こんにちは、三原です。
ボールスクリーンは、強制的に2対1を作るプレイです。
2人のコンビネーションですが、これがうまくいくかどうかは、周りの3人がどこにいるかによって決まると言ってもいいでしょう。
そのくらい、周りがどこにいるのかが重要です。
この記事では、ピック&ロールに対する3人の合わせ方をわかりやすく解説します。
YouTubeでもお話をしています。
スライドも作ってありますが、音声だけでも学べるはずです。
聞き流しでもぜひどうぞ。
ちなにみこのブログ記事は、YouTubeのレジュメだと思ってください。
ピックをかける位置
まず、スクリーンをかける位置によって、プレイの質がかなり変わります。
いろいろありますが、代表的なのは次の3つ。
- ハイピック
- サイドピック
- コーナーピック
1つずつ見ていきましょう。
ハイピック
トップの位置でかけるスクリーンです。
広いのでドリブルの突き出しはしやすいです。
そのかわり、カバーが多く、ゴール下まで侵入しにくくなります。
サイドピック
サイドピックは45度でかけるスクリーンです。
ややせまくなるので、ドリブルの突き出しは少し難しくなります。
そのかわり、かかればノーマークになりやすいでしょう。
コーナーピック
文字通り、コーナーでのピックです。
とても狭いところなので、ドリブルの突き出しは苦しいです。
でもかかれば、カバーする人はいないはず。
かんたんにシュートに行けます。
「ドリブルがかんたん=カバーが多い」
ということで、お分かりのように
- 高い位置=ドリブルがかんたん=カバーが多い
- 低い位置=ドリブルが難しい=カバーが少ない
という関係になっています。
いわゆる「トレードオフ」ですね。
どっちかの魅力をとると、どっちかのリスクがついてくる、みたいな。
戦術を目的によって使い分けましょう。
コーナーに誰かいるか、いないか
さて、ここからが本題。
残りの3人はどこにいるかってことです。
まず考えるべきは「コーナーに誰かがいるのか、いないのか」です。
基本はスプレッド
基本は広がっておきましょう。
じゃまをしないためには、シンプルにこれが一番です。
コーナーフィル(誰かいる)とき
ピックしたサイドのコーナーに誰かいるときは、このプレイヤーが利用できます。
よくあるのが、コーナーから上がってきて(リフト)、パスを受けるプレイです。
2をシューターにしておいて、ノーマークで3ポイントが打てますね。
または、コーナーにパスを経由して、ローポストにパスを入れるプレイもできます。
ロールインというプレイです。
こんな感じで、コーナーを利用するプレイが可能です。
ただし、コーナーに味方がいるってことは、ディフェンスも余計にいるってこと。
ボールマンがドライブインできる可能性は低くなります。
コーナーエンプティ(誰もいない)とき
逆にコーナーに誰もいないときは。
このときは、味方を利用したプレイはできません。
しかし、味方がいないってことは、邪魔もいないってこと。
単純に2対2のスクリーンプレイでシュートまで行きやすくなります。
3アウト2インの合わせ
続いて、インサイドが2人いるチームの場合の合わせです。
- ダイブ&リフト
- スペイン
の2つがよくあるプレイです。
ダイブ&リフト
2センターのときの基本になります。
- 5がダイブ
- 4がリフト
という動きを、ほぼ同時に行います。
ダイブしたら、逆はリフトしましょう。ディフェンスにとって「どっちについてけばいいか、迷う」という状況にすることがコツです。
pic.twitter.com/qq6kxu3jyr— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) January 24, 2021
4のディフェンスは、ゴール下にいるはずですから、4がそのまま立ち止まっていれば、5のダイブにかんたんにカバーできるはずです。
ただし、4がリフトすれば
- 5のカバーに行けば、4がフリーに
- 4について行けば、5がフリーに
という状況を作ることができるのです。
スペイン
最後は、スペイン。
これは発展的なプレイですが、いちおう覚えておきましょう。
ピックして、だいぶした人にスクリーンというプレイです。
スペインピック&ロブパス
スペインピックはハイピックにバックスクリーンという3対3ですが、ふつうは残り2人を両コーナーにおきます。でもこの動画でおもしろいのは、2人とも同じサイドにおくところ。1ヶ所あえて狭くして、ゴール下にスペースをつくるって発想です。
pic.twitter.com/I14823n8bT— 三原まなぶ🏀バスケの大学 (@coach_manabu) June 20, 2020
ちなみに、スペイン代表チームが最初に行ったから「スペイン」と呼ばれますが、正式には「スタック」というらしいですよ。
まあ、どっちでもいいですけど(笑)。決まれば2点のナイスプレイです。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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