こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください。
NBAヘッドコーチ
「男と生まれたからには、一度はやってみたいことがある。
連合艦隊司令長官と、
オーケストラの指揮者と、
プロ野球の監督だ」
昔読んだ本で、この一文が印象に残りました
スポーツチーム、とりわけプロのヘッドコーチは、注目度も高く、非常に名誉ある仕事です
ストレス
しかし、名誉の一方で、わたしたちの想像を絶するストレスもあるはずです
ここ最近、NBAではヘッドコーチを解雇するニュースを聞くことが増えた気がします
それらの記事を読み、どんな理由でヘッドコーチが解雇されているのか、
それを深掘りしていくと、わたしたちの学びもあると思っています
人間関係が80%
ダラスマーベリックス時代に優勝したヘッドコーチ、リックカーライルはこう言います
NBAのヘッドコーチの仕事は、バスケが20%、人間関係が80%
プロチームでさえ、いやプロだからこそ、人間関係が大切だという言葉です
結局は技術じゃなく、人間関係、組織づくりというのは、非常に大事なキーワードです
コミュニケーション不足
現在イースタン2位(32勝14敗)のミルウォーキーバックス
この好成績にも関わらず、前日ヘッドコーチのエイドリアン・グリフィンを解雇しました
「負けたらクビ」のイメージが強いNBAですが、今回は勝敗以外に理由があるそうです
コミュニケーション不足が理由と言われます
合意形成
エイドリアン・グリフィンはヘッドコーチとしてのルーキーシーズンでした
一方バックスは、優勝を経験したメンバーも多く残っています
ヘッドコーチとしての方針、戦術面で「これをやれ」というのが強く出すぎてしまい、選手との合意形成が取れなかったと言われています
たとえば、ドロップディフェンスの名手であるブルック・ロペスに、ハードショウを強制するなどで、もめたそうです
マネジメント
ヘッドコーチは方針を示すことも重要ですが、それだけではなく選手の合意形成を図ることも大事です
それなくして、選手との信頼関係はありえません
自分の方針の主張と、選手の声を聞くことの両立は大変な仕事です
しかし、そのマネジメントに長けたコーチだけが、結果と共に生き残れるのかもしれません
チーム作りには時間がかかる
マイアミヒートのエリック・スポールストラは15年目の大ベテランコーチです
昨シーズン、相次ぐヘッドコーチ解雇のニュースに対して
「合理的とは思えない」
と発言しました
チームに良い文化を築くのは時間がかかる。たんなる勝敗で解雇したら、またゼロからのやり直しになる。もうちょっと長い目で見るべきだ、という旨の発言でした
ヒートのすばらしいカルチャーをつくったスポールストラならではの、深い言葉だと思います
まとめ
ヘッドコーチは憧れであり、重責である
たんなる勝敗も解雇の原因になるが、多くの場合はバスケ以外に理由がある
人間関係、コミュニケーション不足、合意形成が図れないことは、プロのみならず、わたしたち育成チームの指導者にも必須
加えて、良いチーム文化には時間がかかる。コーチが目指すのは目の前の勝ち負けと同時に、チームの文化構築で、とても大変な仕事だ、
というお話です
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