

しかし、セットオフェンスに絶対的な正解はありません。

大切なのは、目の前にいる選手の得意技が生きる形を選ぶことです。

まず確認したいのは、次の3つです。

  • インサイドでプレイできる選手がいるか
  • アウトサイドシュートが得意な選手がいるか
  • 身体接触を好む選手が多いか

この3つを見れば、自分たちに合うセットオフェンスはかなり絞られます。

 

図はこちら

 

この投稿をInstagramで見る

 

三原学(@coach_manabu)がシェアした投稿

バランスの良い3アウト2イン

1.ノーマル3アウト2イン

アウトサイドに3人、インサイドに2人を置く、昔から使われている基本的な形です。

インサイドに常に人がいるため、ゴールに近い場所で得点しやすく、オフェンスリバウンドにも入りやすい形です。

さらに、アウトサイドの選手同士の間隔が広いため、ウイングからの1対1もしやすくなります。

中も外もバランスよく選手がいるチームには、最もおすすめしやすい形です。

ただし、インサイドの選手が動かずに立っていると、アウトサイドの選手がドライブするスペースを消してしまいます。

インサイドのスクリーンやカットなど、オフボールの動きを教えることが必要です。

2.ホーンズ

トップにガード、両コーナーにシューター、左右のエルボーに2人のビッグマンを置きます。

牛の角のような形に見えることから、ホーンズと呼ばれています。

オンボールスクリーン、オフボールスクリーン、ピンダウンなど、多彩な形からオフェンスを始められるのが特徴です。

ガード、シューター、ビッグマンの役割が明確なチームに向いています。

ただし、決められた配置を作り直す時間が必要です。

速攻の流れからそのまま攻めるというより、落ち着いたハーフコートオフェンスになりやすい形です。

3.1-4ハイ

4人がフリースローライン付近に並び、ゴール下を広く空けます。

バックドアカットやカッティングを生かしやすく、ディフェンスがヘルプポジションに立ちにくいことが特徴です。

インサイドの選手に圧倒的な高さや身体の強さがなくても、パスやスクリーンが得意なら、アシスト役として生かすことができます。

一方で、ゴール下に人が少ないため、オフェンスリバウンドには入りにくくなります。

また、カッティングが起きなければ、外側だけでパスが回るオフェンスになりがちです。

アウトサイドを生かす4アウトと5アウト

4.ノーマル4アウト1イン

アウトサイドに4人、インサイドに1人を置く形です。

圧倒的なインサイドプレイヤーがいるなら、その選手にゴール下のスペースを大きく与えることができます。

また、4番の選手を外に広げ、ハイローやオンボールスクリーンに参加させることもできます。

アウトサイドの選手同士の距離が近いため、パスを回しやすく、多彩なオフェンスを作れることが特徴です。

反面、外側でパスミスをすると、そのまま逆速攻を受けやすくなります。

インサイドにいる選手が1人なので、オフェンスリバウンドの人数が少なくなりやすいことも弱点です。

5.2-3ハイ

2人のガード、2人のウイング、ハイポストに1人を置き、ゴール下を空けます。

相手のビッグマンをゴール下から引き出したいときに効果的です。

ハイポストの選手が、パスやスクリーンで献身的に働けるチームにも向いています。

身体の強さや高さでは勝負できなくても、ボールをつないだり、何度もスクリーンをかけたりできる選手を生かしやすい形です。

ただし、インサイドに人がほとんどいないため、アウトサイドシュートが入らないと得点が伸びません。

ファウルをもらいながら、しつこくゴール下を攻める形にもなりにくいでしょう。

6.5アウト

5人全員が3ポイントラインの外に立ち、ペイントエリアを広く空けます。

全員が同じような役割でプレイできるため、ポジションがまだ決まっていない育成年代に向いています。

逆に、全員がガード、フォワード、センターの役割をこなせる上級者のチームにも使えます。

初心者にも上級者にも、それぞれ違った目的で使える形です。

パスとカットを中心にするなら5角形の配置、ドライブを中心にするなら2ガードの配置が向いています。

ただし、アウトサイドの選手同士の距離が近いため、止まった状態から1対1をすると、味方についているディフェンスに助けられてしまいます。

カッティングやポジションチェンジを続け、ドライブするためのギャップを作る必要があります。

特徴を強く出すトライアングルとボックス

7.トライアングル

インサイドに3人を置き、三角形を作るセットです。

最大の特徴は、オフェンスリバウンドに入りやすいことです。

スピードはなくても、身長や身体の強さがあるチームに向いています。

連続スクリーンを使って何度もインサイドへボールを入れ、ポストプレイ、リバウンド、ファウルを狙います。

アウトサイドの選手は、パスを入れる力と、戻ってきたボールをシュートする力があれば役割を果たせます。

一方で、ペイント内が狭くなるため、ドライブが得意な選手の良さは消えやすくなります。

メインオフェンスとして使わなくても、ポストへのパスやオフェンスリバウンドを練習する形として効果的です。

8.ボックス

4人がゴール付近に四角形を作り、外側に1人を置く、かなり偏った形です。

狭い場所にディフェンスを集め、連続スクリーンで狙った選手を空けます。

タイムアウト明けや、エンドライン、サイドラインからのスローインで特に使いやすいセットです。

長い時間をかけて攻め続けるメインオフェンスというより、1本のシュートを確実に作りたい場面に向いています。

特定のシューターやインサイドプレイヤーにボールを持たせたいときに有効です。

ただし、コートを狭く使うため、ドライブするスペースはほとんどありません。

8つのセットオフェンス比較一覧

1.ノーマル3アウト2イン

向いているチーム

  • インサイドとアウトサイドに選手がバランスよくいる
  • ウイングの1対1を生かしたい
  • オフェンスリバウンドを重視したい

弱点

  • インサイドの選手が動かないと、ドライブの邪魔になりやすい
  • インサイドとアウトサイドの連携が必要になる

2.ホーンズ

向いているチーム

  • 優れたガードがいる
  • コーナーにシューターがいる
  • スクリーンを使えるビッグマンが2人いる
  • 選手の役割を明確にしたい

弱点

  • 配置を作るまでに時間がかかる
  • 速攻から連続して攻めにくい
  • ハーフコート中心のゆっくりした展開になりやすい

3.1-4ハイ

向いているチーム

  • バックドアやカッティングを使いたい
  • パスやスクリーンが得意なインサイド選手がいる
  • ゴール下を広く空けたい
  • 相手のヘルプディフェンスを動かしたい

弱点

  • オフェンスリバウンドに入りにくい
  • 外側だけでパスが回りやすい
  • カットが起きないと得点につながりにくい

4.ノーマル4アウト1イン

向いているチーム

  • 圧倒的なインサイドプレイヤーが1人いる
  • アウトサイドからパスを回したい
  • ハイローやピックプレイを使いたい
  • 外と中の役割をはっきりさせたい

弱点

  • 外側でのミスが逆速攻につながりやすい
  • オフェンスリバウンドの人数が少なくなりやすい
  • アウトサイドだけでボールが回ることがある

5.2-3ハイ

向いているチーム

  • 相手のビッグマンをゴール下から引き出したい
  • 献身的なスクリーナーやパッサーがいる
  • アウトサイドシュートが得意
  • 身体接触よりもパスやカットを生かしたい

弱点

  • アウトサイドシュートが入らないと得点が伸びない
  • オフェンスリバウンドに入りにくい
  • ファウルをもらう攻めが少なくなりやすい

6.5アウト

向いているチーム

  • 全員に同じ経験をさせたい育成年代
  • 全員がドリブル、パス、シュートをできる
  • カットやドライブを中心に攻めたい
  • ポジションに縛られずプレイしたい

弱点

  • 動きが止まると、1対1のスペースがなくなる
  • アウトサイドシュートが入らないと苦しくなる
  • オフェンスリバウンドに入りにくい

7.トライアングル

向いているチーム

  • 身長や身体の強さがある
  • インサイドで何度も勝負したい
  • オフェンスリバウンドとファウルを重視したい
  • 外と中の役割を明確にしたい

弱点

  • ドライブのスペースが少ない
  • アウトサイド選手の得意技を生かしにくい
  • インサイドに強さがなければ機能しにくい

8.ボックス

向いているチーム

  • タイムアウト明けに狙ったシュートを作りたい
  • スローインから連続スクリーンを使いたい
  • 特定のシューターやインサイド選手を空けたい
  • 短い時間で明確なプレイを実行したい

弱点

  • 長時間使うメインオフェンスには向きにくい
  • ドライブできるスペースがほとんどない
  • 動きが読まれると守られやすい

セットオフェンスは選手を生かすためにある

セットオフェンスを選ぶときに考えたいのは、「どれが最新か」ではありません。

誰にシュートを打たせたいのか。

誰に身体を張ってもらいたいのか。

誰のドライブやパスを生かしたいのか。

そこから逆算して形を選んでください。

戦術が個人の邪魔をしてはいけません。

選手をセットにはめるのではなく、選手の得意技を出しやすくするためにセットを使う。

それが、オフェンスを選ぶときの基本だと、わたしは考えています。

 

===

最後までお読みくださり感謝しています。無料メルマガはこちらです。2日に1回、コーチングについてのアドバイスをお届けします
https://my78p.com/p/r/UFu5h7sW

ここまで読んだら「声のメルマガ」Voicyをどうぞ。ブログとは別内容のラジオをほぼ毎日更新しています。
https://voicy.jp/channel/4018

ありがとうございました。それでは、また。

安田学園高校バスケ部に見学、体験に来ませんか?

安田学園高校バスケ部に見学、体験に来ませんか?

  • 受験を考えている中学生
  • その保護者の方
  • 部活をがんばりたい指導者の方

ぜひ一度下のリンクから案内ページ見てみてください

https://coach-mm.com/yasuda

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ