こんにちは、三原です。
わたしは3月ばかりは、NCAAトーナメントに夢中になります。
ふだんはNBAが好きなのですが、やっぱりこのときばかりはマーチマッドネスですよ。
アメリカの大学バスケ🏀NCAAは
・マーチマッドネス(March Madness)=大会名
・ファースト4(First Four)=初日の4試合
・スイート16(Sweet Sixteen)=ベスト4
・エリート8(Elite Eight)=ベスト8
・ファイナル4(First Four)=準決勝という呼び名。頭文字がそろってるセンスが好き
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 18, 2022
アメリカの大学で全米1位を決める白熱のトーナメントです。
数々の名勝負が今年もありました。
そんなNCAAトーナメントからわたしが学んだことを、この記事ではまとめていきます。
高校バスケ指導者19年目になるわたしが、NCAAの試合からひもとくバスケの本質です。
あなたが指導者なら、きっとたくさんのヒントになるはずです。
ぜひ最後までお読みください!
バスケの大学・ラジオ局でお話ししたYouTubeリンクが貼ってあるので、ぜひ聞き流しでどうぞ!
見逃すな マーチマッドネス
NCAAは「戦術の流行」が発信されるところです。
同時に「古き良き伝統」も見ることができます。
最新の流行がNBAで見られるのに対して、いろんな戦術が見られるNCAAはおもしろいよ、というお話です。
こちらの記事もぜひどうぞ。
トーナメントは悪いのか?
NCAAは1発勝負のトーナメント。
見てておもしろいけど、トーナメントは本当にいいのか?というお話です。
結局、最後はシュートだよね
この大会、セイントピーターズ大学の躍進が光りました!
第15シードのセイントピーターズ大学が第2シードのケンタッキー大学を破るアップセット
pic.twitter.com/F1jS2BiNo3— yoyo (@yoyo0321153230) March 18, 2022
これを見て「やっぱり最後はシュートを決める力が大事だよね」というシンプルな結論を語っています。
シュートをうまくする方法
それに関連して、シュートが上達する方法を3回放送しました。
今日からすぐ使えるノウハウをお伝えしています。
負けた瞬間に見える人間の器
ヘッドコーチの人間的な器が大きい、という話です。
負けた後のいさぎよさ、お互いをたたえる光景。
これに感銘を受けますね。
負けたテネシーの選手を全力で讃える、ミシガンのヘッドコーチ、ジュワンハワード。試合の相手は敵ではなく、パートナーだってことですね。そして試合が終わればノーサイド。 https://t.co/GJ0u3G1zfz
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 20, 2022
大事な試合は60点台
「大事な試合は、ほとんど60点台」
わたしはそう思っています。
つまり、ほとんどがハーフの5対5。
ここ一番の試合で、速攻なんかそんなに出ません。
だから練習では、ハーフの5対5を大切にしよう、というお話です。
このツイートのようなスクリーンプレイを、くり返し練習すべきです。
セイントピーターズのホイールオフェンス。3アウト2インで、インサイドの2人がスクリーナーになり、アウトサイドの3人が車輪のようにぐるぐる回る。スクリーンがかかればノーマーク🏀
pic.twitter.com/PuUJKkzkfC— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 31, 2022
誰にでも勝つチャンスはある理由
戦略とは「戦いを略する」ことです。
弱いところを隠す。
そして、強みをチャンスにぶつける。
これさえできれば、誰にでも勝つチャンスはあるというお話です。
こちらの記事にも詳しく書いています。
先生は選手にからかわれるくらいでちょうどいい
良い雰囲気のチームは、人間関係でわかります。
ヘッドコーチは、威厳を持ち、尊敬されるべきです。
一方で、人間的な親しみも絶対に必要。
ノースカロライナ大のヘッドコーチ、ヒューバートデイビスのインタビュー中に涙したとき、選手がうしろで笑っています。
この感じ、好きだなあ。
勝って、選手が笑い、コーチが泣く。最高ですね。
ノースカロライナが「ワン・ファミリー」なのがよくわかる。
ノースカロライナ大学、ファイナル4進出。就任1年目のヒューバートデイビスは、相当なプレッシャーだったはず。今年のマーチマッドネスはいつも以上に見どころが多く、おもしろいです https://t.co/YJ32NxXuQf
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 28, 2022
練習ドリルをつくるたった1つのコツ
これはメルマガの読者さんからいただいた質問に答えるコーナーです。
結論は「戦術からの逆算」でドリルをつくろう、というお話。
メルマガがまだの人は、こちらからぜひどうぞ!
選手がミスをする原因とは?
この2つの回も、メルマガの質問に答えました。
選手が判断力を身につけるには、コーチの頭の中が明確になること。
コーチの頭の中が明確なほど、選手も迷いなくプレイできます。
下のツイートのように、きれいなスクリーンプレイができるようになりたいですね。
デュークのATO。最近はピックやドリブルが多い戦術ですが、要所でオフボールのダウンスクリーンを決めるのが、コーチKの好みのプレイ🏀
pic.twitter.com/ZhtG831iWQ— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 27, 2022
スクリーンは自分がノーマークになるためにかけろ
スクリーンの歴史=バスケの歴史。
わたしはそう考えています。
そして、多くのスクリーンプレイが見られるNCAA。
スクリーンは「味方をノーマークにしてあげる」ことだと思っていませんか?
でも、ちがいます。
その本質は「自分をノーマークにするつもりで」かけることです。
このツイートのように、スクリーナーにチャンスが生まれるものです。
デューク大学のエレベータースリップ。エレベーターのスクリーンはシューターのためにかけるものですが、意外とスリップもできます。スリップ狙いなら、フリースローラインの一歩上でスクリーンをセットするのがコツ。
pic.twitter.com/WIixdvAU9w— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2022
コーチKの引退について思うこと
わたしの大好きなデューク大学のコーチKが、引退しました。
圧倒的なバスケの知識と、人間的な器をかねそなえた、最高のコーチ。
その魅力を語りました。
コーチKの功績はこちらの通り。
🐐 5 national titles
🐐 1,170 wins (most all-time)
🐐 12 Final Fours (tied for most all-time)
🐐 15 ACC Tourney titles (most all-time)
🐐 97 NCAA Tourney wins (most all-time)
🐐 126 weeks ranked No. 1 (most all-time) pic.twitter.com/Rcfr1rSpSR
— Duke Men’s Basketball (@DukeMBB) June 3, 2021
すごすぎて笑うしかないくらい勝ったコーチです。
でも、最も有名なフレーズがこちらですね。
これにはしびれました。
絶対に勝利数を目標にしてはなりません。絶対に!むしろ、チームとして一丸になってプレイすることを中心に据えた目標を立ててください。そうすることで、あなたたちは毎試合勝てるようになるのです。(『ハートで率いる』より) pic.twitter.com/LZg0Wmh4HE
— コーチK (@GOLDSTANDARDjp) October 5, 2014
チームは「維持=衰退」
決勝はカンザス大とノースカロライナ大に決まりました。
どちらも、超がつくほどの伝統校です。
伝統校なら「うちのチームはこれ!」みたいな戦術があってもよさそうなものですが、驚くほど毎年進化しています。
もちろん、一貫した哲学はあります。
でも、常に新しいものを追求している。
これが強さの秘訣です。
伝統を受け継ぎつつ、いつも新しいことを採り入れよう。というお話です。
勝負はゴール下にある
大接戦の決勝は、カンザス大学の優勝で幕を閉じました。
勝負はゴール下。
ピックはゴーストで、本当の狙いはハイローポスト。カンザス大が優勝をたぐりよせた得意のパワープレーがこれでした。
pic.twitter.com/JCMdgq2TFM— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 5, 2022
カンザスは昔からゴール下のポストプレイにこだわった戦術で有名です。
前の放送にあるように、常に新しいものと伝統を融合させていますが、「勝負はゴール下」という哲学は守られていました。
大事な試合ほど、ペイントエリアの争いが大事。
そんな本質を語った回です。
ラジオ局は毎日更新!
ありがとうございました。
バスケの大学・ラジオ局は、毎日放送してます。
YouTubeで聞くことができますから、ぜひ一度聞いてみてください。
歩きながら、作業しながら。
倍速再生で、バスケの学びをぜひどうぞ!
毎朝YouTubeで「バスケの大学・ラジオ局」やってます。指導者の学びになる話を約10分くらいの音声で毎日更新。熱心で忙しいあなたが、ながら聞きでバスケの学びができるように作ってます。内容には自信があるので、ぜひお聞きください😊🏀👍https://t.co/W0SihKjYLo
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) November 29, 2021
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。