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現代バスケに「ポジション」は必要か?5つの役割と新しい考え方

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

バスケットボールでは、「あなたはガード」「あなたはセンター」とポジションを決めることがあります。

一方で、最近はポジションレスという言葉もよく聞くようになりました。では、現代バスケにポジションは必要なのでしょうか。

わたしは、ポジションはある程度決めた方がいいと考えています。ただし、1つの役割だけに選手を固定するのではなく、複数のポジションを経験させることが必要です。

 

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ポジションを決めるメリットとデメリット

ポジションを決める一番のメリットは、選手が自分の役割を理解しやすくなることです。

「自分は試合で何をすればいいのか」がはっきりします。コーチも、その選手に何を期待しているのかを伝えやすくなります。

また、選手同士がお互いの役割を理解していれば、コート上で動きが重なったり、パスが合わなかったりすることも減ります。

自主練習でも、取り組むべきことが明確になります。自分がシュートを打つ場所や、伸ばすべき技術がわかれば、練習への意欲も高まるでしょう。

同じポジションのライバルや、憧れの選手を見つけやすいこともメリットです。

一方で、ポジションを細かく決めすぎると、その動きしかできない選手になる可能性があります。

今のチームでは活躍できても、カテゴリーが上がったり、別のチームに入ったりすると活躍できない。誰かがケガやファウルトラブルで交代した途端、チーム全体のバランスが崩れることもあります。

特に小学生や中学生の大きな選手を、「背が高いからインサイドだけ」と固定してしまうと、ドリブルや外のシュートを練習する時間を奪ってしまいます。

その選手の将来の可能性を狭めないことは、育成年代では特に考えなければいけません。

3つの大枠を決め、2つのポジションを経験させる

わたしは高校生男子を中心に23年間指導してきました。その経験から、現在はポジションを大きく3つに分けています。

ガード、フォワード、センターです。

別の言い方をすれば、ポイントガード、アウトサイド、インサイドです。

ただし、1人の選手を1つのポジションだけに固定するのではなく、2つのポジションができるように指導します。

インサイドの選手であれば、ポストプレーだけでなく、アウトサイドでもプレーする。ポイントガードであれば、ボールを運ぶだけでなく、ウイングでもプレーできるようにするということです。

練習では、全員がインサイドとアウトサイドの両方を経験します。

センターの選手もオールコートのドリブル1対1をしますし、ガードの選手もポストアップの1対1をします。

全員がいろいろなプレーを経験した上で、試合ではある程度ポジションを決める。このくらいのバランスがいいと、わたしは考えています。

小学校高学年くらいから、選手がプレーしやすくなるのであれば、役割を与えてもいいでしょう。

ただし、ポジションによって練習内容まで限定しないことです。

特にインサイドプレーは、カテゴリーが上がるほど経験する機会が減ります。中学ではセンターだった選手が、高校ではフォワード、大学ではガードになることもあります。

わたしは、バスケットボールの基本はゴール下に詰まっていると思っています。

ピボット、体のぶつかり合い、シュートタッチ、ディフェンスとの駆け引き。背の小さい選手ほど、育成年代のうちにゴール下のプレーを経験してほしいです。

伝統的な5つのポジションと現代バスケ

バスケットボールには、伝統的に5つのポジションがあります。

1番はポイントガードです。ボールを運び、パスを配り、チームを動かすコート上の監督です。自分で外のシュートを決める力や、速攻でボールを素早く運ぶ力も求められます。

2番はシューティングガードです。アウトサイドシュートを決めることが主な役割です。ボール運びを助けたり、速攻でサイドを走ったり、ポストにパスを入れたりします。

3番はスモールフォワードです。チームのエースとして、1対1で得点し、相手のエースを守る役割です。速攻、アウトサイドシュート、オフェンスリバウンドなど、幅広い能力が必要です。

4番はパワーフォワードです。リバウンド、ハイポストでのつなぎ、スクリーンなど、目立たなくてもチームを支える役割を担います。最近では、外に広がってシュートを打つ選手も増えています。

5番はセンターです。ゴール下の大黒柱として、ポストプレー、スクリーン、リバウンド、ブロックショットを行います。自分が得点できなくても、ゴール下でディフェンスを引きつけることに価値があります。

ただ、現代バスケでは、1人の選手が複数のポジションをこなすことが当たり前になっています。

大きな選手が高い位置でボールを持ち、パスを出したり、ドリブルから攻撃を作ったりします。反対に、ガードが得点を取りながらゲームも組み立てます。

そのため、最近ではボールハンドラー、ウイング、ビッグマンというように、大きな役割で分ける考え方も増えています。

大事なのは、ポジションに選手を当てはめることではありません。

選手の個性を見て、チームの中での役割を決めることです。

ポジションを決めることで選手がプレーしやすくなるなら、役割を与える。ただし、選手の可能性を狭めるほど固定しない。

あなたのチームの選手たちが最も力を発揮できる形を考えながら、ポジションを決めてみてください。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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