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今や非常識なスポーツ指導とは? 24-1-23 #143

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください。

 

#今や非常識

Voicyのトークテーマです

スポーツの指導現場で、非常識と言われることがとても増えてきました

  • 長時間練習
  • 水分補給
  • 暴力・恫喝

言語化

そのなかで、わたしが一番「今や非常識」と思うことは、

言葉を大事にしないスポーツ指導

これをあげたいと思います

スポーツでも、未だかつてないほど言語化、コミュニケーション、言葉の表現が大事な時代になっているからです

体で覚えろ

昔は「体で覚えろ」という指導が多かったように思います

もちろん、反復練習をして、体が勝手に動くようになるまで習慣化するのは大事です

その大切さは今も昔も同じなのですが、昔は今よりもコーチが説明をしたり、選手同士が話し合ったりすることが少ないように感じます

とりあえずやっておけ、という感じです

見て盗め

レギュラーメンバーが試合前の練習をしていて、ベンチメンバーは見学、というチームも昔は今より多かったと思います

見るのも大事な練習だから、とにかく見ておけ

手取り足取り教わるよりも、自分で見たことの方が見につく

そんなことを言われながら、論理的な説明もなく、とりあえず見ておけ、ということが多かった気がします

言語が大切な時代

言葉を大切にせず、やっておけ、見ておけという指導は、今の世代には完全に時代遅れです

動画を見ても、字幕が出る時代です

動画もどんどん短く、わかりやすくなる時代

Lineなどのテキストメッセージで、大事なこともやり取りする時代

「そんな大事なことはメールじゃなくて直接言え」はもはや時代遅れな価値観と言えます

指導者も言葉の力を

今の時代の選手たちは、わかりにくいことには反発し、納得しない傾向があります

これはわたしの肌感覚ですが、わかりやすい言葉で、きちんと説明して、同意を得ることが、ますます重要な時代になりました

普段の雑談や、面談などの会話はもちろんですが、資料作成やテキストメッセージのわかりやすさに至るまで、コミュニケーションを図るために言葉の力を使うことは、今後ますます大事になっていきます

指導者のロールモデル

現在のバスケ日本代表監督は、

心を言語にする最高峰のトムホーバスさん

技術を言語にする最高峰の恩塚亨さん

この2人は言葉の力を大切に指導者として、お手本(ロールモデル)です

知識や技術指導に長けるだけじゃなくて、言葉を大切にして、今の時代の生徒たちの心をつかみたいものですね

文献

今日の参考文献はこちらです。

ぜひ手に取ってお読みください。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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