こんにちは、三原です。
先日、こういったツイートをしました。
レイアップシュートは、一番かんたんだと思われがちですが、実は一番難しいです。理由は、いつもスピードを出しながら、さらにディフェンスに囲まれて打つシュートだからです。ちゃんと練習しないと試合で泣く。逆にちゃんと入れれば必ず勝つ。それがレイアップシュートです。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) February 9, 2021
そうなんです。ゴール下のレイアップは難しいんです。
だからこそ、正しいフォームの習得、そのための練習が必要です。
試合でレイアップが良く落ちる
ふつうのレイアップ以外にバリエーションがない
レイアップを初心者に教えたい
そんなあなたに向けて、この記事を書きました。
YouTubeでも解説しています。
わかりやすくまとめていますので、そちらの方もぜひ。
レイアップは5種類ある
レイアップとは「走り込みながらゴール下で打つシュート」のことです。
実は5種類あります。
- レイアップ
- レイバック
- リーチバック
- ユーロ
- ギャロップ
これらは、順番に身につけるというより、最初のレイアップができるようになったら、いっぺんに練習した方が上達が早いです。
ミニの子でも、全然OK。ちょっと難しい動きでも、子どもは真似してできるようになります。
シュートが外れてもいいので、この5種類を練習してみましょう。
この5種類ができれば、試合中のほぼすべてのレイアップは、マスターしたようなもんです。
レイアップ
ふつうのレイアップです。
ポイントは
- ボードの角に当てる
- アンダーハンドにする
- 右足の太ももは床と平行になるように上げる
- 上に飛ぶ
- 1・2のリズムでシュートする
このあたりですね。
「アンダーハンドよりもオーバーハンドの方がいい」という意見は、わたしも賛成です。
でも、アンダーの良さもあるので、とりあえずはアンダーハンドから教えるようにしています。
練習方法はこの後、詳しくお伝えしますので。
レイバック
リングを通過してのレイアップです。
リングを完全に通過してからじゃないと、投げるのが難しくなります。
やや大股で、ちゃんとリング下を通り過ぎましょう。
リーチバック
体をひねったレイバックです。
レイバックと同じステップで、手が逆になります。
少し難易度が上がりますが、やってみましょう。
最初はシュートが外れても全然OK。こういったひねる動きは、ディフェンスをかわす動きとして、試合でかなり使えます。
ユーロ
ここ最近で、多くみられるステップですね。
1・2とステップを踏むときに、ジグザグに踏んで、ディフェンスをかわします。
昔はヨーロッパの選手がよく使っていたので、ユーロと呼ばれています。
動画の注目は2つ。
- ボールを頭の上を通している(スワイプ)
- オーバーハンドでシュートしている
ディフェンスを意識してこのような小技を入れています。
ドリブルでもそうですが、ボールを体の正面を通すと、ディフェンスに取られやすくなっちゃいます。
なのでスワイプをして、オーバーハンドです。
オーバーハンドのシュートは、ジャンプシュートと同じ投げ方になります。
ギャロップ
ギャロップは「馬のように」パカパカっとステップする動きです。
空中で体の向きを変えるんですね。
向きを変えることで、ディフェンスをかわします。
ちなみに上の動画は「両足」でステップしてますが、片足でステップすることもできます。
こんな感じです。「ケンケン」みたいになります。
初心者に教える方法
では、種類を紹介したところで、次は練習方法です。
すでに①のレイアップが打てる子には、①から⑤までをそのまま練習させてください。
ただし、まだレイアップができない初心者の子には、分解したドリルが必要です。
そのドリルとは次の3つ。
- 1歩シュート
- 2歩シュート
- 飛びつき
順に解説しますね。
1歩シュート
一歩だけステップする練習です。
- 制限区域のブロックを踏む
- エンドラインにお尻を向けて立つ
- リングを見つめながら、大股でステップ
というシュートです。
この練習で、足のステップが身につきます。
手はアンダーハンドですが、両手でシュートの方が、最初はやりやすいかもしれません。
だから両手でもOKです。
まずはこの1歩シュートで感覚を身につけましょう。
2歩シュート
次は2歩です。
立つ位置は
- フリースローラインの延長上で
- 3ポイントラインの内側
です。
そして、ステップとしては
- お腹をエンドラインに向けて立つ(1歩の逆)
- リングを見続ける
- 大股で2歩ステップする
わたしの経験上、大股なくらいの方が身につきやすいです。
ミニの子にも女子にも、ちょっと遠めからステップを踏ませましょう。
飛びつき
最後は、ボールに飛びついてステップです。
- 3ポイントラインの外側に立つ
- ボールを投げ上げる
- 飛びついてキャッチ。2歩ステップ
です。
前の2つのドリルをやった後にこれをやると、感覚的にできるはずです。
少し遠めから、大股でステップするのがポイント。
これらのドリルを使えば、初心者が最短でレイアップを身につけることができます。
逆に、最初からふつうのドリブルシュートとかをさせると、足が逆になったり、変なクセがついちゃうことが多かったです。
わたしの経験上、このドリルをおすすめします。
外したら考えるクセをつけよう
練習中に、レイアップシュートを外すのは全然OKです。
ディフェンスを想定して、いろんなレイアップに挑戦してください。
毎回同じ動作で、ふつうのレイアップだけしか練習しないと、ディフェンスがいたときに打てなくなります。
なので、ユーロしたり、ギャロップしたりして、練習しましょう。
最初はシュートが外れてもOK。そこで考えるんです。
「こんなふうにしたら、次は入るかも」
そう考えて、プレイを修正するクセをつけましょう。
それが上達へのカギになります。
がんばってください!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。