こんにちは、三原です。
ディフェンスを指導するとき、選手に「プレッシャーをかけろ」とよく言います。
選手の皆さんはコーチに「プレッシャーをかけろ」と言われたことがありますよね。
しかし、このプレッシャーとは何かについて、正しく理解しているでしょうか?
実体がないだけに、実はとらえにくいのが「プレッシャー」という言葉だと思います。
今回は私が思うプレッシャーの定義をお伝えします。
そもそも、ディフェンスの目的は何でしょうか?
究極的には、「ボールを取ること」です。
しかし、ここで考えなければいけないことは、「取りに行って何回取れるか?」ということです。
相手がドリブルをしていて、ボールを取りに行ったとしましょう。
3回行って、1回取れますか?
バスケットボールをプレイしたことのある人ならわかると思いますが、3回に1回も取れません。
無理にとりに行けば、逆に抜かれてしまうことが多いはずです。
仮に3回に1回取れたとしたら、それはすごい高確率ですが、それにしても「2回は取れない」わけです。
つまり「ボールを取ること」が目的ですが、手段は「ボールを取りに行くこと」だけではない、ということを理解しましょう。
それでは、他にどういう手段があるのか?
それは「ミスをさせる」ことです。
例えば、
- シュートを外させる。
- トラベリングやダブルドリブルなどをさせる。
- ドリブルやパスに失敗させる。
- ラインを踏ませる。
- 3秒や5秒のバイオレーションを取る。
- チャージングを取る。
このようにいろいろあります。
そしてこれらのことは、「しつこく」ディフェンスすれば、可能です。
ボールは取れなくても、ミスをさせやすくすることは、意外と簡単です。
しつこくディフェンスすれば、必ずミスしやすくなりますから。
そして、しつこくディフェンスしている結果として、何度か直接ボールが取れるかもしれません。
なので、ディフェンスで大事なことは、取りに行くことだけでなく、
ミスさせるために「しつこく」する
ということです。
しつこくすれば、相手からすると、どのような気持ちになるでしょうか?
きっと「イライラ」したり、欲求不満が募るでしょう。
例えば、3点シュートが得意な選手がいたとします。
その選手のボールを取ろうとしても、なかなか取れません。逆に抜かれます。
結果的に、その選手には気分よくシュートされてしまいます。
それに対して、ボールをまず持たせないようにしつこくディナイして、
シュートされるにしても必ず手をあげる。
このようにしつこくすれば、絶対にシュートの本数は減らせますし、確率も下げられます。
こうなると、いつも通りの感じでシュートが打てないものですから、イライラします。
もっとボールをよこせ!と無理なプレイが増えるかもしれません。
1本のシュートにムキになって、シュートフォームが崩れるかもしれません。
こうなった状態、つまり相手を「イライラさせる」という状態を、私は「プレッシャーをかける」と呼んでいます。
毎回ボールを取れなくても、毎回プレッシャーをかけることはできます。
しつこく、できることを続けるのです。
そのうちに相手にはイライラが募り、ミスが増えます。
これがプレッシャーです。
反対に、ディフェンスにとって最もダメなのは何か。それは、
ボールが取れそうにないから、あきらめる。
これは最悪です。
プレッシャーが一気に消えてしまい、相手の気分を楽にさせます。
- 間に合いそうになくても、シュートには手をあげましょう
- 抜かれても、ついて行きましょう
- ミスをしたら、必ず戻りましょう
このようなことを継続するのは、精神的にも肉体的にも大変ですが、
これをチームに根づかせない限り、強いチームにはなりません。
指導者の大切な仕事になります。
また選手の立場として考えれば、いつでもしつこくディフェンスできる精神力と体力があるならば、
絶対にチームに貢献できる選手です。
コーチからすれば、試合に使いたくなる選手です。
相手からすれば、「あいつと、あのチームとは2度と試合したくない」と思わるようなディフェンスを目指してください。
すべてのシュートをブロックすることはできません。
ですが、すべてのシュートに手をあげることはできます。
この違いを腑に落とせたら、チームは絶対に強くなります。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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