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ハーフコートオフェンスの作り方 3つの手順【バスケの大学・三原学】

ハーフコートオフェンスの作り方|3つの手順でチームを作ろう

こんにちは、三原です。
今日も「バスケの大学」に来てくださってありがとうございます。

今回は、あるメルマガ読者さんからのお便りを紹介しながら、「ハーフコートオフェンスの作り方」というテーマでお話ししていきたいと思います。

草バスケチームからのご相談

お便りの内容はこんな感じです。

「私は33歳で草バスケをしており、今年から学生時代の仲間と新たにチームを作って大会に出始めました。メンバーは180cmが1人、他は170cm台。全員が社会人で、特別に身体能力が高いわけではありません。シューターが2人ほどいますが、1対1に強い選手はいません。高校時代は県ベスト16くらいのチームでした。そんなチームに合ったオフェンスや戦い方があれば教えてください」

こういうメッセージをいただけるのは本当にうれしいですね。社会人になってもバスケを続ける、しかもチームを作って大会に出場する。その情熱、尊敬に値します。

そこで今回は、こういった「一般的な草バスケチーム」にも通用するような形で、ハーフコートオフェンスの作り方を3つの手順に分けて解説します。

① チームの特徴を知る

まず最初にやるべきことは、「自分たちのチームの特徴を知ること」です。これは、どんなカテゴリーであっても最初のステップになります。

今回のケースでは、「シューターが2人いて、1対1に特別強い選手はいない」とのことでした。つまり、個人技で打開するのではなく、パスやスクリーンなどを駆使してチームで得点を重ねていくスタイルが合っているはずです。

ここで大切なのが「第1オプション」を決めること。つまり、「うちはこの選手のシュートを起点に攻めよう」とか「このパターンから毎回スタートしよう」といった、攻撃の出発点を決めるということです。

オフェンスは「好きなように動いて」ではうまくいきません。ある程度の約束事=第1オプションが必要です。

また、相手チームの傾向や特徴を知ることも重要です。同じような体格なのか、フィジカルで圧倒してくるのか、それとも速攻型なのか。自分たちの強みと弱みを相手との比較で見ていくと、どこを起点にすべきかがより明確になります。

② セットの形を決める

次にやるべきことは、「セット=立ち位置を決めること」です。

よく使われるセットとしては、「3アウト2イン」「4アウト1イン」「5アウト」などがあります。最近は5アウトが主流ですが、わたしはシンプルで使いやすい「3アウト2イン」をよくお勧めしています。

ポイントは、ファーストオプションの選手をどこに配置するかです。例えば、ポストプレイができる選手を起点にするなら「3アウト2イン」、シューター中心に攻めたいなら「5アウト」や「4アウト1イン」が有効です。

形を決めると、ディフェンスの崩し方やパスの出しどころも明確になってきます。

セットの形を決めることは、いわば「戦いの陣形を決める」ようなもの。迷ったときには、まずこの3種類の中からスタートしてみるといいと思います。

③ アクションを決める

そして最後のステップが、「アクションを決める」こと。

ここでいうアクションとは、2人~3人の連携プレイのことです。バスケットは基本的に2対2、または3対3の連続で成り立っています。

たとえば、以下のようなアクションがあります。

  • ハイローオフェンス(3アウト2イン)
    ウイングにボールを入れて、センター同士がハイポストとローポストに分かれ、縦のラインで連携する。

  • ダブルドラッグスクリーン(5アウト)
    ガードにピックを2枚かけて、ガードの1対1を起点にするアクション。

  • スタッガースクリーン(シューター活用)
    ホーンズセットから、シューターをコーナーからエルボーに向かわせて連続スクリーンでシュートへ導く。

また、ボールの逆サイドにいる選手(ヘルプサイド)も重要です。彼らの役割は、自分のディフェンスを引きつけておくこと。立ち位置を広く取ることで、スペースを作り、攻めやすくなります。

まとめ|3つのステップで考える

今日のお話をまとめると、ハーフコートオフェンスを作るには以下の3ステップを意識するとよいです。

  1. チームの特徴を知る(ファーストオプションを決める)

  2. セットの形を決める(立ち位置・陣形を決める)

  3. アクションを決める(2人~3人の動きで攻める)

この順番で考えると、自分たちのチームに合った戦い方が見えてきます。

完璧を目指す必要はありません。シンプルで明確な「うちのスタイル」を決めて、楽しくバスケをすることが一番です。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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