こんにちは、三原です。
今回は1−4セットを紹介します。
オフェンスをもっとうまく教えたい
効率よく点数を取りたい
セットプレイのバリエーションを増やしたい
そんなあなたに向けてこの記事を書きました。
動画の方が学びやすいという方は、YouTubeをどうぞ。
音声だけでも学べるように作ってあります。
ちなみに、セットオフェンスの全体像については、こちらの記事をぜひどうぞ!
1−4の具体例
1−4は、フリースローラインよりも上に全員が並ぶセットです。
ゴール下に広いスペースが作れるのが特徴です。
センターは本来、背の高い選手が努めるべきです。しかし、センターの身長に恵まれないチームも多いことでしょう。
そんなときは1−4を使って、高さよりもスペースを作るといいでしょう。むしろ背が低いことが武器にすらなります。
その意味で、すべてのセットの中で、一番守りにくいのは1−4かもしれません。
今日紹介する具体的なプレイは2つです。
- ユタ
- アイバーソンカット
ユタ
1990年代、NBAでとても強かったユタジャズが武器としていたセットです。
とてもシンプルですが、だからこそ守りにくいプレイになります。
- ガードがUCLAカットで切れ込む
- そのまま逆サイドまで切れる
- 逆サイドでダブルスクリーンを作る
こうすることで、ボールサイドに広いスペースを作るわけです。
そして、作られたボールサイドでピック&ロールをします。ヘルプが誰もいないので、とてもやりやすいはず。
ジャズではここがストックトンとマローンという殿堂入りプレイヤーだったので、このピック&ロールで得点を量産していました。
ちなみに、2から1へ、逆サイドにパスを展開してもOKです。
ノーマークなら1がシュートしてもいいですし、4がポストアップして攻めてもいいでしょう。
ユタのプレイはこの記事でも紹介してます。よろしければぜひ!
アイバーソンカット
続いて、アイバーソンカット。
これは超トップスコアラー「アレン・アイバーソン」のために作られたスクリーンプレイです。
アイバーソンは183cmで得点王になった伝説の選手。身長はないので、スペースを与えるセットですね。
アイバーソンのように、小さくても得点力のあるエースガードがいるチームはやってみましょう!
- 2がアイバーソン
- 3がクリア
- 2が時差スクリーンを使って逆のウイングへ
この時差スクリーンのことを「アイバーソンカット」と呼んでいます。ちなみに、時差スクリーンとはわたしが名前をつけただけで、正式にはスタガードスクリーンといいます。
アイバーソンカットを使った後、2の目の前にはとても広いスペースができています。
この一瞬を逃さずに1対1です。基本的に、カバーは誰も来れません。
もしカバーが来るとすれば、逆サイドのコーナーがノーマークになります。ここにシューターを置いておけば、さらに効果的になるでしょう。
デメリット
1−4は非常に守りづらいセットで、スペースを広げるために計画されています。
計画されているからこそ、完全なセットプレイであることがデメリットでしょう。
速攻から流れの中で、フリーランスに攻めていくようなオフェンスではありません。
いちいちポジションを取り直して、セットに入る必要があります。
そのため、ミニや中学生だと難しさを感じたり、1対1を伸び伸びやる感じではなくなってしまうかもしれません。
システマチックだからこそ、型にはまってしまうデメリットがあります。
まとめ
- 1−4は広いスペースが特徴
- センターが小さくてもできる
- オススメのセットは「ユタ」
- UCLAカットとダブルスクリーンでスペースを作る
- そこをピック&ロールで得点
- エースがいるなら「アイバーソン」
- 時差スクリーンでノーマークを作る
- 1−4はシステマチック
- だからこそ型にはまりやすいデメリットもある
というお話です。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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