2026年バスケ戦術

教えればすぐ変わる。「知らないだけ」のバスケ基礎技術10選

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

バスケットボールは「習慣のスポーツ」です。

頭ではわかっていても、体が勝手に動くようになるまで、何度も反復しなければいけない。これは避けられません。

だから指導者には、我慢強くくり返し教える姿勢が必要です。

一方で、試合を見ていると、

「これ、一言教えてあげればすぐ変わるのにな」

と思うことも結構あります。

能力がないのではなく、単純に「知らないだけ」。

今回は、そんな教えればすぐできる基礎技術を10個紹介します。

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スローインとリバウンドは「立つ場所」で変わる

まず1つ目は、スローインのパッサーはオーバーヘッドに構えることです。

審判からボールを受けたまま、お腹の前に持っていると、パスの選択肢が下方向に限定されます。

最初に頭の上へ構える。

これだけで、出せるパスの範囲が広がります。

2つ目は、スローインはラインから離れることです。

ラインぎりぎりに立つと、目の前のディフェンスとの距離が近くなります。後ろに下がれば、その分だけ視野もパスコースも広がります。

3つ目は、フリースローのディフェンスリバウンドでは、相手側に寄って立つこと。

自分の隣にいるオフェンス側へ、できるだけ寄って立ちます。足をそろえておき、シュートが放たれた瞬間に1歩入れる。

これだけでボックスアウトがしやすくなります。

4つ目はその逆で、オフェンスリバウンドは反対側を目指すことです。

真正面からボックスアウトを押し込むより、クロスするように逆サイドへ動く。

これも知っているだけで、リバウンドへの入り方が変わります。

プレスは「もらう場所」と「逃げ道」を教える

5つ目は、プレスされたらフリースローラインより上でボールを受けることです。

スローインする選手に近づけば、確かにパスはもらいやすいです。

でも、もらった後に挟まれやすい。

だから少し我慢して、フリースローラインの延長より前で受ける。

スローインのパスが長くなれば、それだけプレスを突破しやすくなります。

6つ目は、シュート成功後のスローインでは、スローアーがエンドライン沿いに動けることです。

これもルールを知らなければ使えません。

止まってパスする必要はありません。動いてディフェンスをずらしてからパスを出せます。

7つ目は、プレスされたらスローインした選手が後ろに残ること。

わたしは「マイナスの位置」と呼んでいます。

最初のパスを受けた選手が止められても、後ろに1人いればボールを戻せる。そこから逆へ展開できます。

ところが、プレスに苦しんでいるチームほど、スローインした選手が慌てて前へ走ってしまいます。

これは本当にもったいないです。

わたし自身も、安田学園の選手たちがパニックになって前へ行ってしまったときには、「いなくなるなよ」と声をかけることがあります。

こういうものこそ、指導者があらかじめ一言伝えておくだけで変わります。

シュートとボールキープも「知っているか」で差が出る

8つ目は、バックボードを使う場所を知ることです。

ゴールに近い距離や、リングに対して45度付近は、バンクシュートが使いやすい場所です。

速攻で少し距離のあるシュートを打つときも、バックボードを使えば確率を上げやすいですし、リバウンドの跳ね方も予測しやすくなります。

9つ目は、ボールを持ったらスイングすることです。

お腹の前にボールを置いたまま体だけ向きを変えると、ディフェンスに触られやすいです。

フロントターンやリバースターンで足を踏み換えながら、ボールは体の下、または上を通す。

相手の手を払うように、強くスイングする。

これも教えれば、すぐ実践できます。

そして10個目が、シュートフェイクです。

わたしは、シュートフェイクは最も忘れられている技術の1つだと思っています。

ディフェンスが1番嫌なのはシュートです。

だからこそ「打つぞ」と見せるフェイントが1番効く。

シュートフェイクからステップインしてもいいし、ドリブルしてもいい。相手を跳ばせてファウルをもらうこともできます。

安田学園でも、

「もっとフェイントをかけろよ」

と、わたしは練習中によく言います。

技術には、時間をかけて身につけるものがあります。

でも同時に、

「知らなかっただけ」
「一言教われば、すぐできる」

というものもあります。

選手ができないとき、すぐに「もっと練習しろ」で終わらせるのではなく、

「この子は、そもそも知っているかな?」

と考えてみる。

指導者の一言で、明日のプレーが変わることは結構あります。

わたし自身も、細かいところを省かず、伝え続けたいと思っています。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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