こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
わたしは現在、東京の安田学園で高校生の男子バスケ部を教えています。
指導者として大事にしているのは、生徒主体の「ボトムアップ理論」です。
- みんなが主役
- みんなで成長
- いきいきした組織
をモットーに、令和時代の部活動モデル校を目指しています。
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さて、今回の動画はこちらです。
この記事をお読みのあなたは、きっとバスケットボールの指導者ですね。
そして「トランジション」について悩みをお持ちのことでしょう。
- 速攻が出ない
- 速く走るとミスが増えてしまう
- 強い相手に走られて負けてしまう
バスケットボールの試合には流れがあります。
その流れを理解しないと、いくら速く走ってもバスケット的な走りになりません。
この記事を読めば、その流れを理解することができます。
ぜひ最後までお読みください。
バスケは混ざり、切り替わるスポーツ
トランジションは、バスケットボール最大の特徴です。
先日、こんなツイートをしました。
【バスケ 試合の「流れ」】
①ハーフのディフェンス(守る)
②トランジションのオフェンス(運ぶ)
③ハーフのオフェンス(攻める)
④トランジションのディフェンス(戻る)
この4つがぐるぐる回ってます。バスケは常に切り替えが多く、味方も相手も混ざるのが特徴。競技を知ることが上達の第1歩 pic.twitter.com/WKcdfzJV8O— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
このように、4つの局面が絶えずぐるぐる回っている。
それがバスケットボールなのです。
つまり、4つの切り替え(トランジション)を制する者が勝負を制する。
そういっても過言ではありません。
5つのゲームモデル
- ハーフのディフェンス(守る)
- トランジションのオフェンス(運ぶ)
- ハーフのオフェンス(攻める)
- トランジションのディフェンス(戻る)
この4つがバスケの「流れ」ですが、これだとちょっと大雑把すぎるのです。
そこで分けられるのがゲームモデルです。
オフェンスであれば、ボールを持ってからシュートに行くまでの24秒間を、5つの局面に分けるという考え方です。
バスケの24秒間は5つの局面があります。
①トランジション(配役)
②クリエイト(きっかけ作り)
③チャンス(シュートできそう)
④ブレイク(ディフェンスが崩れる)
⑤フィニッシュ(得点する)
選手と指導者がプレイに共通理解を持つ。そして練習で質を高めるならゲームモデルを理解が必須です。 pic.twitter.com/YtcBKYeMym— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
以下のツイートは、ゲームモデルを動画で表しています。
ボールを運び、チャンスをつくり出す。
そのチャンスを生かして、シュートまでいく。
一連の流れがよくわかると思います。
【ゲームモデルをわかりやすく】
①ゆっくりボール運び(キャスティング)
②オンボールスクリーン(クリエイト)
③クローズアウトができる(チャンス)
④ドライブにディフェンスが収縮(ブレイク)
⑤サポートにアシスト、決める(フィニッシュ) pic.twitter.com/GvC44Em8XN— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
そしてトランジションはその1つめ。
ボールを運び、5人が適切なポジションにつくまでの局面です。
トランジションの原理原則
トランジションはいかにポイントをまとめました。
ゲームモデル①トランジション局面
ボールを運ぶのがトランジションです。選手を配置するので「キャスティング」とも呼ばれます。
安全に運び、チャンスを狙いながら、スムーズにクリエイト局面に移れるようにするのが目的です。とりあえず走るだけや、時間とボールが失われるのはNGです pic.twitter.com/wpNJIE8yde— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
どの年代の誰がバスケットボールをするにしても、必要なこと。それが原理原則です。
トランジションにおける原理原則は、安全に先手を取る。
この一言につきます。
もう少し詳しく説明すると
①シームレスにクリエイトへ
ディフェンスが戻ってきて、セットオフェンスになったときも、動きを止めることなくクリエイト局面に移れることが大事です。
速く走っても、それぞれの配役がバラバラで、立ち位置を直さないとオフェンスに入れないのであれば、良いトランジションではありません
②ディフェンスの準備が整う前に1対1
ディフェンスが戻る前、マッチアップする前に1対1を仕掛ける。
これを常に狙いながら走るのです。
- クローズアウトになっている
- ミスマッチになっている
この状況を探しながら走ってください。
③走りながらいいスペーシングへ
クリエイト局面に移れるためにも、有利な1対1を仕掛けるためにも、スペーシングが最重要です。
とにかく走るのではなく、5人の場所を意識して走ることです。
トランジションでNGな行動
逆にNGなことは、この3つです。
①ボールをなくしてしまう
急ぐあまりにボールをなくしてしまうことをよく見ます。
それで「ナイスラン!」とほめてあげるのも一つですが、やっぱりターンオーバーはしたくありません。
ボールをなくさないことは最優先です。
②時間を奪われてしまう
安全性の次は、時間をなるべくかけないことです。
ディフェンスが戻る前にキャスティングをすることが大事で、ボールをなくさない限り、スピードはあればあるほど良いです。
③チャンスを見つけようとしていない
多くのチームがとりあえず走るだけで、チャンスを見ようとしていません。
チャンスとは
- ノーマークである
- クローズアウトである
- ミスマッチになっている
この3つです。
このどれかを探しながらボールを運び、走り込まないと意味がありません。
【トランジション(キャスティング)局面】
ノーマークを見つける pic.twitter.com/sjcpCbSw7R— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
【トランジション(キャスティング)局面】
走りながらクローズアウトを見つける pic.twitter.com/BBFf0WOSYP— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 25, 2023
どのコースを走ればいいか
U12であれば、5アウトのオフェンスが最適です。
そのまま5角形に走るのがいいでしょう。
U14以降は
- 右サイド
- 左サイド
- 真ん中(リムランナー)
の3ユニットがおすすめです。
このコースを走れば、サイドでクローズアウトができるか、ゴール下のミスマッチができるか。そのどちらかが作りやすいからです。
このツイートの図を参照してください。
【走りながらチャンスを見る】
トランジション局面は、ただ走れば良いのではありません。ノーマーク、クローズアウト、ミスマッチを見つける、作るために走りましょう。 pic.twitter.com/PwzbjagbBQ— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 26, 2023
3対2とか3メンの練習をやるチームは多いと思いますが、とりあえず走るのと、こういったことを理解して走るのとでは雲泥の差になります。
年代別の教え方
U12(ミニバス)は、5アウトのスポットに走ることを求めればいいでしょう。
ドリブルは全員がプッシュできるようにしてください。
U14以降は3レーンを走り、U16以降になったらドラッグスクリーンなどのクリエイト局面に移れる練習も必要です。
トランジション(キャスティング)局面。U12はそのまま5アウトに入ればOK。U14は「右、左、まん中」の3レーンに走るのがおすすめです。そしてU16以降はドラッグスクリーンなどのクリエイト局面まで練習しましょう。ちなみにキャスティングとは「配役」のこと。走りながら適切な場所に行くのが目的 pic.twitter.com/s01vCs0DXc
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 26, 2023
JBAの育成プログラムを参照して、小さい子に難しいことを教えすぎないようにだけ気をつけましょう。
【バスケ育成プログラム オフェンス】
①1対1とサポートはいつでも大事
②トランジションも大事
③それがやりやすい5アウトが最高
④14歳からオフボールスクリーンを入れる
⑤4アウトにしてポストマンも入れていい
⑥オンボールスクリーンは16歳以降
⑦3アウトもセットプレイも16歳以降 pic.twitter.com/sCjNJhvjBG— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 21, 2023
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- 平日は月・水・木の16時から
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ありがとうございました。三原学でした。それでは、また。
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