こんにちは、三原です。
バスケットボールの試合で勝ちたければ、ハーフコートのオフェンス、ディフェンスがとっても重要です。
多くのチームが「堅守速攻」をキーワードにして、走って勝つことを目指します。
もちろん、それも大事なんですが、ハーフコートの方がもっと大事です。
- プレイが安定しない
- ミスが減らない
- 接戦で試合に勝てない
もしあなたのチームが思い当たるなら、ぜひ最後までこの記事をお読みください。
きっと何かのヒントになるはずです。
YouTubeでも解説しています。
わたしの動画は、音声だけでも学ぶことができえるように作ってあります。何かをしながら、聞き流しでぜひどうぞ。
ハーフコートは80%以上
なぜハーフコートが重要なのか。
それはズバリ、ハーフコートの攻防の方が回数が多いからです。
「堅守速攻」を目指したところで、速攻はどのくらい出せるでしょうか?
わたしの経験上、どんなに多く出せても全体の20%ですね。
というか、20%も速攻が出れば、その試合はかなり楽勝です。
5回に1回が速攻ですからね。
なので上限が20%です。接戦になれば5%とかになっちゃうかもです。
つまり、本当に勝ちたい接戦なら、ほぼすべてがハーフコートの攻防になるってことです。
これを重要視しないと勝てないのは、わかりますよね。
複雑なハーフは計画すべき
そして、ハーフコートオフェンスは、そもそもが複雑だってことです。
速攻のスタイルは、だいたいどのチームも一緒です。
- ボールマンが真ん中
- サイドレーンを広がって走る
- リムランナーが1人走る
というのがよくあるトランジションの形ですね。
絶対にこうじゃなきゃいけないってわけではありませんが、ほとんどのシステムはこの走るコースに似るはずです。
速攻というのは、単純なんです。
一方で、ハーフコートのオフェンスは、どのチームも同じではありません。
例えば、ポジションにしても、全然違うはず。
- センターを2人おいて、インサイド勝負
- 4アウト1インで、スペースを広くとる
- 5アウトで、スクリーンを連続させる
こんなふうに、目的もプレイも、まったく別のものがあります。
1つ1つもプレイもまた複雑です。
カット、スクリーン、ピックなど、本当にいろんなプレイが考えられるし、それを止めるためのディフェンス方法もまた多彩です。
無計画では、ハーフコートの攻防はまったく成り立たないのです。
「とにかく走れば勝つ」というチームは、プレイが雑になり、ミスが増えて、接戦に勝つことができません。
オフェンスは守りを、ディフェンスは攻めを考える
さて、重要性がわかったとこで、もう少し掘り下げますね。
- オフェンスでは守りを
- ディフェンスでは攻めを
それぞれ考えましょう。
パッと見て、逆のように思いますよね?
オフェンスでは、セフティを決めとこう
わかりやすい例として、ハイピックのプレイを思い浮かべてください。
これです。
オフェンスを指導するだけなら、1と5、そして3くらいだけで完結するはずです。
- 1はドリブル
- 5はスクリーンして、ゴールにダイブ
- ディフェンスがインサイドに寄っていたら、3にもパスできる
このくらいのことを教えておけば、ハイピック&ロールのプレイ自体はOKなはずです。
しかし、バスケットボールは切り替えのスポーツ。
オフェンスの次は、必ずディフェンスです。シュートで終わりではなく、シュートをした後こそ大事なんです。
つまり、セフティーをちゃんと決めておかないと、相手に速攻を出されちゃいます。
この場合なら、両コーナーの3と4は、オフェンスリバウンドに行かずに、セフティに戻るべきです。
また、1がドリブルで突破した後、どこにもパスが出せないことがあります。
そんなときのために、安全にパスを返せるところに2を置いておくことも大事になります。これもセフティです。
つまり、ハーフコートオフェンスの指導は、誰が攻めるかだけじゃなく、誰が攻めないかを決めておくのが大事なんです。
意外と見落としがちなので、覚えておきましょう!
ディフェンスは攻めを考える
先ほどと同じく、ハイピックのプレイで、今度はディフェンスを考えます。
守るだけなら、X1とX5の指導だけすれば良さそうです。
でもこれに加えて、「死角からボールを取れる人」の指導をすると、さらに効果的なディフェンスになります。
具体的には、このプレイならX3が死角になるので、パスをスティールするチャンスがあります。
こんな感じで、プレイに直接関係ないところに、ディフェンスのチャンスがあります。
ここもしっかりと指導しておきたいポイントですね。
オフボールの活躍こそ重要
ということで、お分かりのように「ボールに直接関係ない人ほど、大事」というのが、バスケットボールのおもしろいところです。
ボールマンがすべてではなく、オフボールが活躍するチームは、プレイが多彩になります。
仮に選手の能力が劣っていたとしても、オフボールの質は練習ですぐに高められます。
ハーフコートオフェンスの指導では、ぜひオフボールに注目し、大切にしましょう。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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