こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
今日は、部活動の原点に戻って「挨拶」と「返事」について考えてみたいと思います。
指導をしていると、「挨拶をしなさい」「返事をしなさい」と言う場面がありますよね。わたしも現場で、何度もそう伝えてきました。
ただ、子どもたちから素直に「なぜ挨拶が大事なんですか」「なぜ返事をしないといけないんですか」と聞かれたとき、きちんと言葉にできるでしょうか。
大事なのはわかっている。でも、うまく説明できない。そんな指導者の方もいるかもしれません。
わたしは、部活動というのは単に技術を教える場ではなく、生き方を指導する場だと思っています。バスケットボールを通じて、応援される人になる。そのための環境をつくることが、部活動の大きな意味だと考えています。
挨拶は感謝の心のあらわれ
わたしは、挨拶とは感謝の心のあらわれだと思っています。
挨拶という言葉は、もともと仏教の言葉だそうです。相手の心に自分から入っていく。今の言葉で言えば、「元気ですか」「困ったことはありませんか」「あなたの力になりたいです」と、こちらから相手を気遣うことです。
どうでもいい人に対して、「調子はどうですか」と本気で聞くことはあまりありませんよね。つまり挨拶には、「あなたのことを大切に思っています」という気持ちが含まれているのです。
だから、挨拶は自分から先にすることに意味があります。
お店に入ったお客さんが、店員さんに向かって「はい、いらっしゃいましたよ」と言ったら変ですよね。本来、先に気遣う側が声をかける。これが挨拶の自然な形だと思います。
部活動でも同じです。
先生に挨拶する。保護者に挨拶する。体育館に来てくださった方に挨拶する。もちろん、どれも大事です。
でも、見落としがちなのは、仲間への挨拶です。
チームメイト同士で「おはよう」「ありがとう」「また明日」と言えるかどうか。ここに、そのチームの空気が出ると思っています。目上の人には挨拶できるけれど、仲間には照れくさくてしない。これは、現場でもよくあります。
だからこそ、部員同士の挨拶を大事にしたいのです。仲間への感謝があるチームは、強さ以前に、応援されるチームになっていきます。
返事は素直な行動力のあらわれ
次に、返事です。
わたしは、返事とは素直な行動力のあらわれだと思っています。
もちろん、「わかりません」「わたしはそう思いません」と言えることも大事です。何でもかんでも「はい」と言わせればいい、という話ではありません。
ただ、順番として、まず「はい」と言って動いてみること。これは成長するうえで、とても大事だと思っています。
バスケットに限らず、伸びる人の特徴は素直さです。言われたことをまずやってみる。自分がやるべきことを、とりあえずやってみる。その積み重ねで、人は少しずつ伸びていきます。
逆に、伸びにくい人は、最初から自分なりにやってしまいます。
たとえば、指導者がチームづくりに悩んで、先輩や尊敬する人にアドバイスを求めたとします。「毎日こういうことをやるといいよ」「生徒にはこう伝えるといいよ」と教えてもらった。
そのときに、「なるほど、やってみます」と本当にやる人は伸びます。
でも、やる前から「それはあの人だからできるんだろうな」「うちの学校では無理だな」「うちの生徒には合わないな」と考えてしまうと、結局コンフォートゾーンから出られません。
成長は、少し居心地の悪いところにあります。ちょっと難しい。少し不安。でも、やってみる。これがストレッチゾーンです。
「はい」と返事をして、まずやってみる。そこに、返事の本当の価値があると思っています。
最初から自分流にしない
昔から日本には「守破離」という考え方があります。
まずは、教えられたことを守る。言われた通りにやってみる。そこから少しずつ、自分に合わない部分や、自分なりの工夫が出てくる。そして最後に、自分の形になっていく。
ところが、最初から「離」から入ろうとする人がいます。これは子どもだけではありません。大人も同じです。
指導者も、選手も、まずは「はい」と言ってやってみる。その経験があるから、あとで自分なりの工夫が生まれてくるのです。
もちろん、何でも無理をすればいいわけではありません。精神的にも身体的にも傷ついてしまうような場所まで行ってはいけません。そこは指導者が見極める必要があります。
でも、いつも楽な場所にいるだけでは伸びません。
挨拶は、感謝の心を育てるもの。返事は、素直な行動力を育てるもの。
わたしは、そう考えています。
部活動は、バスケットボールの技術だけを教える場ではありません。バスケットを通じて、どう生きるかを学ぶ場です。
だからこそ、明日の練習から、まずは指導者自身が先に挨拶をしてみる。そして、子どもたちが「はい」と言って1歩踏み出せるような空気をつくってみる。
小さなことですが、こういう積み重ねがチームの文化になります。
バスケットボールは、技術を学ぶほど楽しくなります。そして、こうした生き方の部分を考えるほど、部活動の価値も深まっていくと思っています。
わたしも、現場で悩みながら、これからも子どもたちと一緒に学んでいきます。
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