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ガードは“みんなをハッピーにする”ポジション

ガードは“みんなをハッピーにする”ポジション

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

先日、こんな質問をいただきました。

「社会人でバスケをしています。ガードを任されていますが、オフェンス時に何を喋ればいいのか分かりません。声の出し方や考えること、指示すべきことを教えてください」

この質問、とてもいいですね。

というのも、昔のバスケット界では「ガード=コート上の監督」とよく言われていました。でも最近では少しその役割も変わってきていて、「攻める1番手」として、よりアクティブなガード像が主流になっていると思います。

ただ、それでもやっぱり“ガードは喋る”ということの価値は、今も昔も変わりません。

そこで今回は「ガードがどんな声を出すべきか」をテーマに、わたしなりに3つの視点でお話してみたいと思います。


1.攻め手を伝える

まず大切なのは「攻め手を伝える」こと。

たとえば相手がゾーンに変わった瞬間。「ゾーンだよ!」と叫ぶのは、ベンチの監督だけじゃなく、コート上にいるガードの役割でもあるんです。

また、相手のセンターがファウルトラブルで動けてないとか、チームファウルが溜まってるとか、そういった情報をいち早く察知して、「今はドライブで攻めよう」「ここミスマッチだからボール入れよう」と伝える。

こういった一言が、チーム全体の判断を助けます。

特におすすめしたいのは、「2ショット時のハドル」です。自チームがフリースローを打つときに、残りの4人で集まって次のプレイを確認する。これを習慣にすると、ディフェンスもオフェンスも整ってきます。

このハドルの発起人は、やっぱりガードがやってほしいんですよね。


2.味方を動かす

2つ目は「味方を動かす」。

ガードはパスやドリブルだけでなく、“味方を気持ちよくプレーさせる”という役割も担っています。

たとえば、ハイポストにフラッシュしてくる選手がぼーっとしていたら、「◯◯!(名前)上がってきて!」と声をかけてあげる。

オンボールスクリーンを使うときも、「5番、スクリーン来て!」と呼びかける。

スクリーンのタイミング、ドリフトの移動、リフトやダイブの切り替え——これらを全員が連動して動くためには、ガードの声が大事なんです。

合図の決めごと(たとえば「頭を触ったらスクリーン」など)があるチームもありますが、最終的には“声”が一番伝わります。


3.褒める

そして最後は「褒める」こと。

これ、意外と見落とされがちなんですが、プレーの中で味方を褒めることほどチームの雰囲気をよくするものはありません。

たとえば、ハイポストにいいタイミングで上がった選手には「今の動きナイス!」。
スクリーンをかけてくれた選手には「ありがとう、助かった!」。
自分がシュートを決めたあとでも、「あのスペーシングのおかげで打てたよ」と伝える。

パスが出なかったとしても、「今の良かったよ、次はパス出すから!」と伝えることで、次も同じように動いてくれる。

“味方を気持ちよくさせる”——これはガードの大切な仕事なんです。

ある選手が言っていた言葉に「ガードはみんなをハッピーにするポジション」というのがありますが、本当にその通りだと思います。


まとめ:ガードに求められる3つの声

では最後に、今回のまとめです。

ガードとしてコートで声を出すとき、意識するのはこの3つです。

  1. 攻め手を伝える
     相手の状況を読み、チームに今の狙いを伝える

  2. 味方を動かす
     スクリーン、ポジション取り、スペーシングを声でリードする

  3. 味方を褒める
     良い動きを見逃さず、その場でポジティブに声をかける

この3つの声があるだけで、チームは驚くほどまとまり、プレーの質も高まっていきます。


少しでもあなたのバスケットボールライフのヒントになればうれしいです。

「ガードって難しいな」と思うかもしれません。でも、声ひとつで仲間を動かせるのって、すごくやりがいがあるんです。

ぜひ、今日の練習から試してみてください。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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