こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

U12を指導されている方から、こんなご質問をいただきました。

「三原先生おすすめのドリブルなし5対5をやってみたいのですが、人数がいないので3対3でやりました。とてもいい効果がありました。ただ、うちは全員来ても10人そろいません。コーチ2人が入って9人なので、練習では5対4をやっています。こんな練習でいいのでしょうか?」

人数が少ないチームでは、よくある悩みだと思います。

理想を言えば、バスケットボールの練習は12人くらいいると組みやすいです。2対2、3対3、4対4ができますし、5対5も2チーム作れます。

ただ、わたしは人数が少ないことを、そこまでマイナスに考えなくてもいいと思っています。

むしろ、人数が多すぎるチームより、1人ひとりに関われる時間が長い。ボールに触る回数も増えますし、運動量も増えます。

少人数には、少人数なりの強みがあります。

5対4より、4対4をたくさんやる

今回のケースでは、コーチが入って5対4をやっているとのことでした。

もちろん5対4にも意味はあります。ただ、U12で日常的にやるなら、わたしは4対4をおすすめします。

5人を4人で守れば、どうしてもゾーンディフェンスのようになりますし、4人を5人で守ればゾーンプレスのようになりやすいからです。

それよりも、子どもたちだけで4対4をたくさんやった方がいい。

特にU12、もっと言えばU10くらいまでは、5対5をそこまでたくさんやらなくてもいいと思っています。

5対5は、子どもにとって少し人数が多いんです。

人数を1人減らせば、コートが広くなります。

オフェンスはドライブで相手を抜きやすくなる。シュートまで行きやすくなる。成功体験を積みやすくなります。

一方でディフェンスは、1人で守る範囲が広くなります。ヘルプやカバーリングで動く距離も増えます。

つまり、

  • オフェンスは成功体験を増やせる
  • ディフェンスは運動量を増やせる

これが4対4のいいところです。

普段4対4をしっかりやっていれば、試合になって5対5になっても、U12年代であれば十分対応できるとわたしは考えています。

2対1、3対2は毎日のようにやってほしい

そして4対4の前に、ぜひ入れてほしいのがアウトナンバーです。

特に、

  • 2対1
  • 3対2

この2つです。

これはU12だけではありません。

わたしが見ている高校生でも2対1の速攻でミスをしますし、大学生でもアウトナンバーの攻め方は非常に大切です。

ディフェンスが自分に来たらパスをする。

パスすると見せてドリブルする。

シュートすると見せてパスをする。

こういった**「見る」「判断する」「駆け引きする」**というバスケットボールの基本が、2対1には全部詰まっています。

たとえば2対2でスクリーンを使って、瞬間的な2対1を作れたとしても、そもそも2対1の攻め方を知らなければ、せっかく作ったチャンスを得点にはできません。

だからこそ、2対1は基本中の基本です。

毎日のようにやってもいい練習だと思っています。

人数が多いチームも「人数を減らす」

反対に、人数が多いチームにもお伝えしたいことがあります。

待ち時間を減らすために、6対6や7対7でゲームをしているチームがあります。

もちろん、何か明確な目的があって6対6をやるならいいと思います。

でも、**「人数が多いから、とりあえず全員コートに入れよう」**という理由なら、人数を減らした方がいいです。

たとえば6対6を3分間やるより、3対3を1分間全力でやった方が、1人あたりの運動量はずっと増えるはずです。

バスケットボールは基本的に、ドリルの人数を増やすほど、1人あたりの身体的な負荷は小さくなります。

1対1はきつい。

2対2になれば少し下がる。

3対3、4対4と人数が増えるほど、1人あたりの運動量は下がっていきます。

だから、

「10人そろわないから練習ができない」

と考えなくて大丈夫です。

むしろ人数が少ないことを生かして、

  • 2対1
  • 3対2
  • 3対3
  • 4対4

をたくさんやってみてください。

人数が少ないからこそ、ボールにたくさん触れる。たくさん走れる。そして何より、子どもたちが**「できた!」**という経験をたくさん積めます。

人数に合わせて練習の質を落とすのではなく、人数に合わせて練習を工夫する。

それでいいのだと、わたしは考えています。


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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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