こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日は「練習時間が50分しかなかったら、どうするか?」というお話です。

体育館の使用時間が限られていたり、冬になって下校時間が早くなったりすると、練習時間が1時間も取れないことがありますよね。

そんなとき、指導者としては悩むと思います。

シュートもやりたい。パスもやりたい。ディフェンスもやりたい。最後にはゲームもやりたい。

でも、50分では全部できません。

そこで、わたしが最も大事だと思っているのは、その日の練習テーマを1つに絞ることです。

あれもこれもやろうとするのではなく、「今日はこれができるようになろう」と目的を明確にします。

50分の練習メニュー

例えば、今日のテーマを「ボールサイドの2対2、3対3を上達させること」にしたとします。

その場合、わたしなら次のように練習を組みます。

  1. ダイナミックストレッチ(5分)
  2. ファンダメンタル(15分)
  3. 空動き・スケルトン練習(10分)
  4. ディフェンスを入れたライブ練習(10分)
  5. トランジション練習(10分)

これで合計50分です。

まず、最初の5分はダイナミックストレッチです。

時間が短いからといって、いきなりボールを使う練習から始めることは、わたしはおすすめしません。

教室から体育館に来た選手たちの気持ちを、バスケットボールに切り替える時間が必要だからです。

声を出して、体を動かして、心と体の準備をする。この5分には意味があります。

続いて15分のファンダメンタルです。

例えば、パス5分、ドリブル5分、シュート5分という組み合わせです。

毎日必要な基本技術を、短い時間でテンポよく繰り返します。

わたしは空動きの練習を重視します

次の10分は、空動きの練習です。

最近は、ディフェンスをつけない練習には意味がない、という考え方もあります。

ですが、わたしはそうは思いません。

野球には素振りがありますし、ボクシングにはシャドーボクシングがあります。

バスケットボールにも、そうした練習が必要だと思っています。

例えば、ウイングへのパスがディナイされたら、センターがハイポストにフラッシュする。そこにボールを入れて、バックドアからレイアップを決める。

あるいは、ダウンスクリーンを使ってシュートを打つ。

こうした動きを、まずディフェンスなしで繰り返します。

そもそも動き方を知らない選手に、いきなり「状況判断をしろ」と言っても難しいからです。

まず動きを覚える。そして、体に染み込ませる。

その後でディフェンスをつけて、判断する練習に進みます。

空動きの10分が終わったら、次はディフェンスをつけた3対3です。

ここで大事なのは、先ほど練習した動きを実際に使わせることです。

例えば、ダウンスクリーンからのシュートや、ハイポストフラッシュからのバックドアを、ディフェンスがいる状態で使ってみる。

もし難しければ、ディフェンスを減らして2対1にしてもいいと思います。

最初から難しくする必要はありません。

選手に成功体験を積ませながら、少しずつ難易度を上げていきます。

そして最後の10分はトランジションです。

例えば、3対2からスタートして、遅れてディフェンスが戻って3対3になる練習です。

その3対3になった場面で、先ほどの練習内容を使えるかどうか。

ここまでつなげて、50分の練習が完成します。

短い練習だからこそ、目的を明確にする

わたしは、練習時間が短いことは必ずしも悪いことではないと思っています。

むしろ、短いからこそ目的が明確になります。

1つのメニューをダラダラと続けることもなくなります。

5分程度で次々にメニューが変わるので、選手も集中しやすくなるでしょう。

そして何より、練習の最初から最後まで、1つのテーマでつながっていることが大事です。

50分しかないから、たいした練習はできない。

そう考えるのではなく、

50分だからこそ、何を教えるかを絞り込む。

わたしはそう考えています。

たとえ50分でも、選手たちが「今日はこれができるようになった」と思って帰れる練習にしたいですね。

ぜひ参考にしてみてください。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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