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選手が主役のチームをつくる「ボトムアップ理論」完全解説

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今回は、選手が主役となるチーム作り「ボトムアップ理論」について詳しくお話しします。

チーム作りに悩んでいる方、選手のやる気を高めたい方、もっと理想のチームに近づけたい方に、ぜひ知っていただきたい考え方です。

ボトムアップ理論とは、広島県の畑先生が考案した指導法です。

単にサッカーやバスケットボールを上達させるだけではありません。倫理観や道徳心を持った人間を育てるために、トップダウンとボトムアップという2つの方法を意識的に使い分け、融合させていく指導方法です。

ボトムアップとトップダウンを使い分ける

ボトムアップでは、現場にいる選手たちの意見や判断を大切にします。

選手たちの意見を下から上へと上げていき、最終的に監督やコーチが承認する。現場の意見と判断を大切にしながら、組織を底上げしていくのがボトムアップです。

一方、トップダウンでは、監督やコーチなどのリーダーが方針を決め、指示や命令を下に伝えます。選手は、その方針に従って行動します。

ここで大事なのは、どちらが良くて、どちらが悪いという話ではないことです。

100%トップダウンでも、100%ボトムアップでもありません。状況に応じて、2つを意識的に使い分けます。

指導者がトップダウンでしっかりと教える、示す、やらせる部分をつくる。一方で、選手たちが自分で考え、自分たちから動くボトムアップの部分もつくる。

この2つを融合させることで、選手の主体性と人間的な成長を促していきます。

合言葉は、「みんなが主役、みんなで成長」です。

全員が自分の役割と責任を持っている。全員が日々成長している。そして、元気が良く、仲が良く、活気のある前向きな雰囲気がある。

そのような、生き生きとした組織を目指すのがボトムアップ理論です。

特にスポーツでは、最後に判断するのは選手です。

監督が「こうしよう」「ああしよう」と作戦を立てても、それは木でいえば幹の部分です。そこから枝や葉を伸ばし、最後に果実を実らせるのは、コートに立っている選手の判断です。

だからこそ、わたしはスポーツチームでは、ボトムアップの比率を高めた方が良いチームになると考えています。

畑先生は、広島県で長く教員をされ、広島観音高校時代にボトムアップ型のチーム作りを実践されました。

周囲からは、「ボトムアップ型のチームで強くなるはずがない」と言われることもあったそうです。それでも考えを曲げずにチームをつくり、インターハイ優勝という結果を残されました。

その後、安芸南高校でもチームを成長させ、組織作りが全国から注目されました。高校サッカーの指導者だけでなく、ビジネスの世界からも注目される指導方法を確立された先生です。

わたしがボトムアップに出会った理由

わたしがボトムアップ理論に出会ったのは、2020年頃です。

当時、わたしは高校バスケットボールの監督として、チーム作りにとても悩んでいました。

コロナ禍になり、自分のこれまでの指導方法を振り返る時間ができました。その中で、バスケットボールだけでなく、他競技からも学んでみようと思い、サッカーについて勉強しました。

そこで出会ったのが、畑先生の本でした。

初めてボトムアップ理論に触れたときは、本当に衝撃を受けました。

「わたしがやりたかったチーム作りは、これではないか」

「自分が目指していたことを、すでに実践している人がいたんだ」

そう思いました。

それまでのわたしは、安田学園高校で一般的なトップダウン型のチーム作りをしていました。

「これをやりなさい」

「あれをやりなさい」

「このフォーメーションをやりなさい」

指導者であるわたしが決めて、選手にやらせることが中心でした。

しかし、畑先生から学び、2020年にボトムアップ理論を自分のチーム作りの中心に置くことを決めました。今までのやり方を、ある意味では180度変える挑戦でした。

そのときは、「少しくらい弱くなってもいいから、良いチームをつくりたい」と思っていました。

ところが、結果は比較的早く出ました。

東京都には、高校男子バスケットボール部が約330チームあります。その中でベスト16に入ることは、多くの学校にとって1つの大きな壁であり、目標です。

わたしも教員になってすぐの頃、背の高い選手が集まった年に、一度ベスト16に入ったことがありました。

しかし、それ以降は長い間、ベスト16に届きませんでした。1回戦で負けることもあり、なかなか結果を残せない時期が続きました。

それが、ボトムアップ型のチーム作りに切り替えて2年目、それまで10年以上届かなかった東京都ベスト16まで勝ち上がることができました。

このとき、わたしは「ボトムアップの方向性は間違っていない」と確信しました。

その年に、ボトムアップ理論のエキスパートコーチ制度が設立され、わたしは第1期生としてライセンスを取得しました。

その後も、安田学園でボトムアップを実践しています。

東京都のU16育成事業で東京選抜の選手たちと関わったときも、2024年に早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチを務めたときも、ボトムアップの考え方を取り入れてきました。

現在も早稲田大学にはサポートコーチとして関わりながら、安田学園を日本の部活動のモデルチームにしたいと考えて、毎日の活動を続けています。

ボトムアップ型のチームをつくる7つの柱

では、実際にボトムアップ型のチームをつくるためには、何をすればいいのでしょうか。

具体的には、7つの柱があります。

個人を育てる3本柱が、

1.挨拶
2.返事
3.後片付け

組織をつくる3本柱が、

4.量より質の練習
5.自主自立の精神
6.信頼と絆の交換ノート

そして最後が、

7.全員リーダー性

です。

安田学園の部室には、「みんなが主役、みんなで成長」「日本一応援されるチーム」「日本の部活動のモデルになろう」というポスターを掲示しています。

この7つを順番にチームへ落とし込んでいくことで、ボトムアップ型の組織に近づいていきます。

挨拶、返事、後片付けと聞くと、「そんなことは幼稚園でも教わる」「生活指導ではなく、バスケットボールの技術を知りたい」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、ここが土台です。

ケーキに例えるなら、挨拶、返事、後片付けはスポンジです。スポンジの上にクリームやイチゴを乗せることで、立派なケーキになります。

どれだけ良い技術や戦術を教えても、土台となるスポンジがなければ、チームは成り立ちません。

1.挨拶は相手の心を開くもの

挨拶は、基本中の基本です。

挨拶という言葉は、もともとお寺のお師匠さんが弟子に、「調子はどうだ」「困ったことはないか」と尋ねたことが始まりだといわれています。

つまり挨拶は、ただ「おはようございます」「ありがとうございました」と言葉を口にすることではありません。

相手の心を開くことが挨拶です。

相手の心を開くためには、まず自分から心を開かなければいけません。

「明るく、いつでも、先に、続ける」

特に大事なのは、「先に」です。

相手が挨拶をしてくれるのを待つのではなく、自分から先に挨拶をする。選手に挨拶を求める前に、先生や指導者が率先して挨拶をすることが必要です。

チームでは、監督と選手、選手同士、保護者同士など、さまざまなコミュニケーションがあります。

挨拶は、そのすべての第1歩です。

安田学園では、体育館に来たすべての人に感謝の気持ちを持とうと伝えています。

たとえ顔や名前を知らない方であっても、わたしたちとまったく無関係な人が体育館に来ることは、ほとんどありません。

何らかの形でチームを応援し、支えてくださっている方です。

だからこそ、すべての人に感謝を込めて、自分たちから挨拶をする。その姿勢を大事にしています。

2.「はい」と「いいえ」の両方を大切にする

返事では、まず「はい」を明確に言うことを大事にします。

何かを言われたときに、「はい、分かりました」「やってみます」と答える。

この「はい」は、素直な心の表れです。

人は、自分にとって居心地の良いコンフォートゾーンから、なかなか出ようとしません。

毎日同じことをしていれば安心です。しかし、それでは成長できません。

成長するためには、少し難しいこと、失敗するかもしれないこと、新しいことに挑戦しなければいけません。

そこで必要になる最初の言葉が、「はい」です。

「それは自分には無理かもしれません」

「自分には必要ないと思います」

「もっと良いやり方があると思います」

最初から理由をつけて断っていたら、コンフォートゾーンから出ることはできません。

まずは「はい、やってみます」と答えて、挑戦する場所へ出ていく。その習慣が成長につながります。

わたしは、「はい」という言葉は行動力であり、「素直さは最大の知性」だと考えています。

ただし、「いいえ」を言うことも大事です。

これは矛盾ではありません。

真剣に考えた上で、「わたしは違うと思います」「こちらの方法の方が良いのではないでしょうか」と意見を伝えることは、主体性の表れです。

指導者が選手の「いいえ」を頭ごなしに否定せず、対話をする。選手の提案を敬意を持って受け止める。

そうすれば、選手は自分で考えるようになります。

また、「自分はこのチームにいていい」「自分の意見を言ってもいい」という心理的な安心感も生まれます。

「はい」と言ったなら、やってみる。

「いいえ」と言ったなら、自分の意見に責任を持つ。

言葉と行動に責任を持つことが、返事を大切にする本当の意味です。

3.後片付けで、目に見えるものからそろえる

安田学園では、整理、整頓、掃除の頭文字を取って「3S活動」と呼んでいます。

3S活動の目的は、チームの心をそろえることです。

「チーム一丸となろう」

「みんなで心を1つにしよう」

スポーツではよく言われます。

しかし、最初から人の心をそろえることは簡単ではありません。

人の心は目に見えず、少しの出来事でも変化します。自分の心すら安定させるのが難しいのに、いきなり全員の心をそろえるのは無理があります。

だから、そろえる順番が必要です。

最初は、目に見えて動かないものをそろえます。

荷物、靴、服装などです。

次に、目に見えて動くものをそろえます。

列、姿勢、声、号令、お辞儀のタイミングなどです。

その積み重ねによって、最後に目に見えない心が自然とそろっていきます。

安田学園でも、以前は鞄がきれいに並んでいるとはいえない状態でした。

しかし、荷物をそろえる意味を伝え、少しずつ取り組むことで、鞄がそろうようになりました。先輩たちの姿を見て、新入生も自然に真似するようになりました。

練習の最初には、短時間ですが3S活動として掃除の時間を設けています。

学校行事の会場設営を率先して行ったり、校外清掃をしたりした年もありました。

こうした小さなことに気づく力を、わたしは「微差力」と呼んでいます。

良いチームは、気づくのが早いチームです。

大きな問題は、突然起こるわけではありません。その前には、「少し危なかった」「何かおかしい」という小さな出来事が積み重なっています。

試合での大きな敗戦、人間関係の深刻なトラブル、生活指導上の問題も、その手前にある小さな変化に気づけなかった結果かもしれません。

だからこそ、日頃から1mmの違いにこだわり、見えるものを丁寧にそろえていく。

荷物をそろえ、列をそろえ、姿勢をそろえることが、最後には心をそろえることにつながります。

4.量より質の練習

バスケットボールは、繰り返しによって習慣をつくる競技です。そのため、ある程度の練習量は必要です。

また、バスケットボール自体が厳しいスポーツなので、きついトレーニングも必要です。

ただし、長い時間をかければ良いわけではありません。

高校生以上の試合でも、試合全体は約90分で終わります。小学生や中学生であれば、それより短くなります。

試合では、限られた時間の中で力を発揮しなければいけません。

だから練習でも、長い時間をだらだら続けるのではなく、短い時間に集中して力を出す習慣をつくる必要があります。

マイペースで行う3時間の練習よりも、本当に集中して行う90分の方が効果的です。

そして、適度に休みを入れることも必要です。

休みを取ることで、選手の「またバスケットボールをやりたい」という気持ちが育ちます。体を休めることで、けがを減らすことにもつながります。

毎日練習があると、練習が作業になってしまうことがあります。

そうではなく、練習そのものを「やり直しのきかない本番」と考えます。

明日が練習だから、今日はしっかり体を休める。

明日のために自主練習をする。

食事や睡眠を整える。

休みの日も含めて、日常生活のすべてを次の練習につなげます。

長時間の練習を毎日続けるのではなく、休みを入れてメリハリをつける。それが「量より質の練習」です。

5.自主自立を育てるボトムアップミーティング

練習の質を高めるためには、練習に目的を持たせなければいけません。

そのために行うのが、ボトムアップミーティングです。

安田学園では、練習前に個人の目標とチームのゴールを確認します。

そして練習後に、「今日の練習はどうだったか」を振り返り、次の練習につなげます。

ミーティングでは、3つの役割を決めます。

1つ目は、ファシリテーターです。

司会進行役として選手を指名し、話を進め、議論を掘り下げます。キャプテンや副キャプテンが務める場合もあります。

2つ目は、書記です。

話し合った内容をホワイトボードに書き、目に見える形にします。小さなホワイトボードでも構いません。話した内容を必ず書いて残します。

3つ目は、フォロワーです。

ファシリテーターと書記以外の選手たちですが、「自分はその他大勢だ」と思ってはいけません。

ファシリテーターと書記を助け、積極的に発言し、全員でミーティングをつくります。

ミーティングを成功させる前提は、「全員が本気」であることです。

また、批判や悪口を言わないことも大切です。

改善したいことがあるなら、批判ではなく提案やアドバイスに変えます。

「何でそんなプレーをするんだ」

「もっとボールを取れ」

相手の心を折るような言葉ではなく、心が前向きになる言葉を使います。

そして、誰の意見であっても素直に受け止めます。

試合に出ているかどうか、先輩か後輩か、選手かマネージャーかは関係ありません。

誰かの意見を受け止め、認めることが、選手の成長意欲につながります。

練習の最初には、キャプテンが「今日は何を目標にするのか」を短く伝えます。

練習後は、5人から7人程度の小グループに分かれます。

最初に、自分の個人目標を達成できたか、丸かバツをつけます。

その後、小さなホワイトボードに、

・今日の良かったこと
・今日の良くなかったこと
・次回に取り組むこと

を書きます。

わたしはこれを、「グッド、バッド、ネクスト」と呼んでいます。

特に大事なのが、ネクストです。

「次回は切り替えを早くしよう」

「もっと大きな声を出そう」

「スクリーンでずれをつくろう」

次の練習で取り組むテーマを1つに絞ります。

最後に、ファシリテーターが各グループの意見をまとめ、「次回はこの目標で練習します」と確認します。

練習をして終わりではありません。

目標を決めて練習し、振り返り、次の目標を決める。この循環を選手たち自身でつくることが、自主自立につながります。

6.信頼と絆をつくる交換ノート

チーム作りでは、選手とのコミュニケーションが欠かせません。

人は誰でも、自分の話を聞いてほしいと思っています。

自分の話を本気で聞いてくれる人がいれば、その人を信頼します。反対に、「この人は自分の話を聞いてくれない」と感じれば、その先の良い関係はつくれません。

指導者は、自分の考えを選手に伝えることが仕事だと思いがちです。

しかし、それ以上に大事なのが、選手の話を聞くことです。

とはいえ、部活動の時間は限られています。

体育館を使える時間も限られていますし、指導者には授業、学級、会議などの仕事もあります。

部員数が多ければ、毎日全員とゆっくり話すことは難しいでしょう。

そこで役立つのが、交換ノートです。

直接話しかける勇気はなくても、文章なら自分の悩みを書ける選手はたくさんいます。

デジタルの連絡手段もありますが、わたしは紙に手書きする方法が良いと考えています。

以前はノートを使っていましたが、現在はA4用紙に、「今週はどうでしたか」といった項目を用意し、選手に書いてもらう方法も取り入れています。

目的は、選手に「あなたのことをもっと知りたい」「あなたの話を聞きたい」と伝えることです。

毎日行うのが難しければ、週に1回からでも構いません。

書くことには、自分の考えを整理する効果もあります。

1日1%でも工夫と改善を続ければ、1年後には大きな差になります。

最初は変化が見えなくても、3か月、半年、1年と続けることで、努力は積み上がります。

交換ノートやミーティングで考えたことを書く。その小さな積み重ねが、選手と指導者の信頼をつくり、選手自身の成長にもつながります。

7.全員リーダー性

最後の柱が、全員リーダー性です。

全員リーダー性では、1人に1つの役割を持たせ、その仕事に責任を持ってもらいます。

運動部では、いわゆる雑用を下級生やマネージャーに任せる文化が残っている場合があります。

しかし、それでは一部の選手しか役割を持てません。

全員が1人1役を持ち、リーダーとして最後までやり切る方が、教育的にも良いとわたしは考えています。

役割は、何でも構いません。

ボール担当、ホワイトボード担当、マグネット担当、ペン担当、タイマー担当、雑巾担当、椅子を並べる担当などです。

どんなに小さな役割でも、その人がいなければ練習が成り立たない状態をつくります。

自分の仕事を毎日やり切ることで、選手は自信を持てるようになります。

また、全員が役割を持っていれば、

「あの選手がボールを準備してくれている」

「あの選手がホワイトボードを用意してくれている」

「それなら、自分も雑巾の準備をしよう」

というように、仲間への感謝も生まれます。

目指すのは、先生が1週間来なくても、選手たちだけで部活動を運営できる状態です。

明日の集合時間を誰が決めるのか。

出欠を誰が管理するのか。

練習試合の荷物を誰が準備するのか。

ミーティングの進行を誰がするのか。

レフェリーを誰が担当するのか。

日常の仕事から専門的な仕事まで、選手たちに役割を持たせます。

役割は一度決めて終わりではありません。

実際にやってみると、「この仕事は2人必要だ」「この役割は別の役割と一緒にできる」といった改善点が見えてきます。

学期ごとなど、定期的に見直しながら改善していきます。

担当者が休んだ場合に、誰が代わりをするかまで決めておくことも必要です。

さらに、用具、トレーニング、マネジメント、メンタルなどの小グループをつくる方法もあります。

30人から40人の部員全員に、指導者1人が直接話をするのは簡単ではありません。

しかし、6人から7人程度の小グループをつくり、それぞれにリーダーを置けば、コミュニケーションが円滑になります。

各グループのリーダー同士でも話し合うことで、チームの問題を早く見つけ、解決しやすくなります。

全員が役割を持ち、全員がリーダーとして考え、相談し、行動する。

それが全員リーダー性です。

ボトムアップは、選手に任せきることではない

ボトムアップ理論は、すべてを選手に任せて、指導者が何もしない方法ではありません。

指導者が教えるべきことは教える。示すべき方向は示す。必要な場面ではトップダウンで決断する。

一方で、選手に考えさせる。意見を聞く。役割を渡す。判断する機会をつくる。

トップダウンとボトムアップを状況に応じて使い分けることが必要です。

そして、その土台にあるのが、挨拶、返事、後片付けです。

そこから、量より質の練習、自主自立のミーティング、信頼と絆の交換ノート、全員リーダー性へとつなげていきます。

特別なことを一度やれば、すぐにチームが変わるわけではありません。

挨拶をする。返事をする。荷物をそろえる。目標を書く。振り返る。自分の役割をやり切る。

そうした小さなことを毎日積み重ねることで、選手が自分で考え、行動するチームに近づいていきます。

わたし自身も、まだ完成したわけではありません。

安田学園で日々失敗し、悩みながら、選手たちと一緒に学んでいます。

バスケットボールの技術指導とボトムアップ型の人間教育を両輪にして、安田学園を日本の部活動のモデルチームにしたい。

その目標に向かって、これからも現場で実践を続けていきます。

まずは、指導者であるわたしたちから、明るく先に挨拶をすることから始めてみてください。

チーム作りは、特別な戦術や練習メニューから始まるのではありません。

毎日の当たり前を、指導者と選手が一緒に丁寧に積み重ねるところから始まります。

 

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ありがとうございました。それでは、また。

今回は、文字起こしに登場する7つの柱をすべて入れた長文版です。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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