こんにちは、三原です。
ファンダメンタル講座の第5回、今日のテーマは「パス」です。
先日、こういったツイートをしました。
わたしは「パス」が一番好きです。パスがつながってノーマークができた喜びって、バスケの醍醐味ですよね。伝説のコーチ、ジョン・ウッデンは「シュートはリングへのパスだ」と、ナット・ホルツマンは「パスが良ければシュートは入る」と言います。偉大なチームは必ずパスワークに長けています。
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) February 6, 2021
わたしは高校バスケを指導して18年になりますが、パスが一番好きです。
見てて楽しいし、やってても楽しいからです。
パスがうまくつながってノーマークでシュートできた喜びって、バスケの醍醐味ですね。
- 正しいパス技術を知りたい
- パスの練習方法を知りたい
そんなあなたはぜひこの記事をお読みください。
YouTubeでも解説しています。
けっこうわかりやすいと思うので、ぜひどうぞ。
正しいボールの持ち方
まず、ボールの持ち方です。
- 指でつかむ
- 親指が「ハ」の字になるように
- 手のひらの真ん中はボールにつけない
この3つを守ってください。
これでボールが安定します。
パスを出すときの合言葉は
- ボールをつかめ
- ひじを伸ばせ
もう、これにつきます。
とにかく、この合言葉を頭に叩き込みましょう。
パスの種類(基本)
基本のパスは4つです。
- チェストパス
- バウンズパス
- オーバーヘッドパス
- ショルダーパス
まずはこの4つをしっかり練習しましょう。
練習方法は、シンプルに「2人が向き合ってキャッチボール」がいいです。
そして、基本中の基本がチェストパスなので、チェストパスは詳しく説明しますね。
それ以外の3つは、チェストパスがうまくなれば、似た動作なので自然にできます。
【1】チェストパス
胸から胸にまっすぐ投げる。それがチェストパスです。
大事なことは
- 膝を曲げる
- ボールをつかむ
- ひじを伸ばす
ですね。
ボールを投げた後、人差し指は、進行方向に向けましょう。
そして親指は下を向きます。「牛の乳しぼり」みたいな感じですね。
膝は床につくくらい曲げると、ボールに力が加わります。
ボールは「下から上に」伸びる軌道でいくと、キャッチしやすいです。
下手な人のチェストパス
逆にこんな人は下手です。
- 姿勢が高い
- ボールが回転しない
- 軌道が「上から下に」落ちる
とくにボールの軌道が「おじぎ」するように下がると、キャッチしにくいし、突き指の原因にもなります。気をつけましょう。
【2】バウンズパス
チェストパスと同じ投げ方で、床の3分の2に弾ませると「バウンズパス」になります。ディフェンスの足元を抜くパスです。
バウンズパスは「味方が取りやすく、ディフェンスに取られにくい」最高のパスです。
背の低い人はどんどん使いましょう。
前回転の「ヤスダパス」
バウンズパスのデメリットがあるとすれば、バウンドした後のボールの勢いがなくなるってことです。
その点を注意して、上の動画を見てください。
床に弾むことで、ボールの勢いが、良くも悪くも死んじゃうんですね。
そこで「ギュイーン」と伸びるようなバウンズパスをするには、ボールの回転を「前」にかけるんです。
※ 弾んだ後のボールの軌道に注目
これは最近、ほとんどの選手がやってないですが、速攻とかスピードある中では、かなり使える技術です。
わたしのチームが一時期、積極的にこれを使っていました。チーム名からもじって「ヤスダパス」なんてうれしい呼ばれ方もしていましたよ。
【3】オーバーヘッドパス
チェストパスの投げ方を、頭の上でやります。
より遠くに飛ばすことができます。
「髪の毛の生え際」あたりから構えましょう。
あんまりふりかぶると、コントロールが悪くなります。
【4】ショルダーパス
肩から投げるパスです。
このパスの使い方はたった1つ。速攻のロングパスです。
コートの半分(14m)は飛ばせるようにがんばりましょう。
アップとして練習すると、肩があたたまりますよ。
パスの種類(応用)
ここからは、もうちょっとディフェンスを意識した、応用のパスです。
- 片手プッシュパス
- スピンバウンズパス
- ジャンプパス
- フックパス
難しそうだと毛嫌いせず、練習しましょう。
【1】片手プッシュパス
これはチェストパスの応用です。
目の前にディフェンスがいると、両手のチェストパスは通せません。
そこで、ボールを体の横から、片手で押すようにしてパスします。
プッシュパスはジャンプシュートと似てる投げ方なので、これを練習するとシュートフォームがきれいになりますよ。
【2】スピンバウンズパス
ポストに入れるときのパスです。
ボールにスピンを利かせて、ディフェンスをよけてボールを届けます。
バナナみたいにカーブする軌道になります。
【3】ジャンプパス
シュート、と見せかけてパス。これがジャンプパスです。
筋力がちょっと必要ですが、使えますよ。
【4】フックパス
これもジャンプパスの一種ですね。
- ドライブした
- 囲まれた
- フックパス
なんてふうに使える実践的なパスです
実践的なパス練習をしよう
これまでフォームの説明をしてきましたが、最初はゆっくりとでいいので、正しいフォームを身につけましょう。
やり方は、2人組のキャッチボールが良いですね。
ただ、こればかりでもよくありません。というのも、試合では必ずディフェンスがいるからです。
ディフェンスをつけた対人練習を多く行わないと、本当に使えるパススキルは身につきません。
なので、フォームづくりと同時に、必ず対人練習も行ってください。
おすすめの練習は、ドリブルを禁止してのゲームです。
2対2、3対3、5対5をドリブルなしでやるのです。いい練習ですよ。
わたしのチーム、すばらしいパスワークのプレイ🏀数的有利の攻め
・エースがドライブ狙う
・ダブルチーム来る
・フェイクで飛ばす
・パス&ラン
・リターンパス
・レイアップに行く
・カバーが来る
・センターにアシスト
・完ぺきなノーマーク毎回練習してた「ドリブルなし5対5」の成果です。 pic.twitter.com/hITKHHlGb4
— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) April 24, 2020
なぜ練習をするのか
最後にちょっとだけ。
パスに限らず、なぜわたしたちは練習するのでしょうか?
- 勝つためです!
- うまくなるためです!
という答えが返ってきそうですね。
もちろんそれはまちがっていませんが、より深い答えとしては
良い習慣を身につけるため
なんですね。
「良い習慣=良い結果=勝利」です。
練習がたんなる作業にならないように、そして遊びにならないように、いつでも「習慣化」というキーワードを頭に入れて練習しましょう。
正しい動作をまずは意識してやる。
そのうち意識しなくてもできるようになる。
最後は、試合中に「できちゃってる」。
ここまでなることが、習慣化です。
ぜひ良い習慣化を目指して、今日も練習がんばってください!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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