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良い練習とは、悔しがること 24-11-22 #430

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

良い練習とは、悔しがること

みなさん、こんにちは。三原です。

今日は「良い練習とは、悔しがること」というテーマでお話しします。

嫉妬心を持つことは、むしろ大切

まず、私から一つ主張があります。

それは「嫉妬心を持つべきだ」ということです。

なんだか後ろめたい気持ちになりますよね。嫉妬なんて、あまりいいものじゃないと思われがちです。

でも、私はそうは思いません。

むしろ、嫉妬心を持たない方が問題だと考えています。

なぜなら、人は欲がなければ成長しないからです。

「他のチームは勝っているのに」 「あの先生は全国大会に行けているのに」 「どうして私のチームはここから抜け出せないんだろう」

こういった思いを持つことは、とても自然なことです。

欲望という成長のエネルギー

指導者として大切なのは、選手たちに「欲」を持たせることです。

「これで満足です」 「今のままで幸せです」

こういった言葉は、耳触りがいいかもしれません。

でも、それは成長が止まった瞬間でもあるのです。

バスケットボールの世界は、結果が残酷なほど明確です。

勝った、負けた。それだけです。

だからこそ、もっと強くなりたいという欲望が湧いてきます。

これは決して恥ずかしいことではありません。

良い練習の作り方

では、具体的に良い練習とは何でしょうか?

それは「楽しさ」と「悔しさ」のバランスだと私は考えています。

楽しい練習は大切です。

でも、楽しいだけでは足りません。

なぜなら、楽しいだけだと、その日一日で満足してしまうからです。

そうではなくて、明日につながる「悔しさ」を残す。

それが良い練習なのです。

悔しさを設計する

では、どうやって悔しさを作るのか。

一つの方法は、あえて強いチームと練習試合をすることです。

負けることは辛いかもしれません。

でも、その悔しさが、次の練習のエネルギーになります。

「もっと上手くなりたい」 「次は絶対に勝ちたい」

こういった気持ちが、選手を成長させるのです。

行動のエネルギーは悔しさから

最後に大切なことを。

悔しがることは、決してネガティブなことではありません。

むしろ、それは次の行動を生み出すエネルギーなのです。

ただし、悔しさを持つだけでは意味がありません。

「環境が悪いから」と言い訳をして、何もしないのでは成長できません。

悔しさを、確実に行動につなげることが大切です。

私たち指導者は、選手たちの技術向上や体力づくりにばかり目がいきがちです。

でも、もっと大切なのは「悔しさ」を設計することかもしれません。

なぜなら、すべての行動力は、この悔しさから生まれるからです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

何かのヒントになれば嬉しく思います。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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